日光攝津守八十一、参上!
甲冑師でいらっしゃる鎧甲冑製作所の
佐藤誠孝さん(@katchusi)のお誘いで、
相馬野馬追の映像の上映会、そしてそこで使われている
戦国時代や江戸時代の甲冑を実際に着てみる、
という体験をさせて頂きました。
15時からだったので、日比谷公園に寄り道。
女川町の秋刀魚が振舞われるとのことで、
東京駅に降り立って、江戸城を横目に日比谷公園へ。
伏見櫓と伏見多聞。
外桜田門は、修理の準備中。
少しだけではありますが、通り抜けが
できなくなるようです。
ま、現存門として貴重な櫓門ですから、
大切にしていきたいもんですな。
さ、日比谷公園。金木犀がキレイに開花。
やっぱり、いい香りだー。
引換券をもらって・・・
行列に並んで、今か今かと待ちわびる人の列。
秋刀魚が焼ける香ばしい香りがいい香り~
秋刀魚がぞくぞく焼けていきます!
頂きまーす☆
ちょ、ちょっと塩多すぎかなぁ・・・
モノが美味しい秋刀魚なだけに、そこは残念。
その後は、両国に移動し、江戸東京博物館。
企画展ばかりで常設展をあまり見てなかったのと
「徳川家康の肖像」という企画があったので、
それを見がてら・・・
す、すげー。写真撮れるし、いきなり眼前に
日本橋が広がります。わわ。
あまり気づいてる人がいなかったように思うけど
上のほうで江戸城のCGが放映中。
放映するくらいなら、DVD再販しやがれ~
福井藩上屋敷模型。結城秀康の家系とはいえ、
大名家でこの壮麗さ・・はすごいね。
唐門は、日光東照宮や瑞鳳殿にありそうな
黒漆と金、そして極彩色の彫刻で飾られている。
御殿も○○城の本丸御殿、と言われても
遜色ないような・・・わわ。
隅には櫓。石垣こそ低いけど、
まさに城郭としての隅櫓。破風板の飾りも立派。
江戸城関連では、白書院と大広間を結ぶ
松の大廊下の再現模型。せっかくつくるなら、
本丸御殿まるごとつくってほしかった・・・
どの櫓かは不明だが、江戸城の鯱。
日本橋の下に来ました。意外と石垣が
それっぽくつくられていて・・・矢穴跡も(笑)
で、日本橋。今の日本橋も趣があるといえばそうだが、
やはり、こういう木橋のほうがいいなぁ。
「徳川家康の肖像」は、久能山東照宮の
平服姿の家康像が印象的だったかなぁ。
いわゆる丸顔で目が丸々の家康ではなく、
シャープで面長、眼光が鋭い家康像。
ホントの家康の顔に近いのかもしれない。
あとは、家康・信玄・謙信の家臣団図が
三幅の掛け軸になっているという珍しいもの。
もちろん、徳川家臣団が中幅なんだけど、
左右に武田・上杉の家臣団の図。
家康の…ということで武田の出品がない(泣)
幕府公式の軍学として、武田流がとられたことや
紀伊家では上杉流がもてはやされた、など、
武田上杉って、江戸時代でも知られた存在。
武田家、あるいは武田信玄が江戸時代に
どのように見られていたかを知る、貴重な史料だね。
さ、東京ゾーンは、さっと流して(汗)
市ヶ谷方面に向かいます・・そして、相馬野馬追。
とある会場で、当時の映像を見せていただきました。
講師は、菅野茂雄氏。南相馬のお生まれで
川崎競馬場の装蹄師をされる傍ら、
相馬野馬追の騎手として、40年近く活躍された方。
江戸時代初期、幕末、そして第二次大戦・・・
相馬野馬追の危機にさらされたこともありますが、
長くその歴史を紡いでいます。
平将門がやってた?ということで、
1,000年以上の歴史があるということになってますが、
確実に様子がわかるのは、400年程度。
つまりは、幕藩体制が固まってからのことなんですな。
軍事訓練としては禁止されたものの、神事という名目で
相馬藩下で脈々と続けられ、明治政府が禁止した後も
北郷地区がこれを無視、野馬追を再興。
神社を中心とした神事として、復活した野馬追は
甲冑競馬、神旗争奪戦など現在の形になっていきました。
GHQの占領下、再び禁止にされますが、
刀を差さなければOKとのお達しがあり、
戦後しばらくは、刀を差さずに行われたそうです。
そして・・甲冑の鑑賞。特にこちらの甲冑。
ヤクの毛こそないけれど、諏訪法性兜のように見えてきた(笑)
これ、戦国時代から実際に使われている甲冑。
当時の甲冑がこんな手近なところに!
菅野さんは、本物にこだわり当時の甲冑で
野馬追に参加されるのだそうです。
てことで、頬当つきの仕様で着用体験(笑)
日光攝津守八十一(え?日光って姓?笑。)として、
戦国のいくさびとになってまいりました。
撮影協力は、参加者のひーさん(@hirorururu)。
ありがとうございました。
者ども、進めー!
敵と対峙・・・
ぐわっ!斬りかかれ!
ひとしきり、ポージングをしたのですが
ちょっとした撮影大会(笑)
これ、すごく身体にフィットする感覚。
鉄砲が戦に取り入れれてから、鉄砲玉を弾くために
厚くなっていくので、その甲冑は重いかも…ですが、
こちらはまだ戦国のはじめから中頃のもの。
さすがに兜は、鉢は鉄製なので重いけれど、
鎧だけだったら、山城に着て行ってもぜんぜん
動き回れるようなくらい、機動性に優れてる
という感じがスゴイしましたね。
企画された佐藤さん、ありがとうございました。
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