2013城納め・・・・伊予松山城・野原櫓と北登り石垣。
さて・・・すっかり正月気分もいまや昔・・というのは、
1月後半くらいで言うもんですが、えっと3月。
そろそろ春も兆しも見え隠れする今日この頃ですが・・・
昨年の城納めと今年の城初め。
■伊予松山城
倭城に魅せられて、韓国に渡る直前だった
ゆうりさんのたってのご希望で、
伊予松山城の登り石垣を見ておきたい!とのことで、
わたしも末席に加えさせていただくことになりました。
しかし、一年に2度も伊予松山城を訪れるとはね・・(笑)
んが・・・わたしの実家そばまで迎えに来て頂いた
ポリタンクさんとの約束の時間を大幅に寝坊(汗)
さらにしろうさぎさんを先に迎えてこられて、
また戻ってきていただいてもまだ・・もう出るか・・・
という頃に目覚めて、時間を見て・・あああっ!
DMにはもう出ちゃいますの文字。慌てて
起きましたDMを投げてようやく向かったのでした・・
# ポリさん、しろうささんその節はどうも失礼しました・・・
そういや、前回はスルーしていた堀の内の石垣を
少し見ながら、伊予松山城攻めスタートです。
もちろん、登り石垣を見られるルートから☆
南登り石垣さん、コンニチハ!
しっかりと登り石垣を堪能。やはり皆さんと行くと
格別の楽しみがありますよね~
いい感じの石垣。もちろん、防衛思想的な観点でも
おおって思うのですけど、石の加工具合が好みでしてね。
おろろ・・・栗石が見えちゃってるで・・・
大丈夫なんかな・・・
遊歩道はまったく無視して、登り石垣のそばを
歩く一行・・・(笑)
前回ちゃんと見てませんでしたが、
鈍角の石垣もあったんだな・・・・
美しい石垣の角度。
前回はここまで接近しなかった・・・
このあたりからけっこう大変でしたが、
そういうところでも突撃しちゃおう♪と思わせて
くれるのが、皆で行くいいところです。
ちょっと円い石を見つけてニヤリ(笑)
登り石垣も高石垣・・・・おおっと、
思わず見上げてしまいますね。感嘆。
あっ・・・あれは・・・古そうな石垣!?
詳細確認はできませんでしたが・・・
かっくんと曲がると・・・
よい石垣がコンニチハ!石垣もいい光に恵まれると、
いい写真になるよね・・いや、美人さんな石垣☆
というとこで、ようやく一般ルートに出てきました(笑)
そして、一気には本丸には向かわず、
石垣堪能コースに行くでしょ!
kuroさんのおっしゃっていた根石近くが丸い・・・
という気がしなくもない?
曲線美ですよね・・・・!!
写真撮りすぎです(笑)
艮櫓からみる天守。
このあたりから、ぐるっと北に廻ります。
このあたりの石垣と櫓の角度が好きでしてね・・・・
おおおっ!野原櫓が開いてる!
この日だけの貴重なお姿☆
ある意味、今回乗ったのは野原櫓が
大きな要因だったんですよね・・うれしい☆
こうしてみると、どこか熊本城的な印象がありますよね。
朝鮮出兵組という共通点があるんですかね。
乾門のあたりから・・・北登り石垣。
前回は遠めに見るだけでしたが・・・・・
今回は、下に降りて近づいてみました!
崩された石垣・・・ただ、進んでいけそうでした。
うむ、ここから紫竹門のほうに抜けていきますか!
北登り石垣の付け根から見る乾門。
この角度から見る乾門の迫力が・・・
すばらしい!
下を見ると、登り石垣の付け根。
なんで破壊してしまったのか・・・・!!
観る度、イーッてなってる人の顔みたい・・な
南隅櫓。イーッ!(笑)
このへんの石垣は、わたしもお初でした。
行けると思ってなかったからね・・・・
このあたりを歩いていると、そこって行けるの!?
と話しかけられたりして一同タジタジ・・・(汗)
しかし、南側石垣の眺めもいいですね・・
たぶん戦時にこの辺をうろちょろしていたら、
速攻でやられるのでしょうけど(笑)
この石垣の野面感がよくってね・・・といってる間に
格好の餌食になりますね(苦笑)
さて、ぐるっと一周して太鼓櫓下まで
やってきましたよっ。いよいよ本丸へGo!であります。
大手門跡。こうしてみると、太鼓櫓の重要さが
わかりますよね・・・大手門を抜けたら、
戸無門を抜けるまで狙い撃ちですもんね・・・
戸無門を後ろが・・・
こんな真後ろに太鼓櫓が控えていて、
もうこんなの、狙ってくれといってるようなモン。
さて、筒井門を抜け、本檀に急ぎます。
太鼓門。ここを抜ければ本檀はすぐそこ・・・・
一応、天守もぱしゃり・・・でも、
今日は貴方は主役じゃないの。ごめんね☆
主役は・・・野原櫓!望楼型の櫓が素敵!キャー!
この日は、天守のすす払いの日でして、
天守には入れない代わりに、珍しい野原櫓にGo!
三本の梁の上に柱を立てて望楼部分を建てている
構造がよくわかりますよね・・・これぞ、
望楼型天守の起源を垣間見ることのできる構造☆
立面図と合わせてみるとよりはっきりしますね!
しかし、一階部分の狭間の多さ(笑)
そして、二階を支える柱が外にも出っ張ってるのが
わかりますね。普通はこういうの隠すのでしょうけど、
そんなの気にしない豪放磊落なところもいいじゃないですか!
んがその二階部分には上がれず・・・・
うーん・・・上がらせてぇぇぇ(泣)
なんとか写そうと必死だったんですがね・・・・
これ以上はムリでした(爆)
櫓の構造以外では、狭間が引き戸になっている点が
おもしろかったですね。なんででしょ?
あちらの矢狭間も引き戸だね・・・
興味深かったのが、櫓内の壁。
高松城の月見櫓と同じく、壁が内側にせり出し、
厚みを増した構造になっているんですよね。
この中には石が詰め込まれていて、
簡単に鉄砲で貫通しないようにしているという仕組み。
メッチャ実戦的な構造です。
単純に砲弾の飛ぶ方向だけを意識すると
北と東西面だけでいい気もしますが
四方とも、つまり南面も厚くなっていました。
当日は入れなかったんですが、乾櫓も同様の
構造になっているらしく、高松城が天守クラスの櫓に
という扱いの差がある一方で、松山城は一般の櫓にも
採用されているという違いも興味深いですね。
石落としが広い穴ではなく、細かく区切られている
というのが印象的でした。なんぞこれ?
名残惜しいものの、野原櫓に別れを告げ、
乾門から北登り石垣へ再度。
振り返って本檀をみると、乾櫓を抜けた後も、
ブタッ鼻(笑)の北隅櫓・南隅櫓から
鉄砲玉の嵐が容赦なく浴びせかけられるんだな・・
というのがわかりますよね。
乾門。再建なんですけど、立派ですよね。
ぜひ入りたいものです・・・・
さて、北登り石垣を探検。意外とキチンと歩けて、
そんなにハードル高くなかったですね。
そして、石垣は剥がされただけであって、
基部になる土塁はそのまま残されていましたよ。
なんぞ石が必要だったんでしょうかね・・・??
これだけでも十分侵入を防ぐ効果は
発揮できたかもしれませんよ?
わずかに残ってる石・・だけど、
これはどうかなぁ・・違う気がしないでもない。
あれはまさしく当時の天端石!おおっーと
歓声を上げる一同(笑)
このあたりも石を抜いた跡だってのが
よくわかりますよね。こゆとこにもニヤリと。
もう、石を見つけるたびに「おっ!」
・・・・しょうがないですね(苦笑)
かなり下っていくと、石垣が現れました!
まったく破壊されきってるわけではなかったんだ!
一応石垣上に上ってみるなど。矢穴のある石も。
グッチャグチャにせず、きれいにしとけよ陸軍・・・
ただ、ここから先はきれいに残っていて、
南登り石垣同様、すばらしい打込接石垣が伸びています。
いやいや・・・視界が開けていて、
この部分だけで言うと、北登り石垣のほうが堪能できるかも?
しばらくいくと途切れています・・・ここから
また壊したんでしょうかね。間が開いていると
登り石垣のないもんね・・・
眼下には二の丸復元隅櫓。
ということで、黒門口登城道と合流。
黒門口登城道から本丸を目指す際に、
ちょっと脇にそれれば、見事な登り石垣を見られる
というのがわかったのも大きな収穫でした!
遠めに見る石垣に囲まれた二の丸御殿のお風呂・・・
ではなく、大井戸。
柑橘香る奥御殿。このあたりが藩主の住まいですね。
ドデカイ槻門跡。この門が残っていたら相当な迫力。
惜しい・・・非常に惜しい・・・
■湯築城
さて・・・・おまけで湯築城にも足を伸ばして。
伸ばして・・ってすぐソコですけどね。
アレですアレ。信長の野望で一気に毛利にボコボコに
されて消えていく河野氏の居城です(なんという説明)
土塁や濠がそこそこ残っていて、中世の平山城の
イメージをしやすい城ではありますね。
軽く湯築城にも寄った後は、鯛めし。
松山の鯛めしは炊き込み、宇和島の鯛めしは
お刺身にタレという感じなのですが、
わたしは宇和島式をチョイス☆
そして・・・締めは姫路に戻って、
コメダの城ノワールで!
ということで、皆さまありがとうございました。
特にポリさん、運転ありがとうございました。
いやいや、あれから3ヶ月、韓国に行ったと思ったら、
ゆうりさんが一時帰国されていたり、時は経つのが早い…
さて、続いては城初め。
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