晩秋の九州攻め・・・(12)鹿児島中編~仙巌園・薩摩郷中蔵・鹿児島王将~
尚古集成館のお隣にある仙巌園。
前回も行っているんで、ちょっとだけ・・・
尚古集成館とセットで行けるもんでしてね。
白い狐の前立ての義弘鎧がお出迎え。
ちょうど菊花展をやっていたようですが、
時間がないので、全力でスルー(笑)
あ、でも島津斉彬公はしっかり激写。
りりしいお顔ですこと。
にしては、清盛さんがやけにかわいい系(笑)
鉄製150ポンド砲(復元)よりも…
反射炉の石垣みたさで寄ったようなもの…
切込接乱積。幕末にできたのでしょうから、
この頃までは少なくとも石垣の技術はあったんでしょうね。
しかし、コトを急ぐであろう反射炉の建設に際し、
石に化粧を施してたとは思えませんから、
元はどこかの石垣だったのか、あるいはもともと、
この仙巌園の組まれていた石垣なのかも。
こちらの絵図なんぞ見る限りだと、
もともと石垣はあったように見えますね。
反射炉内部。こう考えると石垣の技術って、
実は応用範囲広かったんだなぁ。城郭だけじゃなく。
今でもこの時期の石垣の技術を進化させれば、
都市開発にもちょっと趣のある雰囲気を
出せるんじゃないかしら、と思っちゃいますね。
でも、この石垣は違う気がする・・・
なんで温州みかんが・・・??と思ったら。
こんな逸話があるんですね。
幕末クラスタ&蜜柑の化身から常識です!
とお叱りを頂戴しました…出直してきます(爆)
行ったら見てはおきたい正門。
これぞ武家の屋敷門という堂々たる風格。
やっぱり瓦は撮らずにはいられない・・・
錫門。往時は当主とその世継ぎしか
潜ることを許されなかった門。
錫葺屋根の門としては、唯一の例だとか。
磯御殿。この日は時間の関係で入らなかったけど、
鶴丸城の御殿もこんな感じだったのかな?
入母屋破風に萌え萌え(笑)
ゆったり寛げるといい御殿なのですがね。
抹茶と和菓子を頂いたりしてね…また次回。
薩摩はわがルーツゆえ、何度でも来ることになろう…
庭園もまたじっくりね。
鹿児島は灰で大変だ・・と聞いていましたが、
この日は桜島も大人しくしてくれていて、よかった(笑)
猫神さま。義弘公が朝鮮出陣にあたって、
時刻を正確に知るため(猫の瞳孔で)連れて行った
猫のうち、生き残った猫が埋葬されているそう。
猫好きさんは、ぜひ行ってみてください。
あれやっぱり、城郭の石垣だよなーとか言いながら
そそくさと仙巌園を離れます…
そこまでして切り詰めて行きたかったところ。
本坊酒造・薩摩郷中蔵。あのマルスウイスキーを
つくっている本坊酒造さんの本拠ですわな。
郷中とは、薩摩の武士階級子弟の教育法。
その精神を受け継いで酒造りを進める心意気から
「薩摩郷中蔵」と命名されたそうな。
ということで、甕がたくさんあって、
醪育成中。いい香りがあたりに立ち込めます。
ぽこぽこと発酵していますね!
一次仕込はこういうところで行われます。
こんな感じね。
麹室の上に鳥居の写真。
やっぱり、日本人にとって酒造りって、
どこか神聖なものなんだな、って思うわけよ。
二次醪になるとアルコール分が14%にまでなり、
ここで蒸留していきますが、単式蒸留機であって、
解説板にポットスチルって書いてあって、にやりと(笑)
こちらがその単式蒸留機。
その蒸留機からこの錫蛇管を通じて取り出されます。
単式蒸留機で蒸留した蒸気を冷却器の中の
蛇管を通して徐々に冷やされ液体となっていくんです。
地道な酒造りが功を奏したのか、
昭和天皇にも焼酎を献上したのだそうで。
名誉なことですなぁ…(昭和天皇って焼酎お召しになるんだ)
そして、ジャパニーズウイスキー好きには
狂喜乱舞の鹿児島蒸留所のポットスチル。
かつてここでもウイスキーがつくられていたんです…
わたしもMalt Of Kagoshimaや薩摩を持ってますが、
こんな小さなポットスチルで造られていたんですねぇ…
帰り際、こんなポスターを見て…いいなぁ…と。
とりあえず、竹鶴翁の写真が出てるってだけで
行きたくなるニッカ病何とかしてください(笑)
こちらでのお買い物は、「川比良」を。
わが父祖の地、知覧の川比良農場で栽培された
ジェイレッドという品種の薩摩芋を使用。
これ、β-カロテンが豊富で甘い人参のような
香りがするんですよね。人参嫌いな方はまぁアレですが、
ものすごく優しい飲み口でかぐわしい焼酎。
ウイスキーの合間に結構飲んでいて、
すでにもう残り少なくなってきているんですが(汗)
さてほろ酔い加減でとことこ谷山駅まで歩き、
戻ってきました。途中、美味しそうな
スープカレー屋さんがあって気になりまくり…
すーぷかれー専門店・薩摩剛家、おぼえとこ!
そこまでして食べたかったのは、
まさかの王将。いやいや、これ鹿児島王将!
京都・大阪問わず王将の餃子は、
かなり食べてきましたが、鹿児島?鹿児島王将!?
と前回非常に気になって、数年。
はーるばる来たぜ、王将~♪(爆)
ふつーに野菜炒めと餃子二人前(笑)
京都王将、大阪王将とも味は違うようで、
まぁ街の中華料理屋の餃子って感じで
無難に美味しいレベルでした。
数を数えるのは、中国語だけどイーガーコーテル
みたいな王将用語もなかったね。
ちょっといいな!と思ったのは、席に座るなり
何人前?と餃子の注文を訊かれること。
もう餃子は注文することになってる(笑)
とにかく餃子だけは早く来るというとこは、
なかなか(餃子好きで注文しないわけがない)わたしに
とってはありがたいシステムでした。
さて、翌日はいよいよ九州滞在最終日。
指宿で蒸されてから、知覧城を改めて楽しんできました。
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