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軽井沢蒸留所の最期・・・これでほんとに最期。その1 蒸留施設

同時に行った龍雲寺の話は12月に書いていたのに、
ずーーーっと放置していた、メルシャン旧軽井沢蒸留所の話。

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2011年に閉鎖されて、そのまま放置されていたんですが、
いよいよ、御代田町の施設ができるということで、
取り壊しとなり、一部施設は今建設が進んでいる
ガイアフロー・静岡蒸留所に移転することになります。
2011年訪問の記録、その1。その2

ということで、2015年10月末、ホントに軽井沢蒸留所の
建っている姿を見られる最後のチャンスに行ってきました。
半年前以上・・・(汗)

貯蔵庫として使用されていた建屋は、長らく美術館として
つかわれていたのだけど、それも解体される。
もったいないこと・・・

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新しい建物を建てるにしても、このまま遺して、
活用できたら素敵なんだけどなぁ・・・・あぁ。

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今となっては、このエンブレムも虚しい。

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メルシャン軽井沢美術館
1997年 BELCA賞 ベストリフォーム・ビルディング賞
社団法人 建築・設備維持保全推進協会

さ、蒸留施設へ。もう隠すものも何も無いわけで、
今まで見れないところ総ざらいであります。

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ポットスチルの下部。ここのってすべてが
銅製じゃないんですよね。

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絶対上がれないはず・・!!のポットスチルのそばまで。
静かに静岡での活躍の日を待ちます。
この日のすぐ後に搬出されて、今はもう静岡。

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まぁ、なかなか見ることが無いポットスチルの中。
間接蒸留のためのスチーム管が何重にも
まわされているのがわかりますの。

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こちらのポットスチルのほうが、光の加減から
わかりやすいかな?

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外側は銅じゃなかったぽいけど、中見ると
しっかり銅でしたね。そりゃそうか。

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細かな機器類に記された会社名なんかも、
これが最期と思ったら、思わず撮ってしまいますな。

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この蒸留棟って屋根が木造なんですねって、
今までも見上げたらわかりそうなもんだけど、
意外と見てないんだということに、改めて気づかされます。

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ものすごく熱せられたアルコール蒸気が通るんだけど、
大丈夫だったのだろうか?と余計な心配。

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廃液熱交ポンプ、粗留撹拌機、廃液払出ポンプ、
粗留払出ポンプ、高圧洗滌ポンプ、中留払出ポンプ…
初留釜をこれらで操作するんですね。

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洗滌=洗浄なのですが、敢えてこの難読漢字を
つかっていたのもちょっと気になるところです。

以前から気になっていたポットスチルの下の扉。
余市のようにも見えたので、ひょっとしたら?とも思ったんですが、
扉は開くものの、塞がれていました。

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でも、まさに扉の位置が石炭をくべる場所のような。
かつては石炭直火をやったことがあるのかな?

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並び立つポットスチル、使えるものと使えないものがあるそうで
すべてが静岡で活躍するわけではないようです。

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これ蒸留されたアルコール蒸気を受けるタンクが
接続されていたであろう箇所。

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さて、場所を移して貯蔵庫。もはや育つ原酒のいない、
原酒の揺り籠跡。古いほこりっぽい倉庫の匂い。

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余市や秩父、山崎などと同じダンネージスタイル。
よりこう・・原酒の香りだけでない、さまざまな香りの成分が
混ざり合うのだけど、今はもうアルコールの姿を見つけることができない。

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貯蔵庫わりと天井が高くって、それこそ城の櫓を見てるように、
天井の木組みを見上げるのも楽しいものです。木造万歳。

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なんでしょうね、原酒がもはやないのに写真撮りたくなる、
すごく魅力的な・・・ある種廃墟の持つ魅力を感じたとき、
惹かれながらも寂しい思いに囚われます。

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貯蔵庫外観。蔦の生える味のある建物なんですが。

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さて、続いては醗酵槽。

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平成4(1992)年・・・時が止まっている。

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糖化槽。

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糖化槽の中。だいぶん使われていなそうで、
さび付いていますね・・・もし再開したにしても、
ここは新しいのと入れ替えないといけなかったでしょうなぁ。

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糖化槽の操作盤。大手なら今ではコンピュータ制御ですけど、
これくらいの規模なら、やはり手動操作になりますね。
熟練の技が求められそう・・・機械を操作していくのにも。

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このような操作盤が4つあって、

・スネークコンベア、フェアアイシャコンベア、温水製造カクハン機
・ロイターカクハン機。ロイター昇降油圧ポンプ、ロイター昇降
・換気扇、エアシリンダー
・麦汁移送ポンプ、温水移送ポンプ、酒母送ポンプ

とあるんですよね。何人で操作していたんだろう・・・

さらにその奥に進むと、モルトミル(麦芽粉砕機)がありました。

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こういう中二階というか醗酵・糖化層のある二階から、
少し降ったところ、狭い出口の奥まったところにそれはありました。

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英国Porteus社から1989年に導入したもので、
これも静岡に移転されて、活用されるようです。
かなり高額な機械なんでしょう。わりと大きい。

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その空間の先には、おそらくミルに繋がっていて、
麦芽を高いところから、ウネウネと螺旋状に回転させながら
投入する管が残っていました。

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まだ・・麦芽が残ってますね。何年もこのままなんだろうなぁ。

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そういえば、と蒸留棟の前の立ち入り禁止の部分。
おっ・・・やはり開いてました。行ってみましょう。

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すこし高いところから蒸留棟を。このアングルでは
もちろんこれまでは、そしてこれまでも撮れなかったんですよね。

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ここには、蒸留廃液の操作盤が。廃液はこちらに
流れてくるようになってたんですね。

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事務所に近いところには、麦芽置き場が。

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これはなんだっけか・・・粉砕の前だからねぇ。

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立入禁止のボイラー室。ここも・・・といきたいのですが、
扉が開かなくてざんねーん。

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が、鍵がかかっているというわけでなく、
扉がバカになってる感じだったので、隙間から
カメラを捻じ込んで、撮ってみました。

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まぁ、とりたてて何ってわけではないのですけど、
記録映像として。


・・・てところで一旦切りますか。
続いては、事務所も。これがまた・・・時が止まったように、
当時のまま、人だけが消えてしまったような
不思議な空間になっておりました。

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