2015年棒道踏査 … 甲六川~芹ヶ沢・湯川砦編(3)八ヶ岳美術館~芹ヶ沢
間空いちゃいましたね・・・(いつものこと)
さて、2日目。ここから大門街道の入り口である湯川砦まで。
これがけっこう・・・というか棒道の道筋が断片的にしか
残っていなくて、点で残っているところを少しづつ押さえる感じ。
赤が想定棒道ライン、青が実際の踏破ライン。
見て判ると思うんですが、かなり残っていなくて相当回り道を
しないといけない、見所が少ない割にはアップ続きで
歩くのは苦しい・・・という難関コース。
①八ヶ岳自然文化園~中央農業実践大学校
このあたりは割りと多めで、自然文化園に行くまでの
別荘地の一部に棒道と思われる古道があったりだとか、
小川との交差点である「二子清水」あたりが痕跡。
②上川支流渡河地点
ここには関守伝十の石碑があるらしいのですが、
どうにも見つからず・・・ただ、渡河地点がココかな?というのは
わかってなかなか興味深いものはありました。
③泣き石
石そのものの謂れには直接棒道は関係ないのですけど、
ここも棒道との交点(ということは棒道そのものと
現在の道が異なることを示唆)ということで目印の一。
ということで、スタート。八ヶ岳美術館の棒道看板を
前日とは逆の左手に進んでいきます。
昨日とは違ってきれい過ぎてホント?
と思っちゃいますが・・・
一応、信玄棒道で合ってるっぽい。
5分もいくと切れてしまいますが・・・
県道484号線を挟んで続いています。
県道484号線を渡った先がどうにも盛り上がった幹事なんだけど、
県道通したときに削ったのかなぁ?
このあたりを過ぎると別荘地になりますが、
特定のエリアが棒道の痕跡になるものがあり・・・
ここは下見の時にはいけなかったので、秋の本番にて。
溝こそないものの、割とこれまでの棒道感があって!
せっかく通るならぜひ見ておきたいスポット。
しらかば平V-22付近です。
ただ、ほんの数十メートル程度でその先は
行き止まりではありましたが。。。
もうひとつ、この先に出てくる看板なのですが、
二子清水の看板に「笹出丘を右に見て二子の清水に達し、
雀ヶ森を左にして・・・・・。」というその笹出丘がありました。
ここも別荘地しらかば平のP29に相当。
別荘地の地図と照らし合わせて考えると、その位置が
よく想像できますね。
さて、このまま棒道沿いに進むことはできないので、
自然文化園に一旦入ってから回り道をして
二子清水に向かいます。文化園の中も割りと棒道的?
に見えてきたりするから不思議です(ルートは全然違うけど)
おっと!棒道通過点!位置がわかるだけでもありがたい…
のですけど、想定棒道ラインと今の位置がどこか?
というのを示してくれるといいんですけどねぇ。
あれーどっちに行けば・・・
これだ!
ということで、二子清水看板。
もう少し先に行くと。「五厘口」という江戸時代の遺構が。
江戸時代の遺構が関係有るの?って幹事なんですけど
上の棒道が通っていた「から」この位置に分水口を設けて、
汐番や汐の補修にも都合がよかった、ということだそう。
上の棒道が通ってたとすると、武田軍もここで休息して
喉を潤してたりしたのかなぁ?
この「西の清水」ってのが皆目わからんかったなぁ。どこ?
たぶん東西にあって、それで「二子」なんでしょうけども。
下見のときはちょうど真夏で、もうものすごく暑かったので、
ごくごく飲みたいところなんですが、さすがに生水は…
てことでタオルに浸してみました。ひゃっこーい!
これがですねぇ・・秋に行くとビックリ!涸れてますやん…
五厘口のほうはなんとか水量ありましたが、
落ち葉で塞がれていてるあたり、やはり少ないのでしょう。
いずれにしてももう少し案内があるとよいのになぁ
という感じは否めませんね。どれだけの方が訪れるか判りませんが…
さて、気を取り直して農業実践大学校の校舎を
抜けていきます。
門があってもビビらない。ちゃんと開いています。
山々の稜線が美しい・・・
秋は秋で趣きあってよいですぞ。
ここも棒道交点の目印。もう少し詳しく…
このまま農業大学校をつっきります。だ、だいじょうぶかな?
とは思ったんですけど、入るべからずとはなかったので・・・
囲まれてる感・・・どこかから鉄砲狭間
出てこないだろうな?(笑)
秋は収穫の時期、美味しそうな南京が・・・
この校舎を潜るところもどうも棒道想定ルートみたい。
ここを抜けると、御柱街道と交差します。
御柱祭のスタート地点「綱置場」付近なんですよね。
下見のときに撮り忘れた「綱置場」の碑。
さて、ここからは大きく迂回して史跡のないところを往きます…
つらいつらい。その前に農業実践大学校でブレイク。
牛さんがぞろぞろいらっしゃいます。
下見の時にはアイスでクールダウン☆
本番のときはここで食料調達。棒道踏査の
重要拠点ですね(笑)
さて、迂回路。遮るものが何もないので
直射日光が強いのなんの・・・日光が日光に苦しむ(苦笑)
こうして後から見ると、景色はいいんですが(爆)
ようやく1.5kmほど歩いたところで、横道に逸れることができ。
でもこれが本道、牧草地で分断されてた棒道に
ようやく戻ることができたわけです!!!
道の両側は森が広がり、舗装さえしなければ
いい感じの古道だったかも・・と思わせる雰囲気です。
一部だけですが、土塁様の土盛りや溝があったりして
これまで見てきた古道として特徴かな?というところもあります。
さて・・・そろそろ②に差し掛かってきましたが、
どうしても関守伝十の碑が見つかりません・・・
ということで橋を渡って、向こう岸へ。
あ、向こう岸で農道を辿って・・・とあるな?
農道ってどこだ??
この写真撮った目の前に見えてるんですけどね・・・
下見したときは、水分が足りてなくて(1リットル飲み干し)、
水を探してばっかりだったので、気づかなかったようで。
おお、ここだ・・・たぶんここだ・・・
そして、ココが渡河地点に違いない・・・!!
ただ、立ち入り禁止の表示があったため、
泣く泣くストップ・・・ううう。
このあたり、ずっと庚申塚や仏様が並んでいて、
いつの頃かはさておき、古い道ではあるんだなという
感覚を抱かせてくれます。
その中に、西股先生が見つけられたこの碑。
なになに・・・南無妙法蓮華経・・・
武田信玄公之霊、武田□一族の霊・・・!?!?
ど、どういうことだこれは・・しかも、大法山安立寺
日應という日蓮宗の僧が建てたのか?
しかも昭和55年て・・・あたらし!
これ、調べてみますとどうも松本城の近くに
大法山安立寺なる日蓮宗のお寺があるようです。
次に松本行く際には、ちょっとお寺の方に
聞いてみてもいいかもしれません。なぜだ・・・!!
そのほか新しいものも多いんですが、撮っていて飽きませんね。
ただ、下見のときは一切撮っていない・・・
それだけ水を求めていたわけで、
夏になんて行くもんじゃないすね(汗)
こちらのお店で弊店間際に駆け込んで、の、のみものを・・・
と懇願(笑)弊店間際ですけどドリンクだけなら
いいですよ!とありがたいお言葉をいただき、生き返りました。
スープス ヤツガタケさん。ちゃんとスープもいただきたい…
ねこさま「ふん、命拾いしたな。感謝しな」
さて、また棒道ルートから離れてまた合流する地点が「泣き石」
ここも信玄公や棒道そのものとは関係はないのですが、
棒道との交点とされているところです。
ちょうど八ヶ岳美術館と芹ヶ沢交差点を直線で結ぶと、
現代の道路との交点にちょうど「泣き石」が来るんですよね、確かに。
そして確かに目立つ岩ではある「泣き石」
餓鬼石との謂れもあるようで。
ただし、棒道に関する解説はなし・・・
さらに進んでハッピードリンクショップを見つけます。
あぁ・・・下見の時には神のオアシスに見えましたよね。
一気に1リットルのスポーツドリンクを(笑)
本番はこの先の小さなお社前の公園でお昼。
おべんとタイムです。いい年こいた大人が公園で
揃ってお弁当を食べているのは、さぞかし・・(自主規制)
ちょうどいい具合に紅葉もしていて、いい環境。
さぁ、あとはてくてくと芹ヶ沢交差点・湯川砦を目指すのみ。
ホムズ技研を過ぎたこの道を棒道と推定。
少し歩くと視界が開けてきます。あの山々を越えるには
大門街道を上って歩いてゆかねばならんのです!
このあたりに信玄休み石なる石があるはずだが・・・・
どこにもそんなものはない・・・ということで、
関守伝十の碑に続いて、この休み石も見つけられず。
代わりといっちゃなんですが、保科の角九曜が…
保科さんってあの保科さん!? 飯野藩主の保科家とは
また別系統でしょうか…気になりますッ!
ってことで、芹ヶ沢交差点。一応下見のときは
ココがゴールなんです。
近くには湯殿の坂という信玄公にまつわるとされる
地名があったりして、湯殿があったり、
湯殿の湯にする温泉を汲んで上がった坂だとか?
交差点の手前にあるお寺は、「硫黄山」など
なにやら温泉の雰囲気のする名前がちらほら・・・
実際、芹ヶ沢温泉という温泉が沸いていて、
車でポリタンクをもってくれば持って帰ることだって可能。
近くの湯川砦を武田軍の中継基地としていたわけですが、
温泉を重要視する武田軍にとって、願ってもない
拠点だったのかも・・・しかし、信玄公は温泉の話題がよく出る(笑)
ということで、一旦ココで切ります。棒道オフとしては、
この後少し、お茶清水や湯川砦も見ていきますけれども、
日を改めて単騎駆けで、大門峠まで歩き通しました…1年前に(ボソッ)
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