夏の・・・九州攻め(1)福岡城
えーっと。もう何ヶ月前?3ヶ月近く前に
なりそうな・・九州の城攻め話。
次回の九州行きが近づいてきてることもあるし・・・
早めに書いておかなきゃ、ということで。
どうしても、長編になりそうだと
後回しにしちゃう悪いクセが・・・
台湾話も控えてるし・・あわわ。
ということで、始めて行きましょうか。
遅い便で北九州空港に降り立ち、翌日に福岡城。
最寄り駅は、大濠公園。
三の丸の端、汐見櫓があったあたりの土塁。
福岡城も最外郭は、土塁なんですよね。
今まであまり意識していませんでしたけど・・・
土塁はどうしても、木々が生い茂ってしまいますね。
城好き目線で見ると、キレイに整備して
ほしいところではあるのですが。
復元された下の橋御門と伝潮見櫓。
今となっては、何櫓かわからない「伝潮見櫓」…
ただ、以前から見ているので今回はパス。
下の橋御門は中に入れたら、いいのにねぇ・・・
門のあるところは、やはり石垣。
らぶ☆打込接!
しかし、下の橋御門に限らずだけど、
福岡城って切妻破風でなおかつ、反りがきつい。
切妻破風が中心というのも、特徴的。
ここを過ぎて、上の橋御門のほうへ。
濠の一部には、蓮が生い茂っていていました。
全部じゃなくって、また過ぎると水濠が
続いていきます。
そして、ここが上の橋御門跡。
石橋も壁もどれもが後世のもの・・・・
ここから右に折れていますが、
実際は直進して、左折れが往時の進入ルート。
そして、奥が枡形になってるわけですね。
石垣の工事中なようですね。今じゃただの壁に
なっていますが、左手には復元された
下の橋御門のような櫓門があったわけです。
ぜひとも上の橋御門も「マトモな」復元を
望みたいところではありますね。
石垣はやっぱりよいよね!打込接だけど、
石の大きさが大きいのは、やはり勢力の大きさ、
大名としての格を感じるポイントでもあります。
鴻臚館跡では、発掘調査中。
フェンスにいろいろ看板があって
おもしろいです・・こ、これはあの想像上の
福岡城天守・・いいのか???
黒田孝高・長政親子と黒田二十四騎。
このときは決まっていませんでしたが、
2014年の大河ドラマに向けて、盛り上がりそう!
近くにある、福岡城むかし探訪館。
これができてからは、初の福岡城訪問☆
以前はしんわにあった模型がここに移されている、
というのは知っていたんですが、それだけでなくって、
いろいろ楽しめるいい施設になってました。
先ほど通ってきた上の橋御門付近。
なるほど・・・かなり改変されちゃってるんだね。
いいなぁと思った石垣もホントは水濠に
面してたわけですね。いやはや。
石垣の本領は、本丸・二の丸周辺。
何がいいってね、ガラス窓に古写真が
透かしで入れてあることですよ!
いいなぁ、このアイデア。Good Job!
本丸裏御門と古時打櫓。
三の丸の西方面から二の丸に入るための
松の木坂御門。
そして、史料がしっかり残っている
三階櫓、武具櫓ですね。
これを見ても、福岡城はなぜか切妻破風を
多用しているのがわかります。
さて、東御門から東二の丸に入っていきます。
まー、石垣の立派なこと。当時の人たちも
そう思いながら眺めていたのかな。
このあたりの石は、切り出した感じがする、
いわゆるオーソドックスなカタチではあります。
東御門を入った先の枡形。ここでハッと
気付くのですが・・・わかりますか?
石が円いんですわ・・
円い石を、というと波で角がとれた海岸の自然石か?
と思うわけですが、どうやらそのようですね。
これも福岡城の石垣のみどころだよなぁ。ふむ。
ほら、この辺とかすごーく円いよね。
気付き始めると、そういうところに注目しちゃう(笑)
はつり飾りも発見!さすが黒田家!
中にはこんな石も。円い線に沿って矢穴が。
ちょっと割るの大変だったんじゃないかなぁ(笑)
二の丸の石垣。このあたりは円くない・・・
二の丸の内側の石垣が円い石が多いのか?
ね、やっぱり・・・
しんわには、今黒田二十四騎の武者が
おわすそうな・・これはこれで見てみたい!
この先は、扇坂御門跡。残念ながら扇っぽい
ところは撮影できてないんだけど、
中津城も扇城と呼ばれてるし・・黒田さんってば、
扇がお好きなのかしら?
やはり、石垣に円い部分多いと、
どこか柔和な印象を受けますね。
石は大きく、どっしりとした印象はありますが。
後ろを振り返ってみる。しだれはつりが
美しいでございまするな!
祈念櫓下。一度移築された際にかなり改変。
かなり異彩を放ってる気がする・・・
この石とか、まん丸もいいとこ・・・
他城ではなかなかないよ?
もう、円いのがかわいくさえ思えてくるわけで・・・
松の木坂御門跡。ちょっと本丸に入る前に
もーちょっとうろうろしまっす(笑)
南二の丸の櫓群。北側の隅櫓は実は
復元らしいんだよね・・・
ま、よくできてる気はします。
多聞櫓。イベント時はなかに入れるんですって!
入りたすぎる・・・
中はこんな感じ。うーむ・・・この櫓の
香りをダイレクトに感じたい(笑)
そして、西隅櫓。福岡城の現存櫓では
この櫓が一番好きですね!
この少し位置をずらして、
切妻破風が重なるところが、たまらーん!
ただ、かなり傷みも見受けられるので、
早いうちに修復をお願いしたいところですね。
瓦は、藤巴でしょうか?ちょっと違うようにも
みえるんだけれど。。。
桐木坂御門跡。枡形がキッチリ残ってますが、
石垣が野面積に近い打込接。
角は一度崩れたんでしょうか・・・
かなりピッチリした算木積みになって。
このあたりとか、かなり石の大きさに違いがあり
野面積の豪快さを残した石垣ですな。
一旦、三の丸に出て多聞櫓と隅櫓をしたから拝見。
このあたりの石垣も野面ですかね。
いいですね、こういう非対称なほうが好みですわ。
てな、石垣の上に多聞櫓がどーん☆
再建だと知って、ちょっとがっくりなほうの隅櫓。
言われないとそうわからないけど・・・
木造?コンクリ?どうなの、そこ。
南側の隅櫓は、かなり木々で見えにくいなぁ。
下見板をじーっ・・・(笑)
この辺の石なんて、木みたいに見えるよね。
いろんな石があるなぁ。
角度的にはいいのだけど・・・
もう少し開けていれば、いいんですがねぇ。
石垣は、野面感満載でうはー!なんですが・・・
雑草がたくさん・・南丸ももっと、
整備してちょうだいませ。せっかく貴重な櫓が
残ってる曲輪なんだから。
角だけじゃなく、途中もちょっと打込接。
こういう感じはなんとなく江戸時代の修復くさい。
ちょっと孕んでいて心配・・・
南丸の東面。このあたり、ホームレスがいて、
メッチャにらまれたというか、ガン飛ばされたけど
気にせず石垣観察を続行・・・あれはあかんよ。
・・・さて、長くなりすぎなので、切ります。
いよいよ、本丸・天守台のほうに向かいますよん。
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コメント
こんにちは。
福岡城、楽しまれたようで地元民としても嬉しい限りです!
じつは”丸い石”、気づいてませんでした(^^;今度確認してみます。
南丸多聞櫓の北隅櫓ですが、一応木造復元のようです。武具櫓は聞いた話しによると集客力からして「表から見えにくい」為に復元順位が低いという噂も・・・。南三階櫓は未だに古写真が出てきませんし(^^;
投稿: スカイトレッカー | 2012.10.31 09:13
nikko81です。
●スカイトレッカーさん
また知識を増やしてから、一度行った城を
再訪すると発見があっていいですね!
あら、丸い石お気づきでなかったですか。
他の城と比べて特徴的だと思いますので
じっくり観てみてください。
北隅櫓は、木造復元なんですね。
なるほどなるほど。
武具櫓…集客力で復元優先順位を
判断してほしくないですね・・・
そういや、福岡城の櫓・櫓門って、
切妻破風がやけに多いと思うのですが・・・
長政の趣味なんでしょうかね?
投稿: nikko81 | 2012.11.01 23:12