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軽井沢蒸留所の最期・・・これでほんとに最期。その2 事務所

もう一通り見て・・感慨深く、自宅から持ってきた軽井沢で
一杯やってました。初めて訪れたときに買った、
飛び切りうまい1本。

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ピートがピートとしてではなく、樽熟香と合わさって、
焼きあがったときの香ばしさを再現してるような・・・

味わいには、甘めを控えめのダークチョコのような、
コクと深みが感じられる一品。

これ、フルボトルで5万超えていて、2010年当時のわたしは
すごんでしまって買えなかったのですよね・・・
まさか、買い占められて手に入らなくなるなんて。
蒸留所が閉鎖されるなんて。

当時ボトルを買ったら付いてきたグラスで
もう消え行く蒸留所を想いながら、浅間山を眺めつつ、
しっかり大事にいただきます。

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・・・と思いに浸ってると、とある方が事務所のほうも
見られるらしいよ?と教えてくださって、
それはそれは・・・こんなケースでないと見れないぞ!
ということで、思いを馳せるのもそこそこに(笑)戻りました。

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そういえば・・・屋外に展示されていたポットスチルも見納め。
これもどうなるんだろうねぇ。静岡で展示されるのかな。

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さ、事務所内。
窓から零れる日の光が、逆に寂しさが強まってくる・・・

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2012年4月のカレンダー。2011年の11月が最終営業日
その後2011年度中くらいまでは、職員の方がおられたのでしょう。

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言い方悪いですが、それこそ夜逃げしたみたいな感じで、
なんかいろいろそのまま残っていて・・・

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・・とある方の能力開発記録票とか!個人情報まんまですやん。
これはアップでは載せられない・・・昭和63(1988)年当時。

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今期のテーマ、教育指導してきた点・・・
能力開発の視点にたってのアドバイス・・・
面接のネタですかい・・・あわわわ。

ロッカーの鍵?

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台所かな。

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ゴミ捨て場。

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掲示板。さすがに業務連絡は書いてない。

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二階に上がって・・・時が止まったような、
博物館にあってもよさげな旧式コンピュータ。

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醗酵タンクの何のデータでしょう・・・いいの、
捨ててしまって・・・

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あ、これタンク内の温度の記録データだ!

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いつくらいのMacでしょうか・・・90年代くらいでしょう。
ちょうどわたしがコンピュータに接し始めたとき、
こんな感じだったもの。(わたしはWinだけど)

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引き出しには、名刺がそのままで・・・
秩父のベンチャーウイスキー・肥土社長のも・・・あかんやろ。

それに肥土さんが製造を学びに来られていたときの
スケジュール表、軽井沢ウイスキー造りの心得などが放置・・・
2006年ごろのことだと思われます。
この辺はさすがにちょっと上げるのは躊躇してしまいますね・・

さらに98年~99年のモロミのアルコール濃度と酸度、
初留時・再留時のアルコール濃度などの詳細な記録。

細かく言うと、再留時は中留と余留に分かれていて、
余留はおそらくヘッドとテールのことを指しているんでしょう。
この当時の麦芽は、ゴールデンプロミス。

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2001年の軽井沢蒸留所の年間作業工程の
ラフな計画案。樽台帳のOA化なんてのが、時代を感じさせます。

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1999年5月末時点の樽在庫表。

これによると、この時点で最古の原酒は
昭和40(1965)年蒸留で4樽。この時点で34年熟成。
1965年~79年の20年以上の長期熟成は、63樽。

昭和56(1981)年以降の原酒から三桁単位で
樽在庫があるが、平成4(1992)年から急ブレーキがかかり、
一気に生産量を落としたのが見て取れます。

平成7(1995)年、平成10(1998)年はそれでも
少し多めで100樽以上あり。

・・・というわけで総樽数は3,083樽。
スコッチ(!)の211樽を合わせると、3,294樽。

それからそれから・・・品質マニュアルに経営計画、
どえらいもんが次から次へと出てきます・・・

そして極めつけはこれ!軽井沢蒸留所蒸留棟の設計図面!

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これ、すごい歴史的な貴重な資料だと思うんだけど・・・
もらっておいて、どこかに寄贈すればよかったか、
あるいはメルシャンに捨てるなよ!と言うべきだったか。

わたしはもっていても、役に立たないのですけど、
一応全体図撮っておきました。これも失われたのか、
それともどなたかの手に渡ったのか・・・

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他にも樽の管理基準や分類とかも・・
意外とシェリー以外も多いんだとか、樽をチビ樽のように
カットしたものや鏡板だけかえたリメイド樽もあるんだと!

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<樽の種類と樽番号付与基準>

①180l輸入樽
No.1000~1999

②250l輸入樽
No.5000~5999

③400l改造樽
No.3000~3099、3501~3999

④400l輸入樽
No.4000~4999、8000~8258、
8317~8489、8546~8999

⑤450l北米材樽
No.101~999、(内851~900は500l)

⑥450l輸入樽
No.6075~6094、6425~6500、
8259~8316、8490~8545

⑦450lシェリー樽
No.6095~6424

⑧450l北米材イガヤ樽
No.6000~6074

⑨500lシェリー樽
No.2000~2999、6501~7999、
3100~3500、9000~9999

⑩500l以上輸入樽
No.1~94

<樽の使用区分>
①新樽
入荷後初めて使用する樽

②再使用樽
1空き後使用する樽

③古樽
3空き以降の樽

④解体樽
修理用材確保のために解体する樽

⑤廃棄樽
原則として15年以上使用した樽で、熟成の進まなくなった樽
水を容積の1割程度入れ、約10日間放置アルコール分を回収後処分

⑥改造樽
主として500lのものを樽長を約15cm短く改造した樽

⑦シェリー樽
シェリー酒の貯蔵に使用していた樽

⑧中焼樽
古樽の内、樽材が堅牢で肉厚25mm以上のものの、
内部を焼いた樽。側板内部を5mm程焼き焦がし、墨を取り、
新しい木肌を出しシェリー樽を詰め3~6ヶ月しみこませた後に使用

⑨鏡取替再生樽
樽を再生させるために、古樽の鏡板を両方新材に取り替えた樽

⑩資産樽
1本10万円以上で購入したもので、固定資産に計上してある樽
この樽の解体には、工場長の許可を要する(396本)

新樽もあるし、修理部材用に解体しちゃう樽とか、
樽って15年で捨てちゃうの?とか、リチャー樽はシェリー詰めてから
使うんだとかいろいろ興味深いですね・・・

そのほか、各樽の詳細なデータもあって。よくこれ放置するな・・

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この謎のメモはいったい(笑)

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最後に軽井沢のコンセプト変更案。
これ超社外秘ですよね(苦笑)

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・蒸留所と商品は何に拘る 今まで拘りといいながらハッキリしていない

・小さいことを武器にする、小さいからこそできることを考える

・「歴史がある」もS社、N社に比べれば劣るが語れる背景はある

・小さいからこそしっかり作っているブランドアイデンティティ

・今の財産で拘れること
 モルトウイスキー原酒の貯蔵在庫は多い
 → 熟成に拘った品質へのアプローチ

 販売数量が少ない
→ 造りに拘った商品は造りやすい

・新商品コンセプト  年数表示以上の熟成に拘ったモルトウイスキー
 年数表示は最低貯蔵年数、敢えて最高酒齢と平均酒齢を表示

なんだか苦労してそうなことがわかるなぁというのと、
後にメルシャンがキリン配下になった際に、御殿場とぶつかりそうな
コンセプトなのがわかりますね。

違ったコンセプトの蒸留所を複数持てるチャンスにも思うんですがね、
これだけ個性が違ってると。喧嘩するのかなぁ・・・

さて。そろそろ蒸留所を後にします。もう見ることが無い景色を
しっかりと目に焼き付けながら。

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皆さん、名残惜しそうです。

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何年か経ったら、また訪れるかもしれません。
跡形も無い蒸留所跡を。何も無いところに歴史への思いを
馳せながら旅する歴史旅を同じような感じで。

改めて、軽井沢蒸留所。
ありがとうございました。

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コメント

ご無沙汰してます。

軽井沢、ホントもったいないですよね~

事務所に残された諸々も、あたしたちみたいなモノ好きからすると「なんで放置?」って思うようなものばかり…

さて、だいぶサボっておりましたが、今年もまたスコットランドに行けたので記事UPしました

気が向きましたら遊びに来てくださいね♪

投稿: かりら | 2016.08.21 15:59

nikko81です。

●かりらさん

ご無沙汰しております~
すっかりウイスキーを取り巻く環境も変わりましたね。

軽井沢、ホントもったいないです。
一部は静岡で活きるとはいえ、あの環境は
もうないわけですものね。

スコットランド記、拝読しに参ります!

投稿: nikko81 | 2016.09.04 17:47

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