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WHISKY LIVE Tokyo 2012 1日目・ニッカマスタークラス

さて・・・GW末。琥珀人の集う、
日本屈指のイベントのひとつ、WHISKY LIVE

今年は、第1回Tokyo Internatonal Bar Show
(TIBS)も兼ねての開催となりました。

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正直、カクテルとかはあまり飲まないクチなので、
こっちのほうは・・・なんですが、
会場が分かれていて、お互いそれぞれやってる?
ような感じもしてしまいましたが・・・

記念ボトルたち。TIBSが前面なんですよねぃ…

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一応、開会式。毎年同じものこのお二方。

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国内外からウイスキーに関する重鎮方が
ずらりと並ぶ中・・・

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ウイスキーマガジンジャパン編集長の
(そして前日会ってる)デイヴ・ブルーム氏の開会宣言!

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早速、マスタークラス会場へGo!
マスタークラスはできれば、早い時間のほうが
(酔っ払ってなくて)いいですよねぇ!

ということで、もちろん前のほうに着席。
(実はコレがあとで裏目に出る・・・)

本日のティスティングは4種類。
まだ秘せられております・・・

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NIKKA BLENDER'S BARでもそうですが、
揮発防止のプラ蓋も、”NIKKA WHISKY”のロゴ!

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開会のご挨拶は、アサヒビールの山根さん。
BLENDER'S BARのイベントなどで、
そろそろおなじみになってきましたねー。

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本日のお話は、今年4月に久光さんに代わって
チーフブレンダーに就任された佐久間さん。

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そして、長年ニッカで営業をされてこられた
簑輪さんのおふたりです!

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まずは、WWAを受賞した竹鶴17年でかんぱーい☆

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実はわたくし、手に入りやすい竹鶴シリーズなら、
17年が一番好きなんですよねぇ。
これがWWAを取ったというのがウレシイですね。
香ばしさと樽熟感。コレを一番感じるから。

さて、ここからは簑輪さんから改めて、
竹鶴政孝翁の足跡を追っていきます・・・

■改めて識る竹鶴政孝の足跡

ま、知ってることも多いとは思っていましたが、
そこはさすがニッカ。知らない話も
ちょくちょく織り交ぜながらお話頂き、
何度も聞いている者にとっても、興味深い時間で。

幼き頃に鼻をぶつけて、嗅覚がよくなった話、
神聖な気持ちで酒造りに向き合っていた
父・敬次郎氏から受け継いだ竹鶴スピリッツ・・・

スライドの見栄えがよくできていて、
びっくりしました・・・摂津酒造入社のくだり。

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政孝翁は、常々最大の恩人と語っていたという、
摂津酒造の阿部社長。

摂津酒造は一次大戦後の不況で経営が悪化、
二次大戦後には寶酒造が買収されてしまうこととなり、
阿部社長も晩年はご苦労が多かったとか。

ニッカ西宮工場にカフェ式蒸留機が竣工した際、
阿部社長がかつて政孝翁を訪ねて、スコットランドに
向かった際に現地で買った風景画を
お祝いとして事務所に飾っておきなさい、
と譲られたことがあるんだそうですね。

しかし、阿部社長の苦境を知る政孝翁は、
その場で返すのは失礼とのことで一旦受け取り、
後にこの絵画を買い取らせてほしいと申し出た・・
そんなエピソードもあるんだとか。さすがです・・・

竹鶴ノートの一節。単に製造方法を学ぶだけでなく
実際に日本で蒸留施設を立ち上げるに際し、
どのように進めていけばよいか、という提案も。

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まずは小規模に、徐々に大規模に・・と。
その言葉通り大日本果汁創立時の資本金は
当時の貨幣価値で10万円。

一方、壽屋の鳥井信次郎は山崎蒸留所建設に
200万円の投資をしたそうな。現在の価値にして、
45億円程度に相当するわけで、余市は3億円弱で
立ち上げられたことになりますね。

そうして小規模な蒸留所から始めた
初心を忘れないというために、ニッカ創立に
大きな役割を果たした加賀正太郎が、
創立時の余市の事務棟は壊してはいけない、
と厳命され、今に残っているのだそうです・・・

そして、今残る事務棟の中に、
阿部社長から譲られた風景があるんだとか・・
うわうわ、何度も見てるのに知らなかった!
次行ったときには、注目しないと!

今年の冬も、去年の夏にも行ってるのに、
てか、2008年から毎年行ってるのに
全然見てないや・・・

2008年 2009年 2010年
2011年 2012年

あとはウイスキーの売り方の問題。
キチンと酒造りをしたメーカーがブランディングして
売っているんです、と書いています。

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今見れば、当たり前のように思えるのですが、
簑輪さんが日本のウイスキー造りに非常に大きな
影響があった記述だと指摘されます。

それは、当時摂津酒造では、造った酒を桶ごと販売、
売った先の商標で小売していたようです。
いわゆる、OEM製造をしていたわけです。

しかし、これからはそれじゃイカンというわけ。
作り手が最後の瓶詰め、出荷にまで責任を持たねば、
飲み手の信頼は得られない・・そう考えたのでしょうね。

やっぱりつくったメーカがブランド造りを
してもらったほうが飲み手としても、
親しみがわきますものねぇ。

話は、スコットランド留学の際に進みます。

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最初に向かったエルギン、ロングモーン。
えらくスライド凝ってるよね・・・

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当時は日本人なんて珍しいわけですが、
逆に珍しがって、向こうから声をかけてくる人が
多かったんですってね。

続いては、ボーネス蒸留所。

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20世紀初頭当時、大資本による蒸留所の買収が
進んだ時代だったそうで、蒸留所の上層部は
外部の人間に警戒心が強かったそう。

そんな中、3週間実習にこぎつけるわけですが、
ベテランの職工さんが夜勤のときなら、
監視の目が薄いから、夜中に来いよと言われ、
ポットスチルのバルブの開け閉め体験をしたとか・・

すごいですよね、ことばの問題もそうですが
そこまで信頼を得るってことが。
当時の職工さんの眼にも、政孝翁に
クラフトマンシップを感じたのでしょうかねぇ。

最後は、生まれ育った瀬戸内の海にも
似ていると竹鶴翁が語ったキャンベルタウンにて、
ヘーゼルバーン蒸留所での実習。
ここでのポットスチルのスケッチの写真。

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そういわれれば、マルス信州のポットスチル
よく似てますなぁ。竹鶴ノート、摂津酒造の
岩井専務にまず手渡されたわけだからねぇ。
山崎蒸留所の初代ポットスチルも、似ていたかもね?

ここで出会うイネー博士に、より深くより体系的に
ウイスキー造りを学んでいくわけですが。

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後年、山崎蒸留所を建設してできた
ニューポットを持参して、イネー博士に見てもらいに
スコットランドを再訪しただそう。

そして、イネー博士に「竹鶴、よくやった」と
お褒めのことばをもらい、大変うれしかったとか。

■竹鶴政孝のものづくり

ま、ものづくりのところに関しては、
基本的にすでにお聴きしている内容が中心。

そのなかでもちょいちょい気になった、
新しい内容もありました。

たとえば、アメリカのバーボン樽製材会社の
社長のプライベートジェットで、
アメリカンオークの原生林を眺めたことが
おありだそうで、その際に資源は大丈夫なのか、
の問いに、むしろ間伐をしているようなもので、
森にとっては、むしろいいんだと。

このあと、木と城の関係のネタも書きますが、
そこでも同じようなことが言われていて、
木ってありがたがって、そのままにするんじゃなく、
使っていくことも大事なんだな、と。

そのほか、シェリー樽のソレラシステムの話。

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一番上には熟成していないワインを詰め、
一番下が一番熟成していて、熟成している樽から
抜いたらその上の樽から継ぎ足し、
またその空いたところにはその上の・・という
独特の仕組みがあるんだそうですね。

ニッカでは、一番下のソレラだけでなく、
中間の樽も含め、スペック指定して
樽の買い付けを行うそうですよ。

ここで出てきた試飲アイテムが・・・
あの「竹鶴12年シェリーカスクフィニッシュ」!

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年初に頂いたアレですよ、アレ!

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やー、やっぱりよくできてますよね。
とてもきれいなシェリーで嫌味がなく、
常飲できそうな完成度があると思うんです。
同席した方々も、これは美味しいとの声が多数!

セミナー終了後、簑輪さんにも、
あれは通常商品でイケますよー!
なんて話してました(笑)コスパも高そうだし。

■栃木工場

興味深かったお話が、佐久間さんが最近まで
工場長を務めておられ、前チーフブレンダーの
久光さんが今工場長をされている栃木工場について。

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栃木工場って、見学受付もないですし、
感謝デーもなく、入れることがまずないので、
ファンでも実際の様子がわからない工場。

栃木工場では、カフェモルトやカフェグレーンの
樽貯蔵をはじめ、ブレンダー室のレシピで、
ブレンドされ、なじませる(マリッジ)ために、
再貯蔵をするのが中心。

その他、新樽をイチからつくるのは、
この栃木工場のみですが、宮城峡に負けないくらい
森に囲まれた自然豊かな工場です。

環境がすごくいいので、梟の巣箱を
置かせていただけないか、とNPO団体から
オファーが来るくらいなんですね!

廉価版ウイスキーの主体となるウイスキーを
熟成させているだけあり、収納キャパはすごい!

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計18万樽、製品換算で1億本相当ですからね。
超巨大倉庫ですよね・・・ニッカ保有樽の約半数。
残りの半数を余市と宮城峡でもってるのでしょう。

1棟3万樽も入る高層貯蔵庫の内部。
すべて出し入れ操作は、コンピュータ制御。

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意外とニッカって、コンピュータ導入が
前面に出されてるよね。宮城峡もそうだけど。

ここでー!最後の試飲!出ました・・・
竹鶴25年です!先月末発売になった
竹鶴ピュアモルトの最高峰。

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個人的な印象ですが、21年と同じベクトル。
オレンジやキンモクセイのようなさわやかで、
華やかさも兼ね備えた印象。

若干、ピート感もあるがごくごく微量で
アクセント程度かな。

口に含むと、甘い蜜の雰囲気と
ビターな心地が折り重なって感じられますな。
後味はスッと消えてく感じ。

全体的に最初香りで華やかさの印象、
口に含み、鼻抜けに行くに従って、
ピート由来でしょうか、ビターな印象に
キレイに変わっていく感じがします。

ただ、華やかさがしっかりと支配的で、
あまり甘さを「樽熟感」としては感じないな
というのが率直な感想。

キーモルトは3つあって・・・

・余市:リメイドホックスヘッド樽熟成原酒
→トロピカルフルーツ、甘さとボディ感のある原酒

・宮城峡:活性樽
→ウッディさと蜂蜜のような甘さ

・宮城峡:シェリー樽
→真っ黒なシェリー、干したプラムと渋み

なんだそうです。

こちらも5万円というモルトなのですが、
買うなら、あと2万円足して竹鶴35年を選ぶかな。
こればっかりは、わたしの好みの問題…

これにて、ニッカさんのセミナーは終了。
ちゃんとこれは知らないだろう、というネタを
織り交ぜて頂けるのは、非常にうれしいですね。

ニッカウヰスキーの皆さま、ありがとうございました。
さーて、セミナー終わったら・・試飲会場で
飲みまくりであります☆

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