秩父ウイスキー祭り・・・本祭!その2 秩父の環境と・・・ミズナラ5年!!
さて、環境の話。
昨今、日本のウイスキーが世界的にも注目されて
いる理由について、四季があってメリハリのある
寒暖差が豊かだだからだ、と肥土さんは推察してられます。
ということで、日本とスコットランドの寒暖差比較。
過去30年間の最高気温/最低気温平均値で日本は8蒸留所平均、
スコットランドはスペイサイド地域の平均値。
スコットランドよりも日本のほうが寒暖差が激しい
ということになりますね。ま、平均値なのでおおよその傾向性
しかわかりませんが、確かにそんな気もしますね。
さてその8蒸留所の中身。さすがに余市が低い値に寄って
山崎が高い値に寄ってますね。秩父は駒ヶ岳に次いで
寒暖差が幅広くなってます。実に34.9℃。
暖かいところで変化するか、寒いところで
変化するか・・・で最高気温・最低気温を縦横の軸に
とってみて分布図を作成すると・・・・
山崎/近江エージングセラーと余市がものの見事に好対照。
比較的白州と宮城峡が近いのが興味深いところ。
そして、御殿場と秩父が暖かさ・寒さのバランスとして
似た位置にいるということがわかりますね。
月別の気温差という興味深いデータ。
なぜか山崎・余市・仙台(宮城峡)しかないですが、
秩父ってダントツで冬の寒暖差が激しいんですね・・・
その特殊な環境に関係あるのかも・・・
という秩父の環境。山々に囲まれた小さな盆地。
ここに城を・・なんて思ったのはナイショ(笑)
そして、ここでスペシャルなティスティング・・・
これこれ、これを頂きたかったのです!!
川口(まだ書いてない・・・汗)でも頂き、
そのすばらしさに圧倒された逸品との再会。
Cask No.2、ミズナラだけの熟成の5年。
秩父2008-2013、57.8%。
トップには秩父らしい金木犀様の華やかさ、
オレンジ、徐々に落ち着いて甘美な香りへ変わっていく。
秩父のミズナラは山崎のミズナラとはちょっと違う
と思ってきたのだけど、オリエンタルという要素もあり。
沈香に近い感じかな・・・
口に含むと、甘めのモンブランのような甘さを
まとった栗の印象。甘いだけではなくしっかりした栗感。
香りに金木犀、味わいに栗という秋を感じさせるのが
秩父のミズナラなのかもしれませんね。
しかし、これでも5年ですからね?
これが10年、20年とサントリーのミズナラ同様の
長熟化してくるとどう成長するのだろう?
と非常に楽しみでありますね。
いや、今のままでも売られたら即購入したいところですが
在庫がほとんどなく、製品化されるのは当分先でしょうな…
いやはやこれをいただけただけでもう後は何もいらない。
これだけで非常に幸せでありました・・・!!
さて、ミズナラ樽に関連してミズナラ材のお勉強。
ミズナラの葉。なかなかミズナラの木って
まじまじ見ることないよなー。
ミズナラ材は樽屋さんにちょーだい!と言っても
もらえるもんじゃないので、材の競り市から
参加して手に入れないといけません・・・!!
このときは、午前中に家具屋さんがだいたい競り落とし
午後には安く競り落とせたのだそうです(笑)
製材所に持ち込んで、正目板に加工。
工場長さんでしか加工できないのだそう・・・
加工してから数年乾燥させてようやく樽屋さんに。
ここで、Jokerシリーズのご紹介。ここが世界で
最初に味わえる場となりました。
ただ、個人的には先ほどの5年があまりにも美味しくて
せっかくのJokerの印象が霞んでしまったのですよね・・・・
発売されたときは大争奪戦だったようですが、
わたしは高みの見物でしたよ・・・(汗)
このJokerのラベルは、秩父の画家カツノ平二氏が
描かれたんですってね。
最後にNYとシカゴでイチローズモルトの発表会を
やったときの様子。もう待ち構えたような
前のめり感で迎えられたようです(笑)
ニューヨーカーも興味津々!
今年からは、料飲店中心に並び始めるのだそうですよ!
続いては、マルス編。これからのマルスを背負って立つ
若人がプレゼンに挑戦しますよ!
blogramに参加してます。
ボタンを押してもらえるとうれしいですぅ。
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