« 2014年11月 | トップページ | 2015年1月 »

2014年12月

年の瀬にふと思うこと。- 関心の寄せ方のクセと気をつけたいこと -

さて、本年もあとわずか。無事紅白歌合戦で、
みゆきさまとエリーさんにヒートアップして、
いい感じで締められましたね(笑)

さて、そんな今。改めて2014年でいろいろ
公私ともどもいろいろあって感じたこと・・
を徒然なるままに。

■関心を持つクセ・パターン

何かに関心が向くとき、関心の寄せ方って
皆それぞれクセがあるなと、ふと思うわけです。

そして・・・何に関心があるかよりも
対象はともかく、関心の寄せ方が近いヒトとは絡んでいて
居心地がよい気がするんですよね。
関心の対象や意見が違っても。
意見が対立して議論になってさえも。

逆に同じモノコトに関心があっても、そこが相容れないと
うまくやってくのは難しいという感覚がすごくあります。

これは必ずしも関心の寄せ方が似ているかどうか?
ではなくって、違っていてももちろんいい。

だけど、関心の向き方が合わない組み合わせって
やっぱりあるとなんとなく思っていて。
相性といいますかね・・・

そのためにもこうしてふとした時に振り返って
おくことが大事かな、なんても思います。

いや、意識的に振り返ろうと思わなくても、
今回のようにある日突然、とめどなく頭から
ことばがこぼれ落ちてくる感じではあるのですが。

■nikko81の場合はどうだろう?

関心の寄せ方・・・何かが気になったりするのは、
一期一会というか、偶然性が高いわけですが。
こから対象に迫っていくときにまずどこから
どうやって近づいていくか。そこなんですよね。

あるポイントをドリルで地面を掘るように
一点を深く深く掘り下げたり、
広い範囲をなだらかになぞったり。

なんとなくだけど、わたしはいくつかの点を
それなりに深く掘って、すこし広めの範囲を少し
なだらかに掘っていく。そんな近づき方。

どこから?という意味では、由来や背景、
経緯をなぜなぜ…とたどる。
だから歴史が好きなんだろうなぁ。

好きであることは、感情のなすところも大きいのだけど、
敢えてそこは左脳で辻褄を合わせて、
ハッとしたい。だから過程を筋道たてて
つなげられ(たと思え)たらと楽しいんですね。
関心が縦横無尽に這い蹲るようでも、
そんなルールがあるみたい。

そして違う点から出発した関心の枝の伸びる先のある点で
交わりがあることに気づいたりする。これがまたおもしろい。
そこに自分というカタチを見出したりするわけです。

いくつかの関心事をいろんな角度から見るということ。
それを辻褄を合わせていきながら、立体的な
関心マップをつくっていく。
そんなプロセスが楽しいのかもしれません。

いろいろ手を出すから、少しずつ少しずつなんですけど。

■関心を持つうえで気をつけたいこと(1)
 ~視野が広いってどゆこと?~

というわけで、関心を持った対象をいろんな角度から見たい!
という欲望はかなり自分の中にあるような気がします。

ただ、多面的に見ているようで一面しか
見てないこともあるかも知れない。
自分もいろいろな方向に足を延ばしてるつもりだけど、
もっと違う方向がたくさんあるかもしれない
と思うことも大事ですかね。

ある事象を捉えるのに、いろんな観点がある。
それらを便宜的に①、②、③、④、⑤、⑥としてみます。

Aさんは①だけでなく、②や③からみた姿がおもしろい、
価値があると思っている。一方でBさんは②や③
が見えていない、もっと多面的に捉えるべきだ、
なんて思ってしまいがち。

だけど、実はBさんの関心は①、④、⑤、⑥だったりする。
いろんな角度から見ようぜといっていたAさんこそ、
見えてない部分がありうるということですな。

Aさんにとっての④や⑤の方向に延ばすかどうかは
Aさん次第で、そっちに延ばてもいいけど、
延ばさなくてもいい。

ただ、自分の目線だけじゃなくて延ばすチャンスが
ほかにもあるかも知れないとだけはいつも
感じていたいな、と思います。

気をつけないといけないのは、②や③に気づいてなかった
Bさんは視野が狭いと思っちゃうこと。

実は見えている部分が違うだけでBさんもまた広く、
むしろBさんのほうがいろんなものの見方を
しているかもしれない。

AさんはBさんに②や③に気づいてほしくて、
Aさんにとって見えていて欲しい視点が
見えていないだけだった・・・なんてことが
ないようにしないといけないなぁ、と考えたりします。


■関心を持つうえで気をつけたいこと(2)
 ~論理・・取り扱い注意~

関心を寄せる力はすごい。時に暴力的ですらある
と思うのですが、暴力的(必ずしも見た目でわからない)
なままに突き進むのもアリだけど、なんだかそれを
制御したい、まとめあげたいという
本能的なものがいつもあります。

これもまた関心についての自分の
傾向のひとつかもしれません。
勢いは幾分減速するかもだけど・・・
まとまろうまとまろうとするんですよね。

制御するのは何か?たぶん自分なりの論理を組み立てて、
好奇心を咀嚼して整理をしていくこと。
論理だっているということには
昔からすごい憧れというか、大きな信頼を寄せてきました。

ただこれも落とし穴があるな、といまさらながらに思います。
簡単な話、何のためのロジックと根拠?
論理のための論理はあきまへん、という話。

論理ってすごい甘くて、でもぶった切る切れ味は
すごい危険。目的と手段をごっちゃにしてはいけません!
みたいなこというけど、その最たるものが
論理性なんじゃないかと勝手に思ってます。

ロジックとかストーリーとか、辻褄が合ってることって、
すごく求められるしそれはそれでわかるのだけど、
辻褄が合うことそのものに甘美な誘惑が隠れていて、
それに取り込まれてしまう。
残念なことにけっこうやっちゃいます。

はなしの筋が通ってる、筋が見えやすいというのは、
しゃべってる、書いてるほうも気持ちいいし、
聞くほうにも心地よい。当然話も伝わる。間違いない。

だけど、正しいだけの正論は通じないというように
感情が拒否をする。やはり好奇心の躍動感が
要るんだろうなぁ、と。

手懐けられていない獰猛な好奇心を飼いならす
ための武器となるロジカルシンキング。
でも、使い方を間違っちゃうと、好奇心とは違った意味で、
論理もまた暴力的になってしまうかもしれない。

論理はあるところからあるところへ確実であろう
橋渡しをしてくれるわけですけど、
橋を渡ることに夢中になりすぎて
あなたどこに行くつもりだったの?みたいな。

歩きやすい道を歩いたがために、
見落としているものはないか?そんなことも
考えながら筋道を立てられたらなと思います。

ということで、なんとかまとめる方向にここ数年、
関心が向いています。これをうまく2015年にも
忘れずにいたいなぁと思います。

さて、今年の更新はこれで最後です。
なかなかコメントのほうは追いつかず、
放置気味で申し訳ないです。

まだ2014年の出来事がいくつも残っているので、
正月明けから更新していきますので、なにとぞご贔屓に。

みなさま、よいお年をお迎えくださいませ!

blogramに参加してます。
ボタンを押してもらえるとうれしいですぅ。
blogram投票ボタン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Whisky LIVE 2014 - 1~2日目(5) ブースめぐり

さて、そろそろブースめぐりです。
セミナーばっかりでほとんど回ってなかったのですが、
まぁ・・・なんというか・・・

前情報として、ヴァウチャーはあまりいらないかも?
みたいなコトは聞いていたのですが、実際ヴァウチャーで
飲むような激レア限定モノがあまりなくって、
ヴァウチャーがけっこうあまりそうだったんですよね。

ただ、逆を言えば、ヴァウチャーがなくても
美味しいのがあったというようにもいえるわけですが・・・

■ベンチャーウイスキー … チビダル

熟成が早く樽感の強いチビダル。以前のボトルは
買い逃して残念だったのですが、また復活したみたいで
うれしいですね。こちらはしっかりゲット。

P1020329

■武蔵屋 … Willett 10年シングルバレル

個人的に大ヒットだったのがコレ。

P1020281

バーボンによくあるバラの香りやグレーンに通じる
穀物系の強い甘み。少しぶどう(ブランデー)のような
フルーティさも持ち合わせた逸品。

少し塩昆布の昆布のうま味と醤油が煮詰まった
美味しい香りだったり、ハーブのさわやかさや
シナモン系の香りも感じ取ることができるように思います。

鼻から抜ける香りがものすごくスイートかつエレガント。
上品につくられている感じがします。

■超熟グレーンウイスキー

ここ最近、バーボンだけではなくグレーンにも興味が。
いやむしろ、グレーンの美味さを知ってから、
バーボンにもちょっと手を出す感じなので、
わたしとしては、こっちが本家な感じですけどね。

ケイデンヘッドのキャメロンブリッジ24年。
ねっとりとしたクッキー的な甘み。変化には乏しい・・
かもしれないんですが、癒される逸品ですね。

P1020289

それから、インヴァーゴードン。追って写真は上げますが
こちらのほうはその場で2本お買い上げ。

20年以上の長熟グレーンを普段飲みに・・とは
少し贅沢な気はしますが、ちょっとモルトがしんどいときに
本来ならブレンテッドにいくんでしょうけど、
わかりやすい甘さに行っちゃうんですよね。

かといって、最近御殿場グレーンは(25年というのもあるが)
高くなっている印象ですし・・・スコッチグレーンが
しばらくわたしのなかでブームになるかもしれません。

■テキサスウイスキー

変わったところでは、テキサスで敢えてバーボンではなく、
スコッチスタイルのウイスキーを造ってるというの。

P1020282

マクミラみたいにコレはほしいな・・・と言うほどの
インパクトはなかったんですが、テキサスでも
敢えてスコッチスタイルを造ろうという
機運があるというのは、USでのウイスキー需要の
高まりのひとつの現れかな?と思ったり。
もともと需要は高いですけども。

■デュワーズ・シグネチャ

美味いから飲んどきナ!と言われたその1。

P1020322

ハッキリじっくりティスティングはしていませんが、
なかなか美味かった気がします。どこかで見つけたら、
ちゃんとのみたいな。

■ザ・ネイキッドグラウス

美味いから飲んどきナ!と言われたその2。

ブレンテッドスコッチに明るくないわたしでも
そろそろ憶えてきたザ・フェイマスグラウス。
ここから出た新作で、このとき売り出して
間もなかったようで。

P1020325

3,000円を切るお値段でこれまた普段飲みに使えそうな。
けっこう気に入って何度もお代わりに行っちゃいました。

■余市シングルカスク1988

これですね、何時からと判っていたのに、
1日目行ったら出遅れちゃったですね・・・

P1020318

ただ、2日目にもあって助かりました。
樽番号は120933、1988年蒸留の2004年詰めの14年。

P1020333

2日目もこの行列。なかなかヴァウチャーつかってまで
飲むのがなかなかないだけにね。

P1020332

香りは麦の甘み先行。ピートもけっこう強めな印象。
樽種は訊くの忘れましたが、新樽のようです。

新樽感が出るのはちょっと遅い感じはしますね。
ダークチョコ、アールグレイの雰囲気もあって
オモシロいカスクではありますけども。


・・・ということで、正直に言って印象に残る
ウイスキーが少なかったことは事実ですね。
なんだろう、一時期のCEATECの凋落を見ているような感覚。

特にサントリーでは響30年や白州25年というあたりがなく、
山崎18年や響21年あたりが有料だったような。
ちょっと来年に向けて心配な感じではありますね・・・

その分、素直にWhisky Festivalのほうが
楽しめた気はします。来年からは別にTIBSと再度
分かれると言うような話も聞きますが、
そうなってくれたほうがいいかなぁ・・・

blogramに参加してます。
ボタンを押してもらえるとうれしいですぅ。
blogram投票ボタン

| | コメント (2) | トラックバック (0)

Whisky LIVE 2014 -2日目(4) ニッカ佐久間チーフセミナー

2日目。2日目は控えめで佐久間さんのセミナーのみ。
カフェグレーン・カフェモルト特集。

P1020339

余市で操業はしたものの、政孝さんの目標はブレンテッド。
操業当初は醸造用アルコールとブレンドして、
出していたわけですが、なんとかカフェ式でつくった
グレーンとでブレンドしたウイスキーを
なんとしても造りたかったわけです。

そこで、その価値を理解し、資金を援助したのが、
朝日麦酒・山本為三郎氏。そして西宮工場に
カフェ式蒸留機が設置されるわけですね。

P1020344

山本さんは直にスコットランドでカフェ式蒸留機を
ご覧になっているんだそうですね。

そして、その後に仙台宮城峡に蒸留所が完成、
後に宮城峡にカフェ式蒸留機が移築されるわけです。

最初にカフェグレーンが使われたのが1級ブラックニッカ。
今で言うブラックニッカスペシャルです。

P1020347

西宮設置が1962年、こちらのブラックニッカリニューアルが
1965年ですから、ちょうどウイスキーといえる3年ギリギリ。

カフェ式蒸留機の構造。これ理解するのが
難しいんだよね・・・
実地見学してもなお難しいもの・・・

P1020349

本来なら穀物(とうもろこしなど)を原料に
アルコールを抽出する蒸留機なんですが、
これにモルトを入れたらどうなるだろう・・という
好奇心の下、生まれたのがカフェモルトですね。

P1020352

原料ベースだと3倍も高いうえに、
製造もトラブル続きで大変だったそうですがね・・・

個人的にはグレーンはキャラメル的な甘さが
どーんとくるのですが、カフェモルトのほうがじわじわと
優しくウエハース的な甘さが香ってくるのが好き。

P1020357

それでも、モルトクラブやオールモルト、伊達・・・
くらいにしか使われてないので、生産量としては
あまり多くはないんですねぇ。

定番商品化になったのもうれしいんですけど、
また年数表記つき(過去の12年とか)や、
シングルカスクカフェモルトなんかも
企画していただきたいところです。

まぁ、何かスペシャルなものがあればいいんですが、
無料セミナーだからしょうがないですかねぇ。

blogramに参加してます。
ボタンを押してもらえるとうれしいですぅ。
blogram投票ボタン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Whisky LIVE 2014 - 1日目(3) 土屋守氏セミナー - 竹鶴ノート -

土屋守氏の竹鶴ノートに関するセミナー。

・・・とはいえ、竹鶴ノートにいたるまでの話で、
今やっているマッサンの監修もされていることもあり、
そっちに絡んだ話がおもしろかったです。

P1020278

■マッサン監修の話

この時は、マッサンが始まる前だったわけですけど
ある程度物語が進んだ今こそ思い返してみると、
いろいろ思うところがあるわけですよ。

100年前に映っていいもの悪いもの・・を
見極めるというわけです・・・

が。

たとえば、このウイスキーを飲んで、あまりにも
美味かったので、この蒸留所で働かせてくれ・・みたいな
筋書きが成り立つのかどうか?

ブレンテッドしかない時代、何十種類もブレンドされてる中で
この原酒がうまいから・・なんて当てられるはずもないと。
・・・うん、言われればそうやね・・・

てことはよ?あの「ハイランドケルト」はおかしいよね?
よくよくラベルを見ると、LONMORT DISTILLERYとあり、
政孝さんが研修したロングモーン蒸留所を明らかに意識。

ということは、ハイランドケルトはLONMORT DISTILLERYの
シングルモルトになってしまう・・・
実際、これが美味いからここで働かせてくれといって、
門前払いを食らってるシーンもありましたよね。

ちょっと・・・土屋さんの監修は・・・??
あれか、大河での小和田先生みたいに監修しても、
一向に取り合ってもらえない系か・・・・

インド人完全無視カレーならぬ、
土屋さん完全無視シナリオか・・・と
メモを読み返してみて、思ってしまったのでした(笑)

■竹鶴家の本家分家の話

あまりにもマッサンの影響が強いので、何がなんだか
判らなくなってきそうですが、政孝さんがそもそも酒蔵を
継ぐということはどうもありえないそうですね。

というのも・・・竹鶴家の全容をまず理解せねば。

竹鶴家は本家のほか角の竹鶴家、浜の竹鶴家と
分家が二家あるそうで、それぞれ通称角竹、浜竹。

浜竹は角竹の分家筋、つまり本家からは分家の分家に
あたるわけですが、政孝さんの父・敬次郎氏は
この浜竹の出であるそうです。

十一代竹鶴友三氏の時代に(友三氏についてはこちら参照)
跡取り夫婦がコレラで相次いで死去、
現当主の十三代寿夫氏が幼くして後見人を亡くします。

角竹の当主が朝鮮に渡って本家の面倒を見られないこと、
また政孝さんの母・チョウさんが本家の出
ということもあったのか、浜竹の敬次郎氏が
日本酒造りを引き継ぐことになったそう。

ただ、あくまで跡取りは本家十三代がいるわけであって、
政孝さんが日本酒造りには接していたでしょうが、
本家を継ぐことはどうもありえないようです。

なるほどね・・・で、その政孝さんが、
寿夫さんの結婚の際に仲人役を買って出ているんですよね。
父子揃って、本家を支えている浜の竹鶴家。

■摂津酒造とはどんな工場だったのか

摂津酒造、人はまぁわかるのですが、
どんな工場かがわからないんですってね・・・

かの岩井喜一郎専務が岩井式アルコール連続蒸留装置も
どのようなものだったかもわからないそうで。
数少ない手がかりとしては、当時の工場図面の鳥瞰図のみ。
相当大きな敷地で生産をしていたらしい
ということくらいしかわからないようですね。

ということなので、ドラマで描くには難しい・・ということで
ドラマでの住吉酒造は小さな工場として描かれることに
なったようですねぇ・・岩井専務が描かれなかったのも、
ちょっと関係しているのかもしれませんよね。

■四代目・阿部喜兵衛氏とは

摂津酒造の阿部喜兵衛社長。住吉酒造の田中大作のモデル。

代々喜兵衛(真田昌幸かw)を名乗っているそうで、
孫に当たる四代目が存命で、土屋氏がウイスキーワールドの
取材でインタビューしたときの話をしてくださいました。

二代目阿部喜兵衛氏には、女子しかおらず、
竹鶴政孝さんを養子として三代目を継がせる話は、
どうやら実際にあったようです。

この女性はマキさんとおっしゃり、四代目喜兵衛氏の母に
当たる方なんだそうですが、結局政孝さんとの
縁談が破談となり、三代目となる男性と結婚。
ただ、四代目が幼い頃に亡くなり、
四代目はあまり記憶がないそうですが、
二代目が残した手記によると、大変な美人だったとか。

その後、マキさんの妹(やはり二代目阿部喜兵衛氏の娘)
である敏子さんと三代目氏は再婚したそうで、
四代目氏は長じるまで、母は敏子さんだとばかり
思っていたそう・・・

・・・ということで、マッサン的な観点で非常に
おもしろかったですね。

最後にはアップルブランデー・リタ30年を振舞って
いただきました。やっぱり美味いね☆

blogramに参加してます。
ボタンを押してもらえるとうれしいですぅ。
blogram投票ボタン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Whisky LIVE 2014 - 1日目(2) サントリー福與チーフセミナー

ということで、福與チーフのお話です。

P1020227

福與さんのお話はこのときが初めてだったんですが、
軽妙な語り口で輿水さんとはまた違ったタイプの
お話の上手な方だなぁ、という印象でした。

今回お話しするのは初めてです!と言われると、
盛り上がりますよね・・・!! このABCの原酒は何だろう…

P1020214

とはいえ、ちょっと歴史も振り返ったりなんかして。
サントリー白札ですね。復刻版も出たアレです。

P1020228

一応ここはサントリー説をとって、
ピートが合わなかったという説明になっていました。
そして、このあとまさしくこの年末朝ドラ「マッサン」で
やっていた壽屋苦難の時代になるわけですね・・・

P1020231

そこで鳥井信治郎が悩んで、日本人にウイスキーを
どうしたら飲んでもらえるか・・の結果ヒットしたのが、
初代角瓶ですね。今だったら吉太郎さんのコトを
あとで質問するんだけどなぁ・・・

とここで、福與さんから朝ドラ「マッサン」の言及☆
ふたりの年表まで作って頂いて・・・!!!

P1020235

福與さんがニッカは大日本果汁の「日」と「果」を
とって・・と説明されているのはなんだか面白いですが、
ニッカウヰスキー発売が1936年なのは明確な誤記。
1936年は蒸留開始ですね。

にしても、1937年に角瓶が売り出されてヒット商品となり、
間違いなく竹鶴前工場長時代の原酒が活きていたはずで
それで市場を開拓し始めたところに、1940年、
初代ニッカウヰスキーが発売されるのはなんとも・・・

閑話休題。

そして、日本のウイスキーの黎明期を支えた二人、
日本人にまず飲んでもらわないとという鳥井、
スコットランドのあの香味を再現したい竹鶴。
福與さんからもぜひ見てくださいねと宣伝(笑)

P1020238

いやー、サントリーの方からこういう話を
直でお聞きするのはものすごくいいことですねぇ。

さて、本題。現代の新しい「革新」の話題。
初めてする・・というのはウイスキーショップW
オリジナルボトルでいろいろ新しい革新に
チャレンジしています、というお話なんです。

P1020241

なかなか休日にやってないし、閉まるのが早いし
お店に向かうのはちと難しいのですけどね・・・

これまでに発表されたオリジナルウイスキー。
なかなかいいものが揃っている印象で
Webでも販売しているので、すぐなくなっちゃうんですよね。

P1020246

上段がシングルモルト、下段がシングルカスク。
特にシングルカスクはすぐに売り切れちゃうもんで、
2014年から180ml瓶にしたのだそうです。
# このうち白州は入手してるので追って感想を・・・

今日のセミナーでは上段のシングルモルトについて解説。
第一弾は・・バレンタイン時期に発売された
ショコラに合うウイスキーをコンセプトにした
シェリー樽熟成の白州。これ買いましたねー!

P1020248

山崎はありましたが、白州のシェリー樽だけというのは
その時はなかったようなのですが、スイートでまろやかな
白州のシェリーが合うんじゃないかということで商品化。
酒齢的には20年を少し切るくらいなんだそう☆
これが・・・この白州シェリーの基になっているんだそう。

P1020250

カウンターで感想を聞いたりもしながら、
ブラッシュアップしながら、商品化したそうで、
Wのオリジナルを見とくと今後の定番新製品が
読めたりする・・・かも?(笑)

続いて、ハイボールが美味しいシングルモルト・・
というコンセプトで出た第二弾。

P1020252

これは飲んでしまった気が・・あまりはっきりと
憶えてはいないのですが、スモーキーさもけっこうあるそう。
余韻はしっかり切れるタイプ。

若いフレッシュな原酒に少量20年超のシェリー原酒を
ブレンド。これがノンエイジ白州の基になってるとか!?

P1020254

ただ、ノンエイジ白州はかなりスモーキーは抑え目。
その点が大きな違いなんですが、女性の方を意識すると、
抑え目にしたほうがいいと白州ブランド担当の女性が
こだわりを持って説得、福與さんのほうが折れたとか。

・・・はっ!白州ブランド担当って!荒木さんのことか!
あの荒木さんのことか!

セミナー終わった後、ブースに荒木さんが
居られたので早速報告(笑)聞きたかったーと荒木さん。
荒木さんの強い信念が思いがけず聞けてよかったです。
今では代わられて、響の担当をされているようですね。

さて、第三弾。こちらも2月ということで、
第一弾同様、バレンタインを意識したつくりになって
いるわけですが、こちらはワイン樽で
フィニッシュをかけたもの。

P1020255

1996年に白州でワイン樽実験をはじめたらしいのですが、
2009年に開けてみてこれはいいということで、
ワイン樽原酒もっと研究しようともりあがったのだとか。
そのときの一部の原酒がこのボトルに使われてるんですね。

結果的には商品としては、白州ではなく山崎になりましたが、
ワイン樽熟成を活用していこうときっかけになった
ボトルでもあるようですね。うむ・・・興味深い。

続いて、第四弾。これはほんとにうまかったと記憶に
しっかり刻まれているグレーンですね。まじうまでした・・・
まだたぶん在庫が当家にもあるはずです。

P1020258

これが(A)の原酒。クリーンのあるタイプを中心に、
1988年シェリー樽熟成24年グレーン原酒で
ボディ感を出しているようなんですね。
シェリー樽のグレーン!なるほどねぇ・・・

1988年は山崎蒸留所の大改修の年で仕込がなかったそうで、
仕込みはなくても空き樽は出てくる・・ということで
やっちゃえ!と詰めたんだそうですね。

第5弾は山崎のワイン樽後熟。ただしこちらは2年と長め。
酒質が強いのでなじみに時間をかけたんだそう。

P1020260

第6弾。こちらもまた白州。酵母が特殊な原酒で、
まったりとした酒質になる酵母をチョイス。
白州はすっきり感があるものですが、敢えて・・というもの。

P1020262

第7弾。最後は山崎。こちらは少し麦芽の乾燥温度が
やや高くしたモルトで熟成したもの。

P1020264

グレンモーレンジ・シグネットで使われてるような
チョコレートモルトほどではないにしろ、麦芽の乾燥温度で
香ばしさ加減が変わってくるというおもしろい試み。

なかなかチョコレートモルトまでやると単独仕込は難しい
ようなのですが、シグネットが美味いだけに、
ぜひやってほしいなぁ・・・と思う次第です。

いやいや、サントリーのチャレンジスピリットが
存分に感じられたよいセミナーでした☆

blogramに参加してます。
ボタンを押してもらえるとうれしいですぅ。
blogram投票ボタン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Whisky LIVE 2014 - 1日目(1)

さて、明日に大晦日を控える中で、
Whisky LIVEとWhisky Festivalの記事をば・・・

今年はWhisky LIVEは9月、Whisky Festivalは11月。
Whisky LIVEはあっちへこっちへ時期がうろちょろ。
まぁ、昨年のGW最終日近い日取りよりは
よかったと思います。

まずは、Whisky LIVEから。公式的には、
International Bar show & Whisky LIVEなんですけど、
Bar showじゃないWhisky LIVEに来てるんだ、
という自負から相変わらず、Whisky LIVEと呼びたい・・・

P1020135

とりあえずザ・ニッカ12年を頂いて・・・
(このときはまだ発売前でしたね。)

P1020138

そそくさとセミナーの整理券をゲットしながら、
開会式。あれ、デミアン・ライリー・スミス氏はいるけど、
いつものデイヴ・ブルーム氏はいないなぁ・・・

P1020144

開会式終わった直後からトークイベント。
これ昨年もありましたね?
ジャパニーズウイスキーのブレンディング特集。

P1020149

今回からはサントリーさんは
福與伸二チーフブレンダーがご登壇。

P1020152

ニッカはもちろん、佐久間正チーフブレンダー。

P1020158

キリンからは田中城太チーフブレンダー。

P1020160

こちらはわたしはお初にお目にかかりました。
本坊酒造の久内一取締役。

P1020166

甲信事業部長とのことなので、ウイスキーとワイン事業を
統括されているのでしょう。

そして、最後はベンチャーウイスキー肥土社長。

P1020168

こんな感じでお話がすすんでいきます。

P1020174

最初の質問は、日本のウイスキーならではの特色って何?
という質問。福與さんは水と四季の変化、
まじめなものづくり、そして味覚が鋭い
日本人の舌を挙げられてましたね。

これに加えて、佐久間さんが造りわけ文化のある日本だと
試行錯誤して新しい香味を求める
チャレンジ精神もあるのかなと。

続いて、田中さんも技術を導入するだけでなく、
キッチリ昇華させていく点、福與さんも指摘されている
日本人の飲み手の厳しさを挙げてられました。

久内さんは、総合的なクオリティの高さとブレンド技術を。
それを支えるのは繊細な和食文化で培われた味覚にある
ということをおっしゃっていましたね。

肥土さんは、四季の温度変化に加えて、
長年、日本酒造りで育まれた酒に対する丁寧さ、
あるいは真摯な姿勢がウイスキー造りにも
活きているんではと。

・・・どれもそうでしょうね。日本の自然の恵み、
日本がウイスキーを作るまでに、あるいはその後も
培ってきた食べものや酒に対するものの見方、接し方。
そして、伝統だけにとらわれない進取の気性。

日本ならでは・・自然だけでも人だけでも
この新しいウイスキー文化はできなかったのでしょうね。

というところで、次のセミナーと被っちゃっているので、
途中で退席しました・・・続いてはニッカミニセミナー。

P1020202

あ、このおねーさん知ってる!と思ったら、
そう、仙台宮城峡蒸留所を案内されているガイドの方。
ということで、ヴァーチャル工場見学。

P1020206

工場見学の通りにお話いただき、こういう感じなんだ~
というのを体感できるもの。
ま、知ってる内容ではありますが、
初めての方向けにはイメージしやすくていいかも。

この後は慌しくサントリーセミナーへチェンジ。
福與さんのセミナーが非常におもしろかったですねぇ!

blogramに参加してます。
ボタンを押してもらえるとうれしいですぅ。
blogram投票ボタン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

名古屋城天守閣フォーラム⑦ - パネルディスカッション -

さて、休憩を挟んで後半のパネルディスカッションへ。
途中、テレビの取材も来ていました。

P1020029

パネルディスカッションはこれまでの4名の先生方に、
近代建築史・まちづくりを専門とされている
瀬口哲夫・名古屋市立大学名誉教授をファシリテータに
進められていきます。

P1020032

まずは木造復元の意義について、各氏から。

〔安藤氏〕
不幸にして失われた天守を今の時代に
どう意見を集約しどういう目的をもって将来に残すか、
木材利用と森林とのかかわりを象徴させながら
どう進められるか?という木造建築の「新たな」
歴史をつくるという意味において意義がある。

P1020036

瀬口氏は、ワルシャワの再建を例に出し、ポーランド国民の
ワルシャワを再建したいという情熱が再建建造物群が
世界遺産になっていることから、「破壊から再建までの歴史」
が評価されうるということをおっしゃっていました。

城郭建築の木造再建の場合、地球環境や木材利用を促進する
という現在の時代背景も含めて、大きなチャンスではないか?
ともおっしゃっていましたね。

〔千田氏〕
天守そのものは木造再建の価値はあるものの、
天守だけ再建するのではなく、名古屋城整備の全体像、
城郭としての魅力トータルの中に名古屋城天守木造再建を
位置づけることが重要で、天守だけだとその意義は薄い。

城郭の総合的な研究に基づく城郭整備という意味で、
金沢城や熊本城のように、対象城郭を専門的に研究する機関
を設置することが必要ではないか?

名古屋城総合事務所はあるものの、研究という側面で見ると
やや力不足は否めないのではないか?

P1020037

最初に千田先生は、名古屋のお生まれということで、
幼い頃の名古屋城天守のワクワクした思い出と
回を重ねるにつれ、子供ごころながらRC天守に対する
どこか違和感を持ったこと、それにRC天守としての役割…
を述べられた上で、名古屋城天守が再建されるとすばらしい
天守にはなると前置きはされていました。

また姫路城天守の天空の白鷺の例を出されていて、
是が非でも早く何とか再建するというのではなくて、
再建するとしたら、そのときにしか見せられない
経過をしっかり魅力として取り込んでいく
ということも必要では?というご指摘でした。

〔麓氏〕
特別史跡である名古屋城に木造天守を
再建するわけだから、史跡としての魅力や価値を
底上げするものでなくてはならない。
     
他城では非常に緻密で価値ある復元を
している城もあれば、こんなレベルでいいのか?
というレベルの再建もある。

名古屋城は藩政期の記録だけでなく、国宝期の記録も
豊富だが、だからといってすぐに復元できるものではない。
しっかりと時間をかけて詳細まで検討していくことが、
史実に忠実な再建、ひいては意義ある再建につながる。

正確に再建できる天守だからこそ、可能な限りの
努力を惜しみなくつぎ込むことが必要では?

P1020041

やはり、文化財的な価値や意義を求めるには、
しっかりと検証に時間をかけるべきってことですよね。

他城では、他所の城郭から参考にしたり、
一部想像も交えながら復元せざるを得ないケースも
あると思うのですが、名古屋城ほど史料があればこそ、
十二分に活かさないともったいないですよね。

〔三浦氏〕
価値が高い名古屋城天守だが、見えないところでの
現代技術を用いた補強は必要と考える。

金沢城や熊本城、必ずしも忠実な再建とは言いがたく、
名古屋城総合事務所も着実にしっかりとやっている
と考えている。
     
また木材を天然木の檜を使うことで、森林資源の
活用に資する。明治中期から大正期に植えられた
樹齢100~120年が相当再建に使え、再植林することで
CO2吸収が期待できる。宮大工の技術を伝えて、
後継者育成になることも見逃せない。

P1020043

名古屋城総合事務所の評価については、千田先生と意見を
二分されているようでしたが、三浦先生が現代技術の補強に
言及されていたのは、ちょっと新鮮な気がしました。

各氏のコメントでやっぱり気になったのは安藤教授。
ものすごく大事なことを指摘されている気がするのです・・・

というのは、城の歴史に関心を持って大事にしたい
という気持ちを持っているわけなんで、千田先生や麓氏の
コメントは非常にスッと頭に入ることではあるんですが、
未来に向けてどう再建を位置づけるかを考えたいんですね。

もちろん、そのためには城郭史や明治以後の城の歴史、
木造建築や石垣の歴史をしっかり知ることが必要ですけどね。

さて、途中に質問タイム。質問したいところですが、
ここは名古屋市民が主役にならねば・・・なので
グッとこらえます。ひとつ気になった質問をご紹介です。

以前の天守は五階建てで傾斜が階段が急すぎて
老人子供には登れなかったとあるが、再建時はどうするか?
まさかエレベータなんてことはないだろうね?

これには千田先生が答えてられましたが、
熊本城飯田丸五階櫓の例を出され、本来の階段とは別に
登りやすくまた避難も考えられた経路を
つくっているとのこと。

もうひとつ金沢城橋爪門続櫓の吹き抜けに設置された
エレベータなども言及されていましたね。

ま、再建に弾みがついてから考えればいいこと
ではありますが、エレベータはできるだけ
避けてほしいですね・・・ソフトで何とか。

ということで、再びパネラーの皆さんに戻して、
再建に当たっての課題をご指摘されます。

〔安藤氏〕
木材の調達に関してはなかなか難しい。
本丸御殿では芯去り材で太い材を集められたが、
芯持ち材をどう調達するか、太い木ならではの
乾燥の問題をどうするかなど課題は多い。

かつてのように大径木が簡単に調達はできないので、
極上の材だけでなく、それなりの材も含めて
ある材を組み合わせて使いこなしていくことが大切。

大径木は手に入るかもしれないですけど、そう多くはないし
他城でも復元運動が盛んになると
取り合いになるかもしれませんしね。

このあたりは、こだわりつつもどこか妥協する余地も
持ち合わせておかないといけないのかなぁ…
と複雑な気持ちにもなりました。

・・・ということで、再建の忠実性について、
麓教授の見解。

〔麓氏〕
何のために残すのか?ということ無視して、
まったく活用を考えない再建はありえない。
ひとつの観点だけで決めず、事業に関わってる人が
価値を損なわずに活用できる再建をするには
どうすればいいか?を考え議論することが重要。

麓教授は防災やバリアフリーなどの問題を
例に挙げられていましたが、経済的な観点(収益性の問題)や
観光政策といった観点もバランスよく
検討することが大事ですよね。

・・・そしてそのためには時間が要ると。同感です。

三浦先生も工期がかかる・・と指摘されていましたが、
三浦先生の秘策は?という問いに・・・

〔三浦氏〕
工期とは、名古屋城の整備計画全体から
天守造営をすぐには始められないことを指している。

少なくとも本丸御殿は完成が2018年(平成30年)。
また小天守内に保管された本丸御殿の襖絵を
西の丸米蔵を再建(ただし外観復元)して移管する
計画があり、これが2020年(平成32年)まで。

したがって、ここまでは事業計画上、天守再建に着手
できるのは難しいだろうと考えている。

エレベータに関しては、原則設置は認められないし、
金沢城の例のようなやり方だったら、再建しないほうがいい。
ただ、名古屋城天守クラスになると最上階で急病になったり
足の不自由な方は上がれないので、その方に対してのみ、
使用可能なエレベータの設置はありえる。
     
材に関しては、木曽檜の無節材60-90cm直径だが、
芯去り材だったと想定できるが、
芯持ち材を使わないといけない。

芯持ち材はひびが入りやすく、明治以降の技術で
対策はあるが、むしろ400年前のままを再現することで
逆に回避できると考えている。

伐ってすぐに使わないといけなかった往時は、
葉をつけたまま放置をすることで葉から
一気に水分を抜く方法を採っていた。
これでやれば、芯持ち材でも問題ないはず。

浜松城天守門の再建では、先駆けてその方法を実験的に
試してみてもいて、1ヶ月の乾燥で
ヒビが入らずに済んでいる。

なるほどねー、浜松城ですでに実験されてたんですね!
単に名古屋城や江戸城だけでなく、
多くの城郭の再建に向けた大事な検証ですよね。

着工開始はわたしも2020年以降でいい気がするんですよね。
江戸城はそれなりに検討されてきた歴史がありますが、
その意味では、まだ名古屋城は日が浅い。
もっともっと議論が必要だと思うんですよね。

エレベータはねぇ・・・急病人が出たらどうするんだ!
は判る気はしますが、ハードではなくソフトで
なんとか対応できる方法をまず考えたいものです。

そして、最後は千田先生で締め。
名古屋城総合事務所は、総合研究所くらい銘打ったら
いいんじゃないか・・というお話から、
もう少し名古屋城にお金を回して・・という懇願(笑)

他にも名古屋城天守の博物館機能をどうしていくか?
なども含め、名古屋城の魅力を幅広く捉えながら、
名古屋城の行く末を見守っていきたいものです。

あれ、千田先生で締めか?と思いきや、麓教授にも。
出来上がったあとの維持管理について言及。

本丸御殿だとこけら葺きがまず傷んできて、
往時は30年~40年に一度、最近では20年もたないと
言われているそうですし、天守を再建したならば、
漆喰壁をはじめ、細やかなメンテナンスが要りますよね。

でもね・・・こういうことこそ、伝統技術を伝えていく
という実践的なことだと思いますし、建てて終わりじゃなく、
大切な文化財にしっかり寄り添う気持ちが
まず大事かなと思います。

締めた後、千田先生にご挨拶したいな・・と思いましたが
取材ラッシュでムリそうだったので断念(泣)

P1020047

ということで、江戸城もいいけど、名古屋城も
がんばってほしいなーと想いを新たにした1日でした。

blogramに参加してます。
ボタンを押してもらえるとうれしいですぅ。
blogram投票ボタン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

名古屋城天守閣フォーラム⑥ - 三浦教授 -

さて、三浦先生。資料はなくて先生のお写真のみ。

P1020024

江戸城天守再建にも関わってられる三浦先生、
河村市長からなにやらオリンピックに間に合わないように…
とかなんとか吹き込まれてられたようですが(笑)

・・というのをうけてか、現実性でいうと
名古屋城大天守のほうがあるとのご発言も(爆笑)

それはさておき、長らく木造建築とともに歩んだ日本。
名古屋城大天守も日本の城郭建築、
いや木造建築の到達点の一つというのはそうでしょうね。

ということで、名古屋城大天守には日本一がいっぱい!
という日本一あれこれのご披露。

①延べ床面積で天守最大
②体積で天守最大(江戸城と同点首位?)
③天守台底からの高さ最高(天守そのものは江戸城が最高)
④破風の数、日本の木造建築最多
⑤窓の数、天守最多
⑥柱の本数792本、城郭建築で最多(江戸城天守は770本)

などなど・・・・

名古屋城大天守もすごいんですねぇ。あと、
天守の入り口が二重扉で守られていたのも、
名古屋城大天守だけだったんだそうですよ。ほぅ。

江戸城天守もそうですが、眼に見えてわかる
狭間がないのも特徴ですよね。隠してあるんですよね。

そして、濃尾地震に耐えたという耐震性。
隅櫓も煉瓦造りの洋館も崩れた中で、
大天守はビクともしなかったんですよね・・・・

今は天守台に太い基礎を打ち込んでいて、
その上にコンクリートが載っているわけですけど、
それを活用して木造再建すれば、石垣にも優しいのかな。

今あるすべての名古屋市内の建物のうち、
最も長寿命な建物はおそらく再建されるであろう
名古屋城大天守だろう、そうおっしゃいました。

そんな名古屋城大天守を再建する課題は2つ。
ひとつは工期。名古屋城全体の整備計画が詰まっていて、
いつ天守に着工できるか?という話。

コンクリート天守が半世紀にわたって果たした
功績をしっかり検証すること。誰もが認める
名古屋のシンボルとして役割を果たしてきましたからね。

仮に木造で再建するにしても、その存在感に
学ぶところはあるだろうなぁとわたしも思います。

・・・三浦先生、けっこう断言的にボンボンと
おっしゃるので聴いていて気持ちいいのですが、
安藤先生のように、もう少しコンセプトを煮詰める必要は
あるんじゃないかな?と思いました。

これは江戸城天守にも言えることではありますがね。

というところで、パネリストのプレゼンは終了。
ここからは皆さんで発言するパネルディスカッションへ。

blogramに参加してます。
ボタンを押してもらえるとうれしいですぅ。
blogram投票ボタン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

名古屋城天守閣フォーラム⑤ - 麓教授 -

四番手は、麓教授。
名古屋工業大学の教授でいらっしゃり、
工学博士とのことですから、建築に造詣が深い方。

P1010975

城郭では、小牧山城、岐阜城、犬山城、彦根城、鳥取城、
金沢城などに関与されているそう。

木造復元を考えると題し、今度は天守そのものへと
ググッと迫っていきます。

P1010969

同縮尺の名古屋城大天守と姫路城大天守の比較。
軒側(平側)に相当する方向でもひとまわり名古屋城が
大きく見えますが、妻側の違いは歴然ですよね…

P1010979

先日、姫路城大天守もさらりと見てきましたが、
やはり軒側のほうの美しさに比べ、妻側はちょっとイマイチ。
ほっそりしているわりに破風がでかいし…
ま、わたしの好みなだけですけれども。

名古屋城大天守がつくられていた1612年当時、
慶長度の方広寺大仏殿や大内裏紫宸殿なども同時並行で
建設が進んでいたんですね。

P1010986

秀吉の時代もかなりの建築ラッシュでしたが、
江戸幕府が開府されてもラッシュは続いていたのですね・・・
どうしても城目線で見ちゃうけど、木材需要全体で見れば、
寺院や朝廷の建造物だって、同じですもんね。

しかし、中井さんってば超多忙・・・・
そんななかで家康さんからはよ天守上げろやと督促が(笑)
家康さんとしては、対豊臣を圧倒するために、
すぐにでもほしかったんですね。

そこで、内裏の作事に携わっていた大工のうち
実に2/3に当たる500名を名古屋城大天守に当てる
という割り振り。
家康さん事情はわかるにしても、ブラック上司・・(笑)

というのと、天守の意味を考える上で、
興味深いエピソードだと思いますね。うん。

続いて、宝暦大修理のお話。その当時の妻地割、
平地割そして、各層間取りの図が残っています。

P1010987

これ、よくよく見ると江戸城そっくりなんですよね。
もちろん違うところもたくさんあるんだろうけど、
兄弟天守といいますか。

江戸城も寛永度天守の妻地割、平地割、間取図が
残っていますから、並べて見られるような
展示をする機会があればおもしろいのになぁ。

以前、「巨大城郭 名古屋城」で拝見した、
どこに縄を括り付けてどう引き上げるかという修復の様子を
記録した図面。これはホントに興味深いです。

P1010988

そして天守台の修繕ですら、ちゃんとどう取り外し
どう再構築するかを記録してるんですね。
記録するって大事ですよね・・と思いましたわ。

P1010990

そして解体してみたときの記録。壕側の西北面を
解体してますが地盤には損傷なく大丈夫、
石垣の根石部分は大丈夫…
と細かく細かくチェックしてるんですね。
日本人らしいなぁ。こゆとこ変わらないのかな。

P1010995

でも、積み方としては打込接から切込接に変えてるんですね。
現代人、とかく歴史が好きな人間にとっては、
オリジナルを大事にしなきゃ!って思うわけですが、
当時の人は最新の技術を以ってよりよくしようと考えて
最新の石積方法を取り入れたんでしょうねぇ。

これもまた現代に復元・再建する上で、ある種の示唆を
与えてくれるようにも思いました。

そして、工事のためにどのような作業スペースを
とったかという記録まで。ホントに改めて
記録の残り方がすごいですよね・・・名古屋城。

P1010991

そして天守の修理。傾いたのをただ起こすだけでなく
このタイミングでいろいろ修理や改変がなされていますね。

P1010997

初重のみ銅瓦葺で、二層~五層は本瓦葺だったのを
軽量化の意味も含めてすべて銅瓦葺にしたのは
知っていましたが、こんなにいろいろ改変されていたとは!

天守台石垣に明り取りの窓をつくってるんですねぇ・・・
そして窓子・引上戸ともに黒チャン塗!
江戸城寛永度天守と同じ!ほっほー!
ということは、窓の部分が少し黒かったわけですなぁ。

本瓦葺の修理前と銅瓦葺の修理後の様子の比較。
こりゃぁ、重みが違うわなぁという厚みの違いですね。

P1010998

屋根や千鳥破風も、一度金物を取り外し、
新たに仕立てた上で残らず銅板で覆って、
黒チャン塗にしているんですね。

P1020001

ということは、宝暦修理後の天守は修理前と同じく
かなり黒っぽい印象の天守だったのか・・!!

少なくとも、名古屋城大天守のRC再建のときは、
銅瓦葺の緑っぽい瓦だったわけですから、
焼失時にはその黒チャンがかなり剥がれていたのでしょう。

三浦先生が名古屋城は最初から銅の緑色をしていて、
あれはいかん・・・とおっしゃっていたのは、
こういうことだったのかもしれないですね・・・

こうしたことをお聴きするだけで、ずいぶんと
名古屋城大天守のイメージが変わってきますよね。

あくまで銅は防火や補強、軽量化のためであって、
あるべきカラーリングとしては黒の瓦と
白漆喰の壁だったのかもしれませんね。想像尽きない。

・・・ということで、麓先生のお話はここまで。
トリは建築といえば・・の三浦先生。

blogramに参加してます。
ボタンを押してもらえるとうれしいですぅ。
blogram投票ボタン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2014年11月 | トップページ | 2015年1月 »