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2012.10.08

竹鶴政孝展 & Kashiwa Whisky Forum 2012。

さて・・・土曜日に行ってきた
かしわウイスキーフォーラム2012

ボトリング工場とブレンダー室が柏工場にある
ということをきっかけに、柏をウイスキーのまちに
という取り組みの一環なんでしょうね。

チケット発売!の情報を聞いて、すわ一大事!
と柏に向かいたかったのですが、
その週末は、平等院の修理前の姿を拝む日・・・
ということで、泣く泣く翌週、8月の、
とある金曜日にに買いに向かったのでありました。

で、向かったのが、NBA協会千葉県本部、
東葛地区代表のBar Platさん。

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お電話でチケットを取り置き頂きました。
非常に助かりました・・・

印象的だったのが、竹鶴シリーズをつかった
カクテルの数々。簡単にできそうでこれはいいなぁ!
と思ったのが、「北のハイボール」。

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竹鶴12年、アップルワインを炭酸で。
こういう使い方もおもしろいなぁ・・・と。

アップルワイン、正直買ったことないので、
蒸留所行った際に、割り材として買うのはアリかも。

そして、モルトは・・・シングルカスク余市1987。
樽番は、#112788。はい、好みに間違いありません(笑)

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裏にティスティングコメント。
わたしの好きな香味ばかりが入ってますぜ。

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この手の樽番、バッチ違いでたくさん買ったからなぁ。
といいつつ、大事に持っちゃって、
あまり開けてないけど。飲まなきゃねぇ。

翌日、朝から竹鶴政孝展。
柏インフォメーションセンターにて。

展示自体は小規模なものなんですが、
一点一点がすげぇ。複製とはいえ、
政孝翁・リタさんのパスポートが展示されてる!

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リタさんのは、政孝翁とご一緒に渡英された
時のものなんでしょうね。住所は竹原!

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そして・・こちらは本物。政孝翁が、
リタさんに贈った英語の本。1923年5月。
自筆のメッセージ入り。

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「竹鶴」の印も押されてますね。

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こちらは1924年のクリスマス。

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これ、マイウイスキーづくりの際に、
竹鶴邸の奥のほうで見たことしかなかったが・・・
展示に気合が入ってるな、という気がします。

そして、第1号ウイスキー。
こちらも余市からの出張かなぁ?

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シングルモルト余市1987。
ほ、ほしい・・・

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インフォメーションセンターの方に、
1Fにあるコーヒーショップが美味しいですよ!
ウイスキーもあるし!と伺ったのがここ。

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Espresso &Bar come al SOLITO。
これ、前日にお伺いしたBar Platさんが出された
カフェなんですね!こりゃすげぇ・・・

が、早く家に帰らなきゃいけなかったのと
(翌日が総火演でその準備やblog書いたりとか)
まだ開店前ということもあって、泣く泣くパス。

また、柏工場の感謝祭のときとか、
柏に来ることもあるだろうからね・・・
次回のお楽しみにとっておきましょうか。

そして、時は下って一昨日。再度柏に出陣。
チケットは1枚3,000円。

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竹鶴17年2杯、余市12年2杯、宮城峡12年2杯、
そして、ブラックニッカクリアハイボール1杯・・・
がチケットについてます。

佐久間チーフの有料セミナーは事前に
チケットを買えなかったので、
簑輪アンバサダーの無料講演を確保。
ついでに竹鶴25年も(1杯1,000円)・・・

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ま、最初はハイボールかなぁ?

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開会。主催のNBA千葉県本部東葛地区代表、
Bar Platの松本氏が登壇。かなり緊張されてましたね~

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続いて、柏市長やアサヒビールの方のご挨拶の後、
土屋守氏がお話になってました・・・毎度の如く、
時間オーバーなのもご愛嬌(笑)

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ツイートもしたんですが、スコッチウイスキーの
2012年上期の結果が公表されたことを受け、
世界のウイスキーの消費について、話をされてて。

元ネタはこちらなんですが、
相当、新興国の消費が伸びているんだとか。

新たな顔ぶれとしては、ロシアやバルト三国、
東欧、南アフリカ、南米など。
ホントに?と思うようなところでも
スコッチウイスキーが飲まれているんですね。

ただ数字に表れていない潜在力を持つマーケット、
というとやはり、中国とインド。
実際、台湾で顕著に消費が伸びていることもあって
それを足がかりに中国にも広がるだろう・・と。

ま、マーケット規模は日本の約2.5倍。
逆に人口は日本の1/5強くらいですから、
人口比に直すと、その凄さがわかりますよね。

日本のウイスキーに対する期待感があり、
台湾は有望な市場と・・まで言うんだったら、
ニッカの会なんだから、ニッカも台湾に売りに行け!
くらいガツーンといってほしかったよなぁ。

さて、プロ&アマのカクテルコンペ。
個人的には、竹鶴12年にFAUCHONの紅茶リキュール、
キャラメルリキュールのカクテル「黎明」が好み☆

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船橋のバー ブルーカナリヤにお勤めの
関根寿美子さんという方の作品。残念ながら、
グランプリには選ばれず・・・あらら。

ちょっと、有料セミナーもチョロ見(笑)

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実は、セミナーに行けた方に内容をちょっと
教えてもらったんですが、内容的には
柏工場感謝デーの内容に近かったようですね。

わたしは、ウイスキーアンバサダー簑輪氏の
お話を聴きに上がりました。

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眼前のスクリーンには、笑顔の政孝翁。

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簑輪さんは聴いた話ばかりですよ?
なーんておっしゃいますが、なんのなんの。
手を変え品を変え、お話の楽しさはさすがです!

「探偵はBARにいる」にニッカのCMやっている
大泉洋が出てると思ったら、共演が○瓶の
女優さんも出てるとか、言っちゃうし(笑)

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ウイスキーには、遊び心が大事と箕輪さん。
このプロデューサさんも、たいへん遊び心があって
いいことだとおっしゃっていましたよ(笑)

まぁ、知ってることは多かったので、
ちょこちょこ気になったところを
ピックアップしてご紹介したと思います!

若き日の竹鶴翁とリタさん。お美しい。
このリタさんの写真は、よく使われますよね。

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途中でスコットランドに留まろうか…と
迷う政孝に、日本でウイスキーをつくることが
あなたの夢じゃない!と背中を押した方でもあります。

その言葉がなかったら…日本のウイスキーの歴史は
大きく違っていたでしょうね。

日本髪を結われたリタさん。失礼な言い方ですが、
外国人の方がやってみましたという感じでなく、
ものすごくなじんでいて、お似合いです。

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へぇ、と思ったのが鳥井さんが竹鶴翁に
入社要請する際、三度もご自宅を訪ねたとか・・・
こ、これって三顧の礼?

でも、諸葛丞相と違い、自ら「国」を
つくっちゃいましたがね < 竹鶴翁

鳥井さんが唯一口を出した蒸留所建設地。
関西につくるんじゃ!ということで、
政孝翁がじゃ・・と挙げた候補地。

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吹田と枚方とかも、候補地なんか・・・
めっちゃ、元実家から近い!

今はもう環境変わってるかもだけど、
吹田や枚方に蒸留所あったら、うれしいな・・・
今から造れないかしら(爆笑)

吹田って、アサヒビールの工場があるくらいだから
水はいいらしいしね・・誰か吹田に蒸留所を!

開設当時から、工場見学を想定したつくり
というお話。パンフも英語版まで用意する周到さ。

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竹鶴さん的には、

和酒於いては「竹原」に当る

と書きたかっただろう、と箕輪さん(笑)

竹鶴翁の退社については、考え方が合わなかったとか
言われることがありますが、鳥井信治郎氏は、
長男の吉太郎の教育に2年ほど、竹鶴夫妻に預けたそう。

政孝翁からウイスキーやその他洋酒の製造について、
リタさんから英語とイギリス流のマナーを学べと・・・
スコットランドにも政孝・吉太郎は同行しているとか?

不幸なことに、鳥井吉太郎は33歳の若さで、
お亡くなりになったとのことだが、これだけ政孝翁と
親しくしていたわけですからね、その後のニッカと
サントリーの関係も違っていた?かも?
あの事件もなかったかもしれないよねぇ・・・

で、退社して余市に蒸留所建設。
屋根の色が違う、ニッカファンにはおなじみの版画。

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最後に興味深かった、ニッカの海外での評価のお話。
北海道新聞でも、ロンドンでのリカーショップの
ニッカウヰスキーの品揃えが紹介されたり。

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でも、この写真の切れた隣にはサントリーが
並んでるんですよ!とのお話に、会場爆笑。

ロンドンだけじゃなく、ポルトガルやパリでも・・・
すげぇな!ヨーロッパ行ってニッカ見つけたい!

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昨年の9月には、Whisky LIVE Parisの様子。
Parisにはニッカ行くのね・・台湾!台湾にきてぇ!
ま、あれだけニッカが売れてれば出展しないわけには、
いかないでしょうけどね・・・

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パリジェンヌがFrom the barrelを頬ずり
してるのはヤラセかも?(笑)

そして、パリのバーでも・・ニッカが!
自分のことのようにうれしいよねぇ。

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From the barrelは、度数が高いので、
ウイスキーの容量を少なくでき、余った容量に
副材料を足すことができる・・ということで
カクテルの可能性を広がるのも、バーテンダーから見た、
いいところなんだそうですよ。

4年前の地図だそうですが、ニッカがこんなにも
ヨーロッパでも売られているんですね。

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ざっと見ると、クロアチア、オーストリア、
ハンガリーといった東欧やベネルクス三国でお店が
多いように見受けられますね。

でも・・もう一度いいます!ニッカさん、台湾に!
台湾にニッカを!よろしくお願いします!

さて、〆は・・・ニッカは「大日本果汁」の「日果」。
でも皆さんには、こう憶えて頂きたい、と簑輪さん。
毎日飲むから、「日課」ウイスキー!

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お後がよろしいようで(笑)

いやいや、楽しい時間でしたねぇ。
希少なモノを飲むというわけではありませんでしたが、
ちょっとしたニッカの地元柏のお祭りに
参加したような気分でしたね。

できることなら、来年も参加したいですね。
ニッカに光あれ!

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