二俣城 - 武田×徳川攻防の城
さて、翌日。浜松から遠州鉄道で北上し、
天竜浜名湖鉄道の二俣新町駅から・・・
といきたいところだが、タイミングが合わず。
てことで西鹿島から徒歩で、二俣城。
鹿島橋を渡ってまいります。
秋葉街道をここから逸れて、城山へ。
わりと周辺からは標高があるように思いました。
振り返って。
改めてGoogleの地形図をみると、
ものすごい城向きな地形だとわかります。
赤い地点が二俣城。西と南が、
大きな濠のように見え、また振り返った画像でも
確認できるように、濠の前には土塁のように
高台が連なっていて、二俣小・二俣新町駅間の
わずかな平地にしか部隊が展開できる平地がありません。
これはまたいいところに城を築いたもの・・・
というか、これはみすみす見逃しませんわな。
まずここからダダーッと駆け上がって、本曲輪直行。
縄張図、げっ・・・見えんわゴルァ!
ま・・無いよりはいいか。先ほどの道、旭ケ丘神社下に出ます。
(これは上から撮影)おそらく北曲輪と本丸下馬出を
分割する堀切だったんでしょう。
ここですね。
さらに奥には、北曲輪を取り囲むように空壕跡であろう
道が続いていて、手前には本丸に繋がる枡形へ。
上の写真の撮影現場を北曲輪側から。
なだらかに舗装されてあるけど、往時は濠底道くらいの
高さで撮影ポイントも土塁のようになってたような気がします。
さて、先に濠底道から北曲輪をぐるっと行きましょう。
ちょっと藪い・・・現在の見通しはよろしくないです。
またちょっと振り返って。
ということで、搦手口に出てきます。
さて、今度は本曲輪方面へ。
この枡形、舗装されなかったなかなかよかったろうに。
本丸枡形脇からつながる土塁。これだけだと・・・なんですけどね?
この土塁から先ほどの北曲輪底の空堀がよく見えるんですよ。
あちらからはあまり見通しよくなかったのに、スッキリ☆
このあたりを土塀で囲って、狭間から狙えば、
かなり狙いやすい感じがしますよ!
さて、天守台。武田と徳川が抗争していた時期?
なんでしょうかね。それとも豊臣政権期?どうなんでしょ。
歴史はさておき、よい石垣ではあります。
一応、登っとこ。
天守台はわりとぼーぼー。
本丸の眺めはさすがです。
さて、追手側へと。本丸南虎口。石垣はさておき、
枡形構造は明確。この先新府城の蔀の構造のように、
細長い空間が土塁と途中からは塀?で構成されたように見え。
ここをまっすぐ進み、天守台前で右折れして門を
潜って本丸に入るのが当時のルート。
もっと引きで。左隅の窪んだところが二の曲輪端。
てことは、本丸枡形から出ると、二の曲輪土塁上に、
出てくることになるのだけど・・・
なかなか謎の構造。二の曲輪がそれほど埋まっているのか、
それともこういう構造なのか・・・あたまに「?」を抱えて
あちこち見て回ります・・・しかし、謎。
だって低すぎるもん・・・
このまま土塁上を進むと、二の丸虎口。石垣化してますが
ここが追手であるようですね。
逆側(外側)の土塁上から内向きに。
階段下から。
なかなかここのところの構造の理解が
難しいのですが、それほど規模の大きい城でない
と考えると、二の曲輪まで引き入れて殲滅
というような考え方だったのかなぁ、と。
上の図で考えてみると、二の曲輪を①大枡形、
本丸南枡形を②小枡形として枡形奥を門で封鎖すると
二重の枡形ができる、と見えます。
ただし、③手門を突破してすぐに本丸南枡形へ
導線があるように見える(土塁が低いor二の曲輪面が高い)
ので、肝心の二の曲輪で敵兵を溜め込むことが
できないんじゃない?とかとか。
二の曲輪のさらに下には、蔵屋敷・南曲輪が。
おっと、嫌な予感・・・
ぐわぁぁぁ・・・えれー藪じゃねーか・・・
これ、地表面見えてません。さすがに膝までは来ないですが、
それに近いくらいの雑草との格闘。
見上げると二の曲輪が。ここから狙われるわけですの。
もちょっとこっちも何とかしてぇ・・・かなりキツイ。
蔵屋敷。この先に南曲輪があるのですが、
さすがにちょっと断念。このあと三方原台地を縦断せねば
ならない身ですから・・・
・・・ということで、割と小ぶりな城ではありますが、
信玄公西上作戦で落とした城という由来を
横に置いて純粋に城として、楽しめるお城でありました。
さて、ここからはズル(笑)して電車で武田軍と併走しながら、
欠下~大菩薩坂経由で三方原台地に上がり、
悠々と徳川勢に近づいておきながら、踵を帰して北へと。
blogramに参加してます。
ボタンを押してもらえるとうれしいですぅ。
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