せめて希望を表現するだけでも。
ここのところ、絶望感に苛まれることが多い。
どうしてこうなってしまったのか、
世界、日本、身の回りの環境…
反知性や極論、分断を煽る言論。
冷静な分析や綿密な検証、的確な論理構築、
誠実な対話、バランス感覚などが
どんどん毀損されていく感覚。
もちろん、コロナ禍もひとつの契機では
あったし、気が滅入る話は枚挙に暇がないが、
今年その絶望感が加速してきていて、
思いだにしない「そんな馬鹿な」が渦巻いている。
その昔、本業に入る時、こういう世の中を
つくりたいという気持ちがあった。
自身の能力や努力が足りず、運がなくて
関われないだけならよいが、どうにもこうにも
思った理想と逆を行くことばかり目に付く。
せめて、本業がまだ救いになればよいが、
もはやそんな理想から離れるばかり、
目下の圧力に理不尽に皆、絶望し、
呆れ、疲れ果てている。
こうした止めどないネガティブな感覚は、
メンタルを初めて壊しかけた時以来かもしれない。
本業の嵐は当面続く。嵐があるであろう時、
どうなっているだろうか。
世界の、日本の嵐は止んでいるだろうか。
自律、理性、寛恕、中庸といった、
大切な価値観を取り戻せているだろうか。
わずかな期待をもち、それでも生き延びる術を
考える、重陽の巳の日。
縁起が良いはずの日だから、希望を。

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