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シングルカフェモルト試飲会@NIKKA BLENDERS BAR

さて・・どれから書いていくか、すっごい
適当な感じですが・・さくっと終わるものから。

金曜日は、恒例のNIKKA BLENDERS BARのイベント。
今回は、カフェ×カフェツナガリで
カフェ式連続式蒸留器で蒸留された2種類のウイスキー。
カフェグレーンとカフェモルトを頂きます☆

P1100268

カフェモルト12年以来、イベント等では何度か
頂いたことはありますが、カフェモルトってなかなか
ないんですよね・・

つい最近では、フランスでお買いになった
ある方のLa Maison du Whisky(LMDW)
のカフェモルト
以来。

ニッカのブレンダー室の中でも、特に長く
カフェスチルついて関わってこられた
ブレンダーでいらっしゃる、河井ブレンダーが講師。

P1100285

西宮から宮城峡に移設された1999年まで
10年以上カフェスチルの仕事をされてたとか。

こちらはかつての西宮工場に設置されていたときの
カフェ式蒸留器。貴重な写真だ~

P1100292

圧力計や酒精計、温度計などが並び、
サンプリングできるチューブもあって、
蒸留器のさまざまな部分の品質をチェックできる
ようになっていたそうですよ。

宮城峡でも習ったカフェスチルの仕組み。
なかなか難しいのですが、なかなかわかりやすく
解説して頂きました。ありがたし。

おもしろかったのは、精留塔と醪塔はそもそも
くっついていてもいいそうなんですが、
それぞれかなりの高さにあるため、
強度等の問題から二つに分けているんですねぇ。

こちらは、仙台に運ぶときの様子。

P1100295

P1100303

何十段にも重なった蒸留装置を分解して、
運ぶのですが、なかなかこれが専門的な技術がいる
ようでありまして・・・日本で1つしかないそう。

それが、大阪の三宅製作所
こちらでキレイに洗浄し、保護をして仙台へ。

ちなみに、カフェスチルのメンテを行っていた
その隣では、某S社向けのポットスチルを
鋭意製作中だったそうです(笑)

そして、カフェ「モルト」とは何ぞや?という説明。
カフェスチルは、グレーンをつくるスチル。

それをモルトでつくったらどうなるだろう・・・
という話がブレンダー室で上がって、
やってみよう!という話になったのがきっかけ。

スライドにモルトでつくったら・・の項に
従来にないコクのある「グレーン」ウイスキーが
できると書いてあって、ニッカも確かに
カフェモルトはグレーンという認識なんですな。

で・・もともとはグレーン専用であって、
モルトで使おうとするといろいろめんどくさいんです。

P1100310

油分が多いトウモロコシと違い、粘り気多し。
ゆえに圧力が上がったり、残渣は詰まったり。
その度。冬でも冷たい水で手洗い・・ぶるぶる。

湯気で中が見えないと掃除できたか
分からず、冬でも冷水を使うそうで・・・

濾過する布も切れちゃって、頻繁に交換・・と
いろいろ苦労が多いのですねぇ・・

極めつけは「牛さんが食べてくれない」(笑)
つまりは、飼料としてはトウモロコシのほうが
おいしいらしく、モルトは引き取ってくれないのだとか。

これ、けっこう死活問題で操業にも影響が。
そもそも原料の10%しか、ウイスキーにできない
わけですからねぇ・・カフェモルト、苦労多いんだ。

で・・・実際のお話の進め方とは前後しますが、
頂いた感想はといいますと・・・

Single Cask Coffee Malt 1998 13yo #219606

P1100322

仙台移設が99年なので、その前年に蒸留された
Made in Nishinomiyaであり、98年12月に解体、
翌99年に移設されたそうです。

てことは、西宮でのファイナルヴィンテージ
でもあるわけですよね。感慨深い。

カフェ式らしい甘さはあるが、かなりリチャーされて
コクのある香ばしさと樽香が力強く、甘さ一辺倒でない
心地よい複雑さを感じます。

さらに、河井さんの解説の通り、華やかさの中に
大好きな金木犀の雰囲気を感じ取ることができ。
金木犀香る秋に飲むと、格別かもしれぬ。

P1100289

LMDWのカフェモルトよりも、さらに甘さと
距離を置いた感じがしましたね。バランスのよさ、
という意味では、LMDWでしょうけど、
こちらのようなカフェモルトもあっていい。
でも、残り香はやっぱりクッキー感がしっかり。

LMDWのカスクは、いくつかの候補の中から、
これというものを選んで商品化しているそうなので、
フランス人好みなのでしょうが、これは
ちょっと方向性が異なるカフェモルト。

逆に以前のシングルカフェモルト12年は、
かなりクッキー的なスイーツモルトだったので、
同じカフェモルトでも対照的になりそう。
今回のカフェモルトと飲み比べしたいなぁ・・・

そうそう、日本ではあまりカフェモルトを
出してないのは、シングルカフェモルトの売れ行きが
あまり・・・だったそう?で及び腰みたい。
いやいや、みんな飲むから~

でも、今回のカフェモルトだったら、
モルト好きにはウケる香りと味わいだと思いますね。
もっと出してもらってもいいんですよ~ < ニッカさん

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