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城人オフ第2日目・・・備中・松山城 (2)

で、じっくりと天守、櫓群を見ていきます。

五の平櫓・六の平櫓の櫓壁が地の色なのに対し、
天守は黒く色が塗られていますが、
これは、柿渋に松煙を混ぜた渋墨で塗られています。

P1120173

これ、天守だけ塗られていたのか??
けっこう渋墨塗って、ポピュラーな気がするので、
櫓にも塗られていてもおかしくないけどね。

ちなみに同じ黒い天守であっても、
天下人の黒天守になると、途端にゴージャス。

豊臣大坂城天守は、黒漆塗と言われていますし、
江戸城寛永度天守は、銅板貼の上から、
松ヤニに墨を混ぜた「黒ちゃん」で塗られています。

雪隠。実際はこの上にどんな建物が
あったんだろうね。

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これ、天守内に入ってはじめて気づいたのですが、
備中松山城、下見板の張り方が非常に特殊。
よく見ると、板が縦方向に伸びていますよね??

P1120183

そして、板を横に並べていってるんです。
言われてみると、これ非常に珍しい。

たとえば、古式な櫓の松江城天守を見ても・・・

P1110019

広島城多聞櫓・太鼓櫓を見ても・・・

p1110504

そう、板は横に走っていて、
縦に板を並べてますよね。備中松山城と逆。
ほほー!そうなんだ!なんでだろー。

もちろん、天守も縦方向です。

P1120201

こういう様式を「竪板張り」というそうで、
「下見板張り」と対になる様式みたい。
他にも、高知城天守が竪板張りらしい・・・・

P1120204

ということで、昔の写真を引っ張り出す・・・
2005年2月、7年前の高知攻めの際の高知城本丸詰門。
水平方向の桟木と渋墨でわかりにくいが、
確かに材が縦方向に伸びている!わぁ!

P1050431

今度、高知城に行ったら注目しなきゃな~

閑話休題。これ・・・石落としって言うか、
近すぎませんか?(笑)

P1120188

改めて、天守。他の城だったら、
確実にナントカ二重櫓だよな・・・あはは。

P1120193

天守内に入ります。これまで昭和・平成と
修理をされてきています。こうして修理して、
長く持たせられるのが、木造建築のいいところ。

P1120205

P1120206

天守内、あまり木の香りが感じられないのは、
木材の材質の違いですかね・・・

で、この天守、他の諸城と同じく
明治初期に解体の危機に晒されていたんです。

これ、前哨戦の岡山・ニッカバーナン
マスターから伺ったのですが、山頂にある松山城天守、
解体にお金が掛かりすぎて、結果的に残ったそう。

こちらのページにも説明がありますが、
明治政府には解体したとウソを付いて、
そのままにされたんですね・・

ちょっと悲しい残り方ですが、
ま、残ったから良しとしましょう!

ほったらかしにされて残ったので、
昭和の修理の際には、かなり傷んでいたようで。

二度目なのに、天守内の囲炉裏にびっくり・・・
前回見たの、憶えてない(汗)

P1120208

いつも思いますが、天井を眺めると
伝統建築の木組みのすばらしさを感じます。

P1120212

あちらに見えるのは、裏手の二重櫓。
こちらは渋墨塗ではないようには見えますが・・

P1120214

ただ、天守内の修復前の写真を見る限り、
かなり傷んでいたようなので、渋墨が剥げていた
ということも考えられるよなぁ。

昭和の解体修理前の古写真。
ちょっと痛々しいね・・・

P1120217

天守内。新築の櫓には出せない
この濃茶の色合いがなんともいえませんな!(笑)

P1120220

で、やっぱり上を仰ぎ見る!

P1120222

天守二階には、お社。これまた珍しいよね。

P1120224

P1120228

天守正面の唐破風を窓から激写。
起くり屋根の千鳥破風もそうだけど、
こういうやわらかい曲線もいいと思うんだよなー。

P1120232

さ、天守背面に回ります。
土塀の瓦・・・顔文字に見える(笑)
なんだか、かーいー?

P1120241

懸魚が黒く塗られていて、いいコントラスト。

P1120242

なかなか見ることがない天守背面。
唐破風が印象的で、シンメトリーな正面とは違い、
入母屋破風の重なり具合が、アシンメトリー。

P1120258

正面・背面で雰囲気が違っていて、
澄ました顔の正面とちょっとニギヤカな背面。
うーん、おもしろいなぁ。備中松山城天守。

で、二重櫓。修復はされているはず・・・
なんですが、それでもかなりくたびれた感。

P1120249

ところどころ漆喰の傷みも目立つからかな?
あと、許しがたい落書きもある・・・

P1120250

これを消すためにも、漆喰塗りなおしが
必要な気がしましたね・・・

44.4.13とかって書いてあったので、
昭和44年?ということは相当前だよね??

さて・・・思いのほか、備中松山城が
長くなっちゃいましたが(笑)

次は、最後の攻城地・津山に向かいまする。

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コメント

ちゃんと雪隠見ていらっしゃるぅ!さすがです。ブロガーさんで下調べしたのにすっかり忘れてて完全に見逃しました

下見張りの違いなんて、ぜーんぜん気づかなかったです。それもバッチリ城内で解説してあったんですね。一緒に城攻めしたのにこの違い。トホホです(ρ_;)

投稿: kai | 2012.05.28 21:31

nikko81です。

●kaiさん

雪隠、気にされてましたものねー。
わたし、なんとなく撮ってただけですが(汗)

板の張り方の違いは、わたしにとっても
眼からウロコでした。や、違いというより・・・
わたしが櫓好きだからだと思いますー。

土塁や堀切の目線は、皆さんのほうが
鋭いと思いますよぅ。

投稿: nikko81 | 2012.06.03 02:36

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