武田の城へ!甲斐攻城オフ … その2 要害山城・熊城・湯村山城・甲府城
さて・・翌日。前日そんなに雨ではなかったこともあり、
山城行けるでしょう!ということで要害山城・熊城に挑戦。
わたし自身は要害山城3度目、熊城は2度目。
しかしやはり大勢で行くと、気づきも多いですし、
なるほどと思わせられたり、自分では行きそうもないところへ
行けたり・・・行けるってのを実感しますね。
■要害山城
朝も早よから要害山下。れっつらごー!
わかりにくい竪堀跡と土塁ですよね・・・
毎度見て思いますが。
後から考えると、門跡に土留めの石積みが
多いのが要害山城なのですが、信虎の時代ではなく
勝頼の時代なんだろうなぁ、と。なんとなく。
不動曲輪といわれている所以になってる
お不動さま。これ、江戸時代なんですよねぇ。
もともとは不動曲輪とは、呼ばれてなかったのかも。
そして、通常ルートを離れてずんずん・・・
あ、そっちは行ったことない(笑)
井戸跡。これは初めて見ました。
眼前に立ちはだかる曲輪の土塁。
井戸に向かうにはけっこうたやすいかと思いきや、
比較的広い曲輪から丸見えなんですな!
その先にはどーんと大きな竪堀かな?
大手方面は枡形+高低差で防備する感じだと思ってたので、
ここにもあるんだーとちょっと意外。
さて、強引に駆け上がって本来なら狙い撃ちを
されるであろう曲輪に・・・!!格好の餌食(笑)
さらに上がる部隊と中段の曲輪の藪を突き進む隊に
兵を分けて進軍・・・わたしは薮漕ぎ隊へ。
かなり門をスキップして上層の曲輪へ・・・
要害山城は枡形がはっきりしてていいところ、
ではあるんだけどね。本曲輪前の最後の枡形です。
土塁上から。要害山城のお楽しみのひとつかな。
そして本曲輪。やはり山上ということを考えると
相当に広い空間ですよね。
しっかり残る土塁。ぐるりとしっかりした高さで
残っています。残り具合がすばらしい。
土塁上から鎮西のおなご衆に狙い撃ちに
されるローム氏(笑)
さて大きな発見があったのは、この後。
本曲輪を抜けて搦手虎口の先には、
ダイナミックな堀切とキュッと狭まった土橋が
あるわけですが、この堀切に石積があったんです…!!
今まで降りたことはなかったんですが・・・
堀切下に降りちゃいましょう☆
土橋方向に向かってびっしりと石積が・・・
土橋にも少し石積があるように見え、
往時はこの土橋と堀切全体を石積みが覆っていた?
のかもしれないですよねぇ。苔むし具合もGood☆
アップ。高さにして2メートルくらいでしょうか、
ぜんぜん崩れる風でもなく、よい石積。
土橋のそばだけではなく、転々と石積みが残ります。
草や苔がすごいのでちょっとわかりにくいですが、
ある程度きれいにすると、今でも壮観な構えを
見せてくれるのかもしれません。
石積みがないように見えるところも天端石(というのか?)
だけが残っていたり・・・ということからも
堀切部分ずっと石積があったのかなぁと想像させられます。
堀切底に石が点在しているのも・・・崩れちゃった後か。
ちょうど石積があった端かもしれないですね!
でもこれ、降りてみないと気づけないわけでして、
土橋から見るとわからない・・・
この人何撮ったはんのやろ?と思われること必至(爆)
整備し甲斐があると思うんだけどなぁ・・・
甲府市さんは興味ないかなぁ。
さて、こんもりまるまるした櫓台と
その土塁に腰巻状に据えられた石積を見ながら、
搦手から要害山城を後にしていきます・・・
■熊城
雨上がりですし、実はちょっと大丈夫かな…
と思ってはいたんですが、結果的にはなんとか行軍OK!
長い尾根を下っていく先に見えてくる・・・
搦手の大堀切!やっぱりでかい!!
それでも往時よりは堀底は少し埋まっている
ような気がしないでもないです。
堀切を上がります・・・このあたりの土質、
滑りやすいような気がしていて、個人的には
超難関と思ってるんですが、皆さん平気で進軍。
上がってみて、改めて高低差のすごさを実感!!
もうひとつの大堀切も越えたところで
一の曲輪。周りに少し残っている土塁とその土留め石積。
さすがに往時はもう少し高さがあったでしょうねぇ。
一の曲輪を下ったところに大きな石積。
これわざわざ石積みつくって盛らないといけないの?
脇のほうに回っても石積。いいねぇ…にやにや。
その上段にも!これは前回気づかなかった!
そして、下って東側に少し残っている土塁の根元にも
石積みが・・・往時はすごい「石」の城だったのかな??
こちらも石積跡。外側ではなく内側にしかない、
というのもポイントですよね。
飯盛山城で山城石垣を見たときには、見せる・威圧する
という近世石垣の萌芽を見て取ったのですが・・・
一方、こちらは石積という表現が適切と思え、
土塁の補強という側面が強いように感じました。
実際滑って上りにくいというように
崩れやすい土質を補おうとしたのかな、なんてね。
そしてここでも未踏のエリアへ・・・あむさん大好物の
畝状竪堀。以前は諦めたのですが、今回満を持して突入☆
比較的うねうね感が写真でもわかりやすくていいですね!
いつ掘ったんだろうなぁ・・・信虎?信玄?勝頼?
個人的には・・信虎に一票!
ロームさんが底にいるこちらのほうがもっと
わかりやすいかなぁ?
ただ、楽しそうにしているあむさんの下のほうには
ここにも石積跡っぽいのが見えますよね・・謎。
アップ。うむ・・・これはあきらかに積んでるよなぁ?
逆側から。こちらからも光の加減で
畝状竪堀が美しくわかりやすく撮れてます☆
さて、ここも時間の都合で諦めたその先へ・・・
搦手同様、ザクッと切られた堀切を下ります。
一足先に進んでいったあむさんが、ここの竪堀すげぇ!
と指を差すその先には・・・・!!
どこまで続くんだこの竪堀・・・掘りすぎっ。
転んだら一直線にまっさかさま(笑)
あむさんやしみずさんがみつけた位置より
少し下のロームさんの位置でわたしも見ましたが、
下から見たほうが奥の奥まで見渡せましたよーッ!!
あ、あんなところに石積!またか!(笑)
さぁ・・そろそろ退却です。ここで史跡境界。
というか、武田菱(笑)
んが、遺構を見ながらだと体力的についていけても、
ここからの皆さんの進軍速度の速いこと速いこと・・・!!
しみずさん、寺さんとともにすっかりおいていかれました(汗)
が、尾根を登りきったら進軍速度アップ!
飛ばしてしまった要害山城の枡形にもご案内し、
下山しますよ・・・
下山したら、ホテル要害さんにて休憩。
ご飯の前に黒蜜きなこ(信玄餅的な)シャーベット☆
そして・・・・鳥もつ煮ではなくカレー(笑)
甲府感はまったくないけど、おいしいカレーでしたよ?
■湯村山城
あむさんのタイムリミットが16時・・・ということで、
さくっと行けそうな・・・ということで、
躑躅ヶ崎館を守る出城というか、
見張り砦とでもいう位置づけの湯村山城へ。
その名のとおり、湯村温泉街に近いところにありますぜ。
この辺は、武田の杜というらしいです。
この石垣は違いますよね(苦笑)
湯村山には古墳があるそうで、
古墳のイメージでない石積みの古墳??
にしても、石がごろごろしていて・・・
実はすごい石が豊富なんだな、甲府って。
甲府城が総石垣にできるくらい甲府で
石を調達できたんでしょうかねぇ??
んで、肝心の湯村山城。縄張り図を見ても
どこがどうだかサッパリ・・・
どこどこ??
縄張りが理解できるかどうかで、
同じように見える山(笑)がぜんぜん見え方が
変わってきますよね・・・・??
あ、でも石積みはけーん(またそれ?)
要害山城や熊城と違って、苔むしてませんね?
新しいわけではないでしょうが・・・?
井戸。残念ながら雨水が溜まっただけっぽい。
昔はのろし台があったようですが、
解体されたようですね・・・残念っす。
うーん・・・なんだかモヤモヤする城でしたな(笑)
■甲府城
最後、あむさんに残されたわずかな時間で
やまなしプラザにある甲府城の石垣展示へGoでふ!
移築なんてせずにそのまま見せてーや!
という気もしないではないですが、
防災センター新館建設工事に伴う発掘調査で
発見されたそうですから移築しないと
陽の目を見ないまま・・・ではありますね。
いろいろ議論はあって現地に保存することも
考えたそうですが、結果的にこの地に
防災センターを建てざるを得ず、
詳細に記録を残した上で、移築したそうです。
オリジナルの位置はこちら。
ま、なんとか妥協を探った結果・・しょうがないか。
軟弱地盤対策のための胴木は本来石垣の下に
隠れているものですからそれが見られるのは、
ある意味貴重かもしれませんね。
ここであむさんとお別れ・・とkuroさんが
武田神社で100名城スタンプを押してられてなくて
後で行きます・・とおっしゃってましたが・・
武田神社に電話してみると、あと10分くらいで
閉まっちゃうって話!すかさずえりさんが
行きましょう!とkuroさんを連れて武田神社に急行!
なんとかスタンプを押せたそうです・・よかった!
スマホに武田神社の連絡先があって、
このときほど役に立ったことはないですね(笑)
kuroさんが戻ってこられるまでの間、
甲府城をまたぶーらりぶらり。
あ、あそこの石垣修理するんだ。
いずれ一度積み石を解体するんでしょうね?
夕日に映える鉄門・・・
が、エライもんみつけてしまいました。
今年オープンしたばっかりやのに、材にヒビが…
ちゃんとじっくり時間をかけて乾かさなかったのかも?
いやーないわー・・・
今後どうなるかウォッチは必要ですけど、
もし朽ちるのが早かったら、とんだ材の無駄遣いですよね?
このあと、石垣の中に石垣があったり、
天守台の石が危なかったり・・・なんてところを
なっちさんに教えてもらいながら見ていたんですが、
無念のバッテリ切れ・・・
また甲府にはちょいちょい行きますからねぇ。
その際にはチェックしなきゃ。
ご一緒した皆さま、ありがとうございました。
いつも楽しい甲府がさらに楽しかった☆
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