秩父ウイスキー祭り前夜祭・・・秩父蒸留所見学☆
さて、しばらくウイスキーネタにスイッチ!
先月23日は、秩父ウイスキー祭りでした。
いやいや例の大雪で開催が一時は危ぶまれましたが、
なんとか開催に漕ぎ着けてくださった関係者に感謝。
今回は西武線を使わず、八高線と東武、秩父鉄道。
なかなか長旅になってしまいました。
わたしは前日の22日の秩父蒸留所見学から参加。
秩父の見学自体は3回目。なかなか見学できない秩父、
こんなに見学させてもらってるのはありがたい限り・・・!!
過去の記事はこちら・・・
■1回目 2010年
その1 その2 その3
まずは腹ごしらえです。豚味噌・・が秩父の名物でもある
ってことで、頂きました。おーいしっ。
特に名物ではないようですが、舞茸の天ぷら。
超好物の舞茸、天ぷらが一番サイコウです・・・!!
会場は秩父神社。秩父神社の門にも「秩父ウイスキー祭」。
見学に先立って、参拝いたします。
日ノ本の八百万の神々にも、異国の酒はお気に召しますかね・・
いや、もはやウイスキーは日ノ本の酒ですね。
奥に見える社殿は、徳川家康の寄進だそうで・・・
だからあちこちに徳川葵が見えるんですな。
1592年の寄進ですから、関八州に転封になってすぐ。
どのような由来で家康が寄進することになったかまでは
知らないのですが、捨て置けない重要な社だったんでしょうね。
創建が武蔵国成立以前より栄えた知知夫国まで
さかのぼるという由緒正しい神社ですからね・・・
徳川葵と菊花紋の鬼瓦。色彩の華やかなところは、
桃山時代をイメージさせますよね。
奥には皇室の菊花紋もありますが、徳川葵が
若干主張しすぎなんじゃないの・・という気も(笑)
ありました!秩父蒸留所の樽が!
知知夫彦命も一杯やってはるのでしょうか?(笑)
子育ての虎。虎がいない日本では、
あくまで想像するしかなく、虎の柄が雄の虎、
豹の柄が雌の虎だと思われていたんだよね。
本来は知知夫神社なんですよね。
知知夫彦命を祀る神社だから。
さて・・・そうこうしている間にバスがやってきました。
3度目の秩父蒸留所へ!!まっつりー!
お決まりのミルから。ここでモルトを頂いたり、
ハスク、グリッツ、フラワーのお話を聴いたり・・・
キルン塔。いよいよ秩父産の大麦でつくった
モルトからウイスキーが造られる日も近いようです。
いいウイスキーが造れそうだということで、
作付面積を増やしていただいているんだとかっ!
春からは1t単位のフロアモルティングができるらしく、
その様子とか見たいですよね・・・わくわく。
そして、糖化工程のご説明。投入するお湯の量が
若干違っていました(-100ℓくらい)
あ、なんかしてる!
3回目の濾過に使われるほぼ沸騰した湯を
ためておくタンク。洩れなく糖分を回収する知恵。
そして、ミズナラのウオッシュバック。
いつもの通り、醗酵中の様子を見せていただきましたが、
写真撮るの忘れた・・・・くっそ!
増えましたかね・・・8槽ありました。
蒸留器。左が初留釜(ウオッシュスチル)、
右が再留釜(スピリットスチル)。
なかなかこうして下からポットスチルを
見上げられる蒸留所は珍しいかもしれませんね。
神棚のある蒸留所。今回初めて気づきました…
3度目にしてようやく(汗)
昨年、肥土さんが一目惚れして購入された
卵型のマリッジタンク。昨年末にフランスのタランソー
という樽会社で見つけたそうです。
樽と同じ材質のタンクでマリッジしたい、
フレンチオークのマリッジタンクがほしかったとのことで、
ワインウッドリザーブのマリッジに使う予定だそう。
フレンチオーク製だそうで、卵型は対流が起きやすく
マリッジのなじみが進みやすいとか?
従来のマリッジは、ミズナラ製。
将来的には、ホワイトオーク製のマリッジタンクも
導入予定だそうですよ?
最後は、貯蔵庫。深呼吸タイムです(笑)
唯一の温度調節は、あの小窓のみ。
秩父の自然の影響を受けたウイスキーをつくりたいから、
ダンネージスタイルを貫いています。
樽の話になったときに、いまや新樽とさほど
変わらないくらいまで、バーボン樽の空き樽の値段が
高騰しているんだそうですね・・・
加えて、バレルエージングというビールを樽で
寝かせるなんてのも多くなってるそうで、
樽の需要は伸びる一方だとかで・・そうなんだ。
あ、わたしが好きなチビ樽!樽の両端を切り落として、
接地面を増やして熟成を早くした樽。
秩父はいろんな樽を試しているイメージがありますが、
秩父に合う樽とは何か?を長い年月をかけて
探っていこうという意図があるんですね。
国産ワイン樽。井筒ワインから。
日本産ワインの樽に育まれた
日本のウイスキー。楽しみですね!
では・・・・秩父蒸留所、さらば!
また、来たいね・・・・2010年、2012年、2014年。
次は、2016年かな?(笑)
最後に聞いたお話。もう羽生は100丁くらいしか
樽が残ってないんですってね・・・そりゃ、
ソサエティのアレもあんだけ高くなるのかな・・・・
そして、秩父の夜をバーで過ごします。
Te・Airighさん。
す、す、すみません・・・マイウイスキーづくりの
余市があったもんで秩父なのに・・・
つい頼んでしまいました(笑)
シングルカスク余市2003 10yo
ワックスのようなツンとしたアルコールの刺激、
濃厚なブルーベリー、甘いシロップで絡ませたナッツ。
飲み口はドライで甘みはあまりなく、建材や鉛筆感。
多少渋みが強く人を選ぶかもしれないが、新樽の渋み好き…
ということで、こちらもかなりの好みの逸品。
自分のマイウイスキー余市の出来栄えが、
楽しみでしょうがない!と思った秩父の夜。
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