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名古屋城特別陳列『天守にかける夢~戦災焼失から70年~』

もう時系列なんて気にしない!と開き直ってる
アカウントがお届けする記事(笑)

武田関係が続いているので、いい加減替えなきゃ!
ということで、お城ネタ。

お城の縄張りや防衛の考え方なんかも
学び始めてお城の楽しさが広がったここ数年ですけど、
基本はやっぱり天守や櫓への関心なんですよね。

いろんな城郭建築について学んだり、
講演をお聴きしたりして思うことは、
城郭建築への想いを寄せる凄みという点では、
名古屋城に敵う城はないのではないか?ということ。

以前の「巨大城郭名古屋城」展ですっかり
ハマってしまった時にいろいろ拝見していますが、
さらにたくさんの史料を見ることができました!

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天守を見上げる。いつも迫力満点ですよね。

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見たかったもののひとつ、焼けた鯱の金で
つくられた「丸八文様鯱環付真形釜」。

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焼けた鯱は6.6kgの金塊として残ったそう。
これでも一部だけのようですけども・・・

 初代金鯱に使われた金は姿を変え、
 こうして現存している

の説明書きにウルッときます。

それからそれから、大天守を構成していた銅葺瓦。
本瓦でなく金属であったがゆえに、残っているのですね。
爛れて折れ曲がっても、姿をとどめる葵紋に心を打たれます。

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こちらは比較的よく残ってるほう。派生が多い
葵紋も忠実に再現できそうですよね。

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コチラは破風の部分でしょうか?
破風にも葵紋が付いてますから、その部分かも?

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こちらは鬼瓦。もちろん焼けて色は黒ずんでますが、
形状としてはほぼ完存しています。

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ハッキリクッキリ♪

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「御天守五重目御見通方角板指図之写」
江戸後期の作で、明治期の写しと伝わるもの。
天守最上階に、遠眼鏡と共に置かれていたそう。
今でも復元天守には方角図があったりしますよね。

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「名古屋御天守御畳員数図」
こちらも、江戸後期の作、明治期写。
天守全体で1,759畳にもおよび、その配置が記録。

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もし、木造天守で名古屋城大天守が再建できたら、
畳もびっしり敷いてほしいよね・・・!!

「金鯱金網取付見取図」
こんなんまでよくあるなぁという代物。
江戸時代も後期になると、金を鯱から剥がして、
使っていたので薄くなっていて、剥がれやすかったらしい…

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焼けずに爆風で吹き飛ばされたり、剥がれ落ちた
鯱鱗も伝わっているらしい。すごい…

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瓦ツナガリで・・・天守拓本。
こちらは昭和の実測図が作成されたのと同時期のもの。

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当然高層建築である天守に足場をかけて乗って
ということであり、ものすごい困難を極めたことでしょう…
これ、本丸御殿など天守以外にも現存するのだとか。

こちらは「濃州厚見郡岐阜住御鋳物師、
岡本河内大掾藤原正信作」との銘まで判明してるもの。
宝暦改修時に前面銅瓦葺になったときのもの。

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他にも次から次へと葵紋が・・・ものすごい数。
これを拓本取るとはものすごい。

名古屋城大天守の記録をくまなく残そう
という執念に圧倒されます・・・

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石垣の刻印も拓本取ってるんですってよ!

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ちょっとモダンというかしゃれたフォントの字。

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昭和実測図、大天守の平面図。

その実測具合の緻密さに見とれる。

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最上階、五重目。四つの部屋割りだが、
御殿同様、一の間、二の間、三の間・・・というつくりで、
藩主は一の間中央に座り儀式を執り行ったそう。

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天井はもちろん格天井。住まわないにしても、
ただの物置ではない、神聖な空間としての、
天守の有り様を想起させてくれます。

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見上げ図という天井の様子まで記録されている
というのがすごいです。床平面図は見ますが
天井図まであるのは、名古屋城大天守くらいでは…!?

こちらは何度か拝見している立面図。
いいねぇ・・・図面大好き。

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しかし、こういう詳細図もあるのだ!
千鳥破風の平面図。しっかり狙撃手が潜める構造。
なかなか公開されないのだろうけど、パーツパーツの
実測図まで・・・まぁ細かいこと!

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そして立面図。これひとつひとつあるのだろうか?
・・・としたら膨大な量だなぁ。

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天守五層部分。

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再建天守では省略されていて、確認できない
大天守奥御門。天守地下内で枡形構造をしている…!!

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初層・二層の階段図。藩主用の御成階段と
藩士用の表階段とがあったらしい。
これは表階段。天守五層まで119段だったとか。

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これ、御成階段と比べて勾配や段数が
違ったりするのでしょうかね?こちら御成階段。

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こちらは天守四層表階段。もちろん名古屋城クラスの
大天守ならではというのもあるんだけど、
踊り場を設けるところに防備の思想を勘ぐってしまうね。

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鯱や金具類までびっしりと。この記録の細かさ、
前代未聞だろ・・・・

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そして、わたしはお初な小天守図面。
初層平面図、縦断図、北側立面図。

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大天守が宝暦大修理を受けた際にも、
小天守はそのまま維持され、創建時の姿ままだったとか。

さて、ここからは古写真タイム。
古写真もよくある外観だけでなく、内部の写真も
実に豊富なんですよね・・・!!

大天守地階入り口。先ほど図面で見た枡形状に
なっている部分ですね。しかし鍵の封印の厳重なこと…
ホント鍵を開けて中に入るのは、一大行事だったのでしょう。

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大天守地階窓。後から造られたという感じが
よくわかりますよね。

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大天守地階井戸。黄金が敷き詰められた伝説…
黄金接収されたんじゃないのかな(苦笑)

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大天守初層西入側。梁の高さ実際は想像以上に
高くて迫力があるんだろうなぁ。

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大天守初層南入側。この写真を見ても、
窓の下1/3が人の身長ぐらい?と考えると、
天井まで2.5倍くらいはある。

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ということは、4m程度でしょうかね?

大天守二層西入側。

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大天守三層南入側。特にこの写真は天井までの
高さのすごさがよくわかる。
一層、二層、三層ときてこの高さ。

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大天守四層千鳥破風内部。
破風内に階段が!破風部屋の大きさが破格。

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同じく四層東入側。この物見台、
西南隅櫓に現存している藩主の座所にそっくり。
却って西南隅櫓の格式の高さもわかりますね。

四層階段。これはどちらだろう…気持ち角度が緩めで
御成階段かな?などと想像。

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そして天守五層。階段上がってぐるっと、
三之間、ニ之間、一之間・・・

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梁の上の部分の構造が気になります。

往時の金鯱。やっぱり金網はないほうが…

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さて、今度は小天守古写真。
小天守の入り口。

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小天守といえど、地階を持つ構造って
すごいよなー。ここにびっしりの一万九千両か…

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小天守初層南入側。小天守も相当デカイ。
やっぱり隅櫓とは違う・・・!!

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ここからは外観写真。現在も定番の西南隅から。

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ちなみに現天守。外観復興ではありますが、
その相違点も一目瞭然ですね。

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こちらも現在もメジャーなアングルかな?

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これは珍しい小天守からの大天守。
見上げるのとはまた違う、真正面からのド迫力天守!

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これまた珍しい大天守と小天守。
位置と高さから戦災焼失した東北隅櫓からの画像
かもしれませんね。

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こちらは清洲櫓方面の外郭から見た天守かな?

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最後に、一番印象に残った古写真。
なんとなんと、名古屋城本丸の鳥瞰写真です!
すげぇぇぇぇ!!!!!

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本丸枡形の櫓門もしっかり残り、本丸御殿、
さらに三方の櫓、そして大天守。

すでに枡形前の各馬出が失われているのは
残念ですが、本丸の威容がわかる好い写真ですわ…

ということで、図面に古写真にわくわく。
1時間半ほどみっちり見学。おそらく天守内で
当日一番テンションが上がっていた自信があります(笑)

さてこのあと、ずーっとスルーしていた
本丸御殿も見てきました。こちらもすばらしい!!

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