大洲城 - 木造復元天守のモデルケース
大洲城、実は行くのは二回目なんです。
なかなか四国でも行きやすいとはいえないというのが、
一番の理由ではあるんですが・・・
過去は2006年、10年前ですよ・・・
かなり多くのお城、その中でも復元された櫓や天守も
たくさん行きましたが、復元されると大抵、建築基準法や
消防法の制約で最上階まで上がれないことが多いんですよね。
ただ、それも除外適用を受ければいいのですが、
なかなか難しいそうで、一階だけとかという例が多いのです…
しかし、大洲城は違うんです!(力説)
肱川河畔から見える大洲城天守。やはり城内どこにいても、
天守が見えるというのは大きなポイントですよねぇ。
まず最初に苧綿(おわた)櫓。
ぽつーーーーんあるけど、やっぱり石落としのある
外側から見るのがよいかなぁ。
一応、内側も見るには見たんだけど、
のっぺらぼうすぎて。
さて、今回は以前できなかった、内濠跡を歩いて見ます。
市民会館駐車場が大手石橋を挟んだ東側の内濠跡。
写真を撮った位置と往時の濠の位置関係。
こういう看板めっちゃありがたい!
現在こんな感じ。駐車場どこかに移転して、
濠を復元とかだめ?だめ?
ここからでも天守はよく見えますぞー!
この先大手門。なかなか遺構の残り具合は
厳しくて・・・枡形跡があるだけいいか。
さて、大手には行かず、外濠外濠。
ふと民家と民家の間からコンニチハ!する石垣。
濠内から撮影(笑)
ちょくちょくあるこの標識がありがたい。
このあたりの石垣はかなりみどりみどりしてるけど、
畑の地面の位置が低くて、濠感があってよろしい。
このあたりとか石垣のガッツリ具合がすてきすてき。
打込接乱積が好みなものでして。
南側から折れて西側の内濠跡。
こちらは武家屋敷のようだけど、これもその屋敷の
石垣跡なんだろうかねぇ。
近くにはコーポ内堀なんていう、素敵なアパートも(笑)
ふと見上げる西側からの天守。
フォロワーさんとやりとりしてたら、なんだか、
破風がまりもっこり的な表情に見えてきた(爆)
北側まで来ると、内堀菖蒲園があります。
菖蒲はさておき(爆)内堀の水辺を活用したであろう、
菖蒲園は内堀の雰囲気を想像させて余りあります。
しかし、撮ってるのは石垣ばかり(笑)
ここから天守方面に上がると、北の菱御門(二の丸搦手門)跡へ。
北側から見上げる天守。石垣とセットでなお素敵。
下見板と千鳥破風&比翼千鳥破風のバランスがいい。
懸魚が黒いのも全体を引き締めるアクセントになってますの。
少し上がって。高欄櫓とのセット。現存小天守的風格。
天守初層は下見板、高覧櫓は白漆喰、
石落としは下見板・・・という組み合わせ。
暗がり門跡。漢字こそ違うものの、
同一の名称の門は熊本城くらい?この枡形、
復元して欲しいものです・・・貴重な遺構。
本丸、多聞櫓で連結されていたんですね・・・
壮観だったろうに・・・
そして、台所櫓前。
10年前もおんなじ構図で撮ってる(笑)
まぁ、撮るわなぁ。
台所櫓のこの部分。今は塞がれてるけど、
多聞櫓で連結していた証だよね。
さて、内部へ。復元天守の木組みがお出迎え。
あってはほしくないけど、万が一の際、
こうしたものが貴重な史料になるんだよね・・・
天守へは台所櫓経由。外気が通り抜けるたび、
古木の香りを感じ、素敵なひととき。
残念ながら台所櫓二階は見れない。
たまにでいいから、見せてくださいよぉ・・・・
天守一階に入ると、精油のようなフレッシュさがまだふんだんに残っていて、
香りの違いを楽しめる(城としてちゃんと見ろ)。
構造的には規模のわりに武者走りが広い感じはある。
狭間びっしりで、めっさ戦闘色。
高欄櫓には模型が!ガラス張りじゃなくて縄張り学習に最適。
暗がり門イメージちがうなぁ。さっきの遺構の写真を見る限り、
門内で左折れして台所櫓前に階段が通じているんだよね?
そのまままっすぐ突っ切ってるやん(汗)
しかし、本丸をガッチリ多聞櫓なのはすごいね・・・
高覧櫓下にも多聞櫓がびっしり!
大手門。現存している石垣は大手脇櫓台なんだ。
しかも枡形ぐるっと多聞櫓じゃないか・・・
こうしてみると、肱川側って結構断崖だから、
多聞櫓必ずしも・・・とも思いますが(笑)
苧綿櫓。遠いね。
御殿。どのくらい史料あるのか知らないけど、
入母屋破風が二条城二の丸御殿なみにでっかいね。
本丸は割りと広々した空間。
いやぁ、こうしてみるとかなり圧倒される城ですね。
さて、高覧櫓の二階に上がります。
上がる途中に踊り場で模型を上から鳥瞰図!
高覧櫓二階。
高覧櫓からは天守の接写を!
火灯窓がお目目、破風が鼻に見えて、
かわいらしいじゃないですか(笑)
さて、天守に戻ってですな。一階と二階の踊り場部分。
これ、姫路城の三階部分の踊り場との共通性を
感じますよね・・・姫路城もめっちゃ戦闘的な天守だから。
下からも!
破風にもガッチリ籠もって戦う派!
ちょっとこうしてみると、吹き抜け空間のような、
空間の広がりを感じさせるつくり。
天守から、台所櫓。
この狭間空間で、お昼寝とかしたら
しゃーわせだろうなぁ・・・
何気に好きなショット。この角度から瓦撮るの好き。
高覧櫓。高覧は飾りっぽいねぇ。
高覧櫓の懸魚アップ。何気に蛇の目紋がしっかり。
さっきも書いたけど、白黒のコントラストが素敵な大洲城。
三層目までくると結構な高さ。肱川もよく見えます。
三層目からは武者走りはナシ。
瓦の重なり大好き派。
最上層(四層)も特に儀式的(御殿的)な要素がない感じ。
梁の重なりっぷりににやにや。
さて、降りるか・・・という時に気づいた三層の梁の重なり。
そして、見事な継手部分。ひゃはー。
さて、そろそろお別れです。軒丸瓦が皆蛇の目なのが
なんだかかわいらしく見えてきます。
天守がすごいからなかなか手が回らなかったけど、
石垣も好みですねー。全般的に好み。
こんな高覧櫓×天守もいい!
大洲城、またきますぞー!
さて、このあと九州に渡るのですが、
その前に愛媛県歴史文化博物館に寄らなくては。
ここの城模型が凄いらしくってですね・・・わくわく。
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