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"名誉茶師"と楽しむ、烏龍茶の『香り』の世界。(1)

さて、4月に入ってしまいましたねえ・・・
3月中のできごとも、ちゃっちゃと記事にしていかないと。

ということで約1ヶ月前に参加させて頂いた
サントリートピックスさんのイベント。

今回もまたウイスキーではなく・・・
なんと「烏龍茶」のイベントなんですよ、はい。

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これ、烏龍茶の香りというところに惹かれたものでして、
そういう動機でイベント参加を選ぶあたり、
ウイスキー以前に「香り」というのが、
わたしの嗜好のひとつなんだな、と改めて思う次第。

会場は、サントリーワールドヘッドウォーターズそば。
本社は大阪・堂島のはずですから、
こちらは、どういう位置づけなのでしょうね?

あまりにも集合時間よりも早く、どなたもいない・・・

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てことで、あたりをふらふら。
すると、近くに MALT BAR WHISKYVOICEなる
お店を発見!次お台場に寄るときには、
行ってみたいでやんす!

で、暇を持てあましつつ、近くのビルを
うろうろしていると、サントピと言えばこの人、
みたいな(笑)メグさんと遭遇。

ということで、そろそろかなー・・と
会場に向かったのでありました。

今日の段取り。懇親会もあるよーん☆

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会場には、見慣れない茶器が・・・ほよよ?

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実は、烏龍茶というと今でこそポピュラーですが、
サントリーが烏龍茶を出した1981年当時は、
まだまだ珍しい存在だった烏龍茶。

この30年でここまで「当たり前にあるお茶」に
成長させたと言うのはすごいですよね。

講師は、中国における国家資格である
「茶師」の中でも特に、烏龍茶研究や普及活動に
功績のあった茶師に福建省から贈られる
「名誉茶師」の称号をお持ちの・・・・
藤原賢昌(よしまさ)茶師。

P1090400

写真を皆がバシャバシャ撮り始めると、
ちょっと恥ずかしそうにしてられるところが、
なんともほほえましく(笑)

結局、当日は訊くのを忘れましたが、
お話しぶりから関西の方とお見受けしました。
特に、イントネーションから京都の方かな?
と思ったりもいたしました。

ということで、まずは講義編。

■中国茶の歴史

お茶が中国で「発見」されたのは、
紀元前2,700年頃。

そのころの中国は、王朝として実在が
認められている夏王朝以前の時代であり、
堯や舜、あるいは伏羲が出てくる三皇五帝の時代。

その三皇五帝に列せられる「神農」が
お茶を発見したことになってるそうです。

森でくつろいでいるときに、お茶の葉が沸かした湯に
ひらひら舞い込んで、これを飲んでみたら
実においしいとな・・や、だからマジメに、
ツッコんじゃいけません(笑)

この頃の見つかったのが雲南省。
栽培されはじめた形跡は周王朝時代の前1000年あたり。
ちょっと北に行って四川省のほうだそう。

おもしろいのは、春秋時代(前500年頃)から、
三国志の時代(東漢/後漢末 ~ 魏晋)までは、
主に「茶菜」として、食用されていたんですねぇ。

春秋時代の王の食事に出てくるそうで、
高い身分の人々の食事だったのでしょうか?
どんな調理をして食べていたのか、気になるところ・・・

西漢(前漢)の頃にはお茶の市場ができ始め、
お茶の飲み方は、三国志の時代が終わる頃に、
文化としての芽生えがあり、唐宋の頃に
茶文化が興隆していきます。

唐代・玄宗の時代(楊貴妃や玄奘三蔵の時代ですね)、
陸羽が著した「茶経」は最古の茶に関する書物。

食材としてではなく、お茶として飲むべきだ、
という主張をしているそうですから、
長くお茶は食べられてきたんですねぇ。

個人的には、三国志の英雄たちがどのようにお茶を
飲んで(食べて?)いたのかが気になります…

日本との関係でいうと、入唐した最澄(伝教大師)が
茶を伝え、比叡山に植えたらしいのですが・・・

喫茶の習慣はあまり広がらず、平安末期から
鎌倉初期にかけて活躍した栄西禅師が伝えた
というのが一般的ですね。

■お茶の飲まれ方

最初にあったように、茶葉は食材だったわけですが、
その食べ方は、ずばりスープ(羹)の具。

てことは、古代中国のスープはお茶の味が
したのでしょうね?

唐宋代に、生葉を蒸して砕き方に嵌めて乾燥した
餅茶(ピンチャ/bǐngchá)という
長期保存に適した形態が出現。

火にあぶって柔らかくしてから飲むそうで、
普洱茶(プーアル茶)などは今でもこのやり方で、
飲まれるのだそうですよ。ほほぅ。

一方、宋代に散茶という今のお茶の飲み方に
つながる方式もできていたようですが、
明代になって、餅茶の禁令が出るまでは
餅茶が主流だったんですねぇ。

で、ここまではずっと発酵させない緑茶のみ。
ようやく明末清初の16世紀~17世紀になって、
お茶を発酵させるというつくり方ができ始めるんですね。

ここにようやく中国六大茶と言われる、
緑茶・白茶・黄茶・青茶・紅茶・黒茶が揃い踏み。

■中国六大茶

要はこの違いというのは、発酵の度合いと
発酵のさせ方の違いなんですね。

やはり・・わたしの食の関心の持つところ、
どこか必ず発酵が出てくる・・ウイスキー然り、
醤油然り、味噌然り、そしてお茶・・・

紅茶が完全発酵茶なのに対し、烏龍茶が属する
青茶は途中で発酵を止めるんですね。

ウイスキーバカなわたしは、なんだか
モルトをつくる工程みたい・・・と思い描く(笑)
# 理由が違いますよね(汗)

世界でつくられるお茶は全部で390万t。
そのうち、中国が130万tを生産しているそうで、
生産量No.1。その中でも最多は福建省。

福建省の中では最も多いのが烏龍茶ですが、
中国全体ではわずか10%ほど。
福建省=烏龍茶のイメージは確かなんですね。

■烏龍茶とは?

烏龍茶のふるさとは、福建省の武夷山(wŭyíshān)。
1999年にユネスコの世界自然文化遺産にも
登録された風光明媚な地。

作られ方は、

・晒青(shàiqīng)
・揺青(yáoqīng)
・炒青(chǎoqīng)
・揉捻(róuniǎn)
・烘焙(hōngbèi)

の五つの工程。

葉を日光に晒して酵素を活性化させる「晒青」。
葉を揺すって発酵を促す「揺青」。
加熱して発酵を止める「炒青」。
葉を揉んで味を香りを引き出す「揉捻」。
熱を加えて乾燥させる「烘焙」。

炒青の熱を加えるタイミングですが、
青っぽい香り、バナナを皮をむいた甘い香り、
そして、バラのような華やかな香り。
ここでを止めるんですね。

同時に、火に焙ることで香ばしさも
ここで付くんですね。

このあと、揉捻することで湯を入れてすぐに
味わいが出やすくなるとか。

・・・ここまでの作業が約12~14時間。
発酵のさせ方の違いで、烏龍茶の中でも
いろいろと種類があるみたい。

福建省の向かいの台湾では、発酵度が低めの
凍頂烏龍茶は、すっきりとした香り。

よく聞く鉄観音は福建省南部で主につくられ、
軽いフローラルな香りだとか。

北部の武夷山あたりでは、芳醇な
武夷水仙や武夷肉桂。

特に発酵度の高い東方美人は、
台湾でつくられる・・というように、
さまざまなヴァリエーションがあるんですなぁ。

・・・さぁ、ここから烏龍茶の楽しみの極意を
実演して頂きます!

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