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小田原城・お城シンポジウム②東海道中天守木造再建・小田原評定

さて、第二部は日本ファンドレイジング協会の方を
ファシリテーターとして進んでまいりました。

ファンドレイジングとは何ぞや?ということですが、
寄付という活動による資金調達のことで、
なかなか寄付という考え方が根付いているとはいえない
日本において、どう寄付による活動根付かせていくか?
という団体のようです。ふむ。

今や城の大規模な再建や修理には、寄付が欠かせないですし、
単純に寄付寄付!といってお金が有り余るほど、
バブリーな世の中ではないわけで、NPOにも戦略性が
必要になってくるんでしょうね。

■江戸城 … 江戸城天守を再建する会

ま、こちらはご紹介するまでもないですね。
わたしも応援している江戸城天守のお話なので、
詳しい話は割愛いたしますね。

■小田原城 … みんなでお城をつくる会

10年以内で木造再建したい・・・という思いに向けた課題。

①市民意識の向上
②資金調達
③文化庁の許可
④耐震強度
⑤匠の技術の継承
⑥木材調達

実はこれ、大規模な城郭建築の再建には各城共通して
乗り越えないといけない課題なんですよね。

まずもって大切なのは①であり、その醸成の間に
③文化庁との交渉や④強度面の検証⑥木材調達などの
課題に向けた対策を同時平行で進め・・・そしてようやく
②資金の話しかなぁと個人的には思いました。

⑤匠の技術継承はたぶんこれとは別に天守が上がった後も、
長く続くような活動として、できれば諸城で共通して
取り組むことができればいいですよね・・・・

■駿府城 … 一般社団法人平成の駿府城をつくる会

静岡の町並みは、今川、徳川の頃から変わっていなくて
駿府城だけがない・・・なんとかつくらにゃ!
ということだったんですが、イマイチ説得力が・・・
これがないのが静岡を象徴しているとのことですがねぇ。

2016年は権現様薨去400年ですが、そもそも天守台が
ないわけですし、400年に向けて坤櫓もできたことですし、
あとは本丸濠の再現あたりをやってほしいのですがね・・・・

木造だ!RCはダメだ!ということについても、
あまり論拠が示されていなくて・・・正直、残念でしたね。

ただ、資金調達の案として上げられていた
天守再建宝くじはアリだな!と思いましたね。
宝くじって実はすごい収益が上がる活動なんですよね。

もちろん、好きな人は寄付だと思って
じゃんじゃん買うでしょうし、
普通の宝くじと同じように買う人だっているはず。

当選金の代わりに天守を1日独占する権利・・・・
とか、城好きにうれしい特権をもらえたりなんかすると
さらにうれしいですし!これはいいと思います!

■掛川城 … 元掛川市長

掛川市長を7期28年にわたって務めた榛村元市長が
再建成った先輩としてご登壇。

戦後、RCで天守が建った話から入られ、
建築学そのものが近代建築こそが建築であって、
木造建築についての扱いは差別されてきたというご指摘。

これは今でも少なからずあるでしょうね。
一級建築士という方々がどれだけ木造建築のことを
ご存知なのだろうと思いますもんね・・・
もちろん、現代建築には関してはエキスパートなのは
理解したうえで、ですよ。

そこから当時建設省(現国土交通省)と木造で建築するまでの
ご苦労された話をご披露いただきました。

なんでも当時、文化財として木造で復元を認めたのは
金閣寺だけで他は認めない!という頑なな姿勢だったとか。
掛川城での取り組みが後に続く木造再建の流れの端緒に
なったことは間違いないでしょうね。

この後、大洲城、白石城…と木造天守再建の流れが
できるわけですが、岡崎城、長浜城、大垣城、
津山城・・といった城郭の関係者からも、
木造再建の先輩として、相談を受けることがあるそう。

そして、市民の機運の高める試み。
市としての取り組みなので、市民運動とはまた別でしょうが…
具体的な経済的なメリットと象徴としての…という話。

ま、それはそれで分かるんですが、
今においては、歴史的な緻密さを求める機運が間違いなく
いると思うんですよね。それは官庁を説得するために
仕方無しにやるのではなく、それ自体の価値を
しっかり認識して追求しないといけない時代かな、と。

誰が設計するか、どの時代のどの天守を目指すか?
という問題もありますが、個人的には「誰」という人そのもの
ではなくって、如何に史料や現地現物に矛盾なく
設計されたかで良し悪しを判断したいですけどね・・・

■名古屋城 … 名古屋城文化フォーラム

文献など資料が残りすぎな名古屋城、
変なもんをおいそれとつくれないわけです・・・

ということで、資料があればあるほど、
再建に取り組む人たちは、大変なんだなと思います。

それでも・・・匠の技を丹念に復元してつくられています。
匠の技の継承をするためです。

次の100年、1000年に向け日本人が培ってきた大事なもの、
を伝えていきたいとのメッセージ。

城郭建築の復元は、何も名古屋城や小田原城、
そして江戸城だけに留まらず、このような高い意識と
遠く時代の果てまで見据えた感覚を持って取り組まないと…
と拝聴して感じた次第です。

そして、夢童さんから更なる野望のお知らせ(笑)
本丸御殿がすべて計画通り落成(5年後)したら、
次は天守と同じく戦災で焼け落ちている東北隅櫓。

続いて多聞櫓、それから天守の再建にも…ということです。
名古屋城も末永く楽しみですね!

いろいろ参考になるお話が聴けましたね。
定期的にこういう活動があればいいですよね・・・・!!

まずは東海道のお城つくりたいグループで
ネットワークを形成しようという動きになるようですね。
連携してイベントなどが増えるといいですね!

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