名古屋城西南隅櫓。
さて、急いで新幹線に飛び乗って向かうは名古屋城。
大坂城と名古屋城を梯子するとはなかなかない経験(笑)
そう一日限定で公開される西南隅櫓を見るために…

以前の姿を見るとかなりくたびれていましたから、
修理されてシャキッとした姿を見れてうれしいですねぇ。
2007年撮影。

ちょうと最上階がいい感じで窓が開いていて、
千鳥破風が鼻、唐破風がお髭みたいなゆるキャラに
見えてきたりもしましたよ(笑)

入母屋破風や千鳥破風に白漆喰で点々と
付いているのが目に付きます。これは名古屋離宮時代に
濃尾地震で倒壊再建した際に補強された・・と聴きました。
しかし、東南隅櫓・西北隅櫓にも同様の構造があるようで、
創建当初からあって、変色して気づかないだけみたいですね。
(るーちんさん(@rootin902)撮影。感謝!)
東南隅櫓。

西北隅櫓。

そしてこの櫓、駿府城坤櫓の参考にもされているんですよね。
ちなみに瓦は皇室の菊花紋。江戸城富士見櫓と同じく、
倒壊した際(こちらは濃尾地震)に当時
名古屋離宮であったため、皇室の菊花紋に
置き換えられたのでしょうね。
それにしても、南面は千鳥破風に唐破風と
意匠が凝っています・・・が、内部構造を見ると
このデザインになるほどと思うんですよ。
こちらも大坂城同様、内側はのっぺりんこ。
右側に見える窓は後で意味がわかります。

さて、一階。大坂城一番櫓と同じくこちらも天守構造。
東南隅櫓は憶えてないのですが、西北隅櫓も
天守構造をしていましたね。

一番櫓のときにみたいに雨は振ってなかったので、
そうも香りは立っていませんでしたが、少し漢方というか
シナモンというか、渋みのあるような木の香りでした。

ポイントは障子が窓に用意されている点。
これはちょっと異質な感じですね。
しかし、こういう部屋割り再建櫓なら、
お泊りしたいよなぁ・・・部屋の仕切りもばっちりよね。

窓のあるほうは比較的明るめ。

ただ、一番櫓ほどの高さはなく・・むしろ、
比較して感じる一番櫓の高さを思い出していました。
南方の窓から見る本丸空壕。この角度から
見ることはそうそうないでしょう・・!!


これは補修のときの追加だな。けっこう傷んでたのか。

二階への階段。櫓の隅に階段があり、かつ
櫓から入ってすぐのとこ、という点がちょっと
これまた異質な感じを受けたんですよね。

二階上がってすぐ。かなり窓が閉まっていて、
薄暗い感じでした。が、それが画的には好い感じ・・・

二階もあまり高くはないですね。

斜めに嵌った材は、補修のときに据え付けられたのかも。

石落とし。徳川系の櫓はいかにも・・目立つ感じの
石落としが多いですけど、ここもそんな感じ。


西側にももう一基。

恒例の(?)瓦アップ。きれいになったねぇ。

西側武者走り。西側にも石落としがあります。

ただ、北側を見ると・・・行き止まり。
一応、ロの字型になっている二階なんですけど、
一階→二階の階段がちょうど一階の北東カドに
あるから、その部分には廊下つくれないわけですよ。

その隣はすぐ三階への階段の横・・・ということは?

そう、二階に上がったらすぐ隣に三階への階段。
なんでこんなに近いのか・・・・?

三階に上がってすぐの北側の窓から見える天守。
入り口から見て不自然に開いてた窓です。

これはベストショットですねぇ!こりゃええもん撮れた。
櫓内からみる漆喰の補強。これは東南隅櫓の例と
似たような使い方ですよね。

もいっちょ。時間が経つと黒ずんでくるんだろな。

間近でみるとより特徴的な姿が分かります。
黒い瓦に白い漆喰。姫路城の屋根目地漆喰とはまた
違った白をアクセントに使う方法。

なんかめっちゃ撮りたくなって、無駄にボカしたり。

瓦と瓦の間に見える銅板。これも天守に銅板葺をつかっている
名古屋城らしいと思ったポイント。

「平成」の銘のある瓦。かなり取り替えられたんでしょう。

内部にも驚くものがいっぱい。最上階だけ釘隠し。
こ、これは・・・御殿風ですね!

しかも三階にも天井が備えられています。

内部構造・・・階段上がってコの字型になってる部屋。
なんだかRPGのラスボスがいるような(笑)

パノラマ的に正面から撮るとこんな感じ。



そう・・・ここは藩主が座すことを想定されている櫓。
だから東側には通路がなくコの字型なのね。
畳を敷ける構造ではあるものの、杉戸などを設置できる
・・ような構造にはなってないのが、
あれ?という感じもしなくはないんですけどね。
常に居るわけではないから、省かれたのかな。

小さな台のように見えるのは藩主の座所。
座って窓から眺められる高さにしてるんですってよ。

この上に畳(と座布団とか?)を敷いてこの上に藩主が座った
そうですが、これ移動はどうすんでしょね?
天井部分もちょっと気持ち高めかな?

外観の唐破風があるのも、櫓から入って階段が近いのも
藩主がお成りになる櫓ということでその特徴が
説明できるかなと思いますね。なるほど!
といっても、普段は本丸は藩主ですらも入ることはなく、
将軍家を迎える開かずの空間だったわけですけど。
長居して居座っているとボランティアガイドの方がたくさん!
勉強にこられているのかな。てことは今後も公開あり?

そしてふと一人の方が足元を指された先を見ると・・!!
これは何か敷いてあった痕ですかね!

もひとつ情報。一階に多聞櫓と接続していた扉がある…
ということで帰り際に見てみるとほら!ここだ!
こちらは北側の扉。

外から見るとこんな感じ。

東側にももうひとつ。

外側。

いやーしかし、こんなひとつの櫓で長居するのは
なかなかないですね!またそれに値するくらいの見所の
多い櫓でしたよ!ごちそうさま☆

ということで、結局本丸御殿には今回も入らず・・・
今年相当名古屋に来てるんだけどな?

正門から退出。

義直さんに菊のお召し物。

外から見ると、石垣の上に違和感のある空間が。
もともとは多聞櫓でがっちりと囲んでいたところを
江戸城の蓮池門を移築したからこうなってんだよね・・・

櫓門としても銅板葺をつかっている門は江戸城や二条城で
名古屋城にはちょっと合わない感じもするよね。
戦火で焼失してるんだから、蓮池門ではなく元の多聞枡形を
復元してほしかった・・のは城好きのボヤキ。
さてぶらぶら・・・と地下鉄市役所駅まで。
おっと・・・第一・二城ねこ発見。

なんとなく画的にきれいだなーと思った一枚。
石垣の交差するさま、土塁と葉の緑。
そして雨上がりの、なんともいえない空気感。

逃げなかった第三城ねこ。

二の丸大手枡形・二の門。不自然に高麗門だけ
残ってるんだな・・・

枡形自体はばっちりちりちり。



そして、市役所駅。高麗門っぽい入り口がナイス。

市役所駅にある名古屋城図。本丸馬出なんかも
再現できるとホントはいいんだけどなぁ。

名古屋駅に着いたら、最近いつもここで一杯やってる…
世界の山ちゃんの立ち飲み。ここ好き。

・・・ということで、また名古屋来まーす!
(これの前の名古屋訪問、まだブログにしてない・・汗)
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