甲斐城攻めリベンジ2015!④水信玄餅~岩殿山城
さて、翌日。行き先は岩殿山城なのですけど、
夏限定の水信玄餅食べたくない?という提案が
皆様に受け入れられ(笑)一瞬韮崎へ。
金精軒韮崎店は、新府城がいちばん近いのだけど、
午前中には水信玄餅がなくなってしまう。。。
とのことで、やはり朝に行くべきだろうと。
水信玄餅の秘密。
ちょっと食べづらくお配り用には適さない
信玄餅ですが、これなら!という寒天信玄餅。
この寒天の成分を極限まで少なくして、
ほぼ水ときなこ・黒蜜つくったのが水信玄餅。
待つかなーと思ったら、そうでもなかったです!
ドラクエのスライムみたいなぷるぷる。
水分が多いので甘さが上品で舌触りも含めて
楽しむ涼菓な感じ。ごちそうさまでした。
さて、引き返して郡内へ。来ました、岩殿山城。
意外に思われるかもしれませんけど、
実はわたしもお初なんですよね。
武田家関連の史跡はこれまでから行ってましたが、
お城は近世城郭派なので、甲斐の城って
行ってないところがむしろ多いんですよね。
この岩殿山城、富士山を見る絶好のポイントみたい。
むしろ一般的にはこの目的で来る方が多そうです。
この日は雲がどんよりと覆ってましたが、
それはそれで神秘的な富士山の姿でしたぞ。
どおおおおーーーんと聳える断崖。
岩殿山城って、ホントこのイメージしかなくて。
近づくとさらに圧巻。岩櫃城の岩山もすごいけど、
こちらもすごい・・・
ここから登っていくのが、まーつらいこと。
新府城での負傷もあるけど、やっぱり体重増がテキメン。
息切れ・・・うつろな目の先には、皆さんの先行く姿…
ホント決死の思いでようやくたどり着いた揚城戸。
岩と岩で構成された門で大手に当たる感じ?
南九州ほどではないにしろ圧巻。
これって、冠木門の跡とかかな・・!!
この岩と岩の挟まれた感じ、隊列がほぼ一列で突入する
しかなくて防御力はある気がするんだけど、
仮に小山田信茂が勝頼を受け入れたとしてですよ?
織田の軍勢を防ぎきれたか、けっこう微妙な気が。
ここを突破すると番所跡を抜けて・・・
長細い曲輪が続きます。
帯曲輪から高低差が付いた部分に馬屋・三の曲輪。
ただ馬屋への侵入は極めて容易で、
敵軍の阻むのは難しいように思える。
馬屋には非常に観づらい看板が(苦笑)
内側(本曲輪側)の道も防御性は感じない…
帯曲輪との高低差は割とあるんだけども。
一段上のところは櫓台かな。
そして二の丸方面へ進軍。
ここもスッと進めてしまう・・・
そんなここは倉屋敷・二の曲輪。
本曲輪に差し掛かってようやくジグザグ。
正面の道は後からで、左に迂回させるほうが
当初の本曲輪への進入経路だろう。
本曲輪は烽火台としての役割。
ここまで遺構とその戦闘性という意味では
イマイチだったのだけど、搦手の尾根筋を切った
堀切×2はけっこう迫力のある遺構。
キレイに刈れたら迫力が写真でも伝わるのに!
そして、コントみたいな「きゃ~」で壕底に降りる
しろうさぎさんがおもしろい(笑)
しろうさぎさんのお姿の小ささから、
堀切の深さがよくわかるでしょ?
んで、壕底。
もいっちょ、堀切。
こちらはすこし小振りかな?
しかし、空湟(からほり)の看板が笑える。
東側の警戒はわかるんだけど、日常の生活通路って!
この尾根筋がどこにつながるというのだ・・・
ということで、山城のお楽しみ遺構としては
この堀切くらいだったかなぁというのが本音。
これだったら、勝山城のほうがよっぽど守れる気が…
ということで、勝頼に撤退を進言したのは、
岩殿山城ではなく、勝山城なんじゃないかという気も。
確かに岩殿山城、揚城戸こそ守れそうな気はするけど、
そこだけなんだもんな…あと比高ね。
そして、岩櫃城に比べたら全然なわけですよ。
実際、勝頼が籠もって戦うとしたら、
当時、同盟国だった上杉にも近い岩櫃城を
選択すべきたったんだろうな、と思ってしまいます。
郡内の二城は籠もって戦って、織田勢を防げるか疑問、
その背後の北條とは敵対関係。いくら北條氏が
勝頼夫人だったとしてもね・・・
新府城の軍議で、
①嫡男・武田信勝は新府城での籠城戦
②真田昌幸は岩櫃城で籠城
③小山田信茂は自分の本拠(岩殿山か勝山か)で籠城
の三つの意見が出たそうですが、
勝頼が選択しなかったうち、①は後詰が期待できずアウト
と考えると、昌幸を頼り上杉の援軍を期待しつつ、
岩櫃城で籠もるのが上策と思えますね。
さて、しろうさぎさんの一部マニア向け画像も
しっかり撮れたことですし(笑)撤収しますかね。
入り口まで戻ってきて、やっぱりちょっと膝に
違和感があるということで、ナースでもある
あんこさんに傷口を診てもらい、消毒しておけば
いいんじゃないかとのアドバイスを。
そのときにわたしが腰掛けたのが、門の先に
見える岩。今後「日光腰掛石」として長く語りつが…
れるわけなやろ(笑)
この後は、意外とよかった勝沼氏館。
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