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将軍上洛の巻、その前に御殿場に寄り道・・・その7 城主の御成り。

さて・・・こちらの車寄せから普通は入りますが、
側面の団体入り口から入城。

P1060200

車寄せの破風は約10年くらい前に改修されたそうで、
キレイな金色に輝いていますが、御殿の入母屋破風や
唐門はずいぶんと褪色したまま。約30~35年経過すると
褪色をしてくるそうです。

・・・てことで、今回の修復でこちらもキレイに
再おめかしするそうですよ♪

はじめにいくつか基礎知識。二条城は当初から
今のような曲輪になっていたわけではなく、
徳川家康創建時は、一重の曲輪でした。

ちょうど二の丸御殿があったあたりが
そもそもの二条城の領域。濠がガクンとなったところが
家光による拡張された領域。


大きな地図で見る

ということで、本丸の濠もこの頃造られたわけで
今残っている天守台も家光時代のモノ。

家光時代の拡張は天皇をお迎えするためのもの。
先ほども触れたように、天皇の御所やそこから本丸へ
建物続きで天守に向かえたりしたようです。

で、今回は車寄せではなく、団体入り口から入城。
SOU・SOUさんの傾衣を羽織ります。

リンク先は、わたしが参加した1日前の様子・・
わぁ、新聞に載ったんだ・・あぶないあぶない・・
(なんで?笑。)

ちょっと、ワタシのときとは
デザインが違ってるんですねぇ・・・

基本的には、学芸員さんが付いて襖絵等の
解説をしていただきながら、一般の見学者と混じって
見学・・なんですが、大広間のところでは、
太鼓がドンドンとなって、城主の御成り~とばかりに
上段の間に入っていきます(笑)

実際は、武者隠しから入ってたんだろうな、
とは思うんですがそれは後ほど。

通常は、諸大名が平伏する先に将軍の人形が
置いてあるんですが、われわれそこにどーんと座ります(笑)

正直ね、大名が平伏していてどーだ参ったか、
というよりも一般客の視線のほうが気になったりしてね・・^^;

襖絵の多くは模写に変わっていたりするけど、
それでも丹念な模写で楽しめる。

大広間は、外様も含めた諸大名を集める広間。
将軍の権威と威厳を演出するような、太い松の木が
将軍の座所を覆うように描かれています。

天井も、将軍が座する一の間は二重折上格天井で、
一段高くなっていて、大名が謁見する二の間は、
折上格天井・・という差があるのも、
江戸城の本丸御殿に近い構造ですねぇ。

続いて、黒書院・白書院と続く。江戸城では、
黒書院が私的空間、白書院が一部の親藩・譜代大名との
謁見の間、という位置づけだったけど、
なぜか二条城では、逆になってるだよね。

というか、もともと黒書院・白書院とは呼ばれておらず、
江戸城の言い方がいつの頃からか転用され、
そのときに転用され間違えたのか、あるいは・・・??

黒書院も将軍の座所には松が描かれているが、
大広間のとは異なり、そんな威圧的な雰囲気が
なくなっているんですね。

これが白書院に行くと、もう松も描かれず、
水墨画のようなタッチで、中国の西湖を描いたもので、
空間の位置づけと将軍の演出を緻密に計算された
装飾なんだな・・・と感心。

この後は、外に出て一服。

P1060210

普段はこのエリアは立ち入り禁止なのだけど・・・
ちょうど後水尾天皇が招待された御所跡に相当。
お菓子とお抹茶を頂いてしばし休憩。むほほ。

P1060225

P1060223

休憩の間、ちょっと天守のお話を
させていただきました。

徳川家康創建時は、一重の曲輪だったわけだけど、
その時にも天守(慶長度天守)はあったようです。
が、今の天守台とは異なり北西隅にあって、
白壁の五重の天守が建っている様子が、
林原美術館蔵の池田本・洛中洛外図屏風に描かれてます。

今見える東南・西南隅櫓もなく、曲輪の角に
見えるのは五重の天守のみ。東に櫓門、
中には小さめの御殿。当時から本丸のみ・・・
な割には五重天守というちょっと特殊な城。

で、家光時代にはほぼ新築に近いくらい
リニューアルされ、城域を拡大すると共に、
従来の御殿のある曲輪を二の丸とし、
新たに堀で囲んだ本丸を造営。

この時に、今見える南西角に新たな二条城天守を
築いたんですってよ・・が、約100年後の1750年に
落雷で焼失するわけだけど。

一説には、家康が再建した伏見城天守を移築したとも、
また、新たに新築したとも言われており、
あの江戸城慶長度天守の天守指図を描いた、
中井家に二条城慶長度天守の指図が残っているんです!
え、えー・・・復元できるやん!

でも、宮家御殿である本丸御殿が
当時(家光時代)のモノではないこともあって、
時代的にマッチせず、再建は難しいのでは・・と。
ま、まぢ・・っすか・・復元しようよ・・

天守は五重五階、規模的には秀吉の大坂城天守に
近い大きさであったそうな。破風の数も多く、
屋根は江戸城と同じく銅葺きであったとか。

ということは、当時は赤茶色に輝く派手な天守、
であったろうなということと、焼失直前には、
今の名古屋城のような青緑色になっていたことでしょう。

二の丸庭園も、この角度から見ることはないよねぇ。
後水尾天皇が見た角度から・・の貴重なアングルですよ。

P1060230

普通は、こんな感じね。

P1060243

池の水は、今は堀からの循環らしいんだけど、
その昔はわざわざ鴨川から引いていたとか。
キレイな水を湛えるため・・・なのかね?

P1060245

ちょうどこのあたりで一般入城者は、
お引取り頂く時間・・ということで再度黒書院。
今度は、武者隠しと呼ばれる一の間の側面から
入ります・・・実際に将軍もココから入ったようなんです。

実際、武者隠しはほとんど物置として
使われていた時期が長く(将軍が来ないからね)、
壁画も珍しい風俗画になっていました。
・・・江戸期以降に置き換わったのかもしれないね。

じゃーん。ここが将軍の座所。
ゆったりこちらに座らせていただきますよ。
ここで記念撮影。まさしく将軍の肖像画を
イメージして・・写真を!

P1060289

・・・いないじゃないか!って?
そりゃ、そーよ自分のコスプレ写真上げるわけ
ないでしょーが。どーしても見たい奇特(笑)な方は、
「にっこう81あっとまーく.にふてぃ.こむ」まで、
ご請求くださいませ。いないと思うけど・・・

普段は撮影できない黒書院をバシバシと
カメラに収めていきます。むはー。

一度、皇室財産となり離宮として使われたこともあり、
外から見える瓦や装飾具は、皇室の菊紋に変えられているが、
中の装飾品はそのまま徳川葵なんですよね。

P1060259

でも、足元に近いところには、決して徳川葵は
使われなかったそう。これ、徳川家の副紋なんでしょうかね?

P1060260

釘隠しもありえない大きさ!
こんな釘隠し、なかなかないよねぇ・・・

P1060269

引き手。金色に輝いているので、
リメイク品だとは思うけど、実に立派。
黒×金って、高級感があるよねー。

P1060272

こちらも仕事が細かい!

P1060262

天井のデザインは、一の間だけ折上格天井。
二の間は普通の格天井。折上格天井は、
鳳凰のデザインかな?

P1060264

P1060277

襖絵ももちろん◎。こちらはすべて模写に
置き換わってはいましたが、その分創建当時の様子に
近いイメージで見ることができますよね。

P1060280

桜の部分は、貝(だったかな・・??)を材料に
立体的に盛り上げたようなつくり。
立体感を演出しているのって、あまりないかも!

P1060257

このあとは、模写複製の現場にお邪魔。
作業中・・・というわけではないのだけど
模写中の杉戸・襖絵の様子を見せていただきました。

基本は、トレシングペーパーの特殊なもので、
カタチを複写して、新しい襖や戸に描いていくわけですが、
彩色の部分ではオリジナルだけではなく、
似た様子を描いて状態のいい他の襖絵を参考にしたり。

単純に今の状態をそのままコピーするのではなく、
往時の美しさをどう蘇らせるか?を主眼に
復元されているようですね。

まだ完成までには、数十年はかかりそう・・な
一大プロジェクト。気が遠くなりそうな話だけど、
すべて完成したら、圧巻でしょうなぁ。

作業場を出たら、もうこんな空。

P1060301

最後に二条城、現存建物の改修だけじゃなく、
整備面でも期待ができる話があって。

家光時代に天皇が地上に降りることなく天守に向かえる・・
ようにつくられた建物・溜蔵/二階橋廊下が、
将来復元される計画があるんです!

というのも、昭和5年まで現存し解体された後、
その材が保管されていたことが、近年分かったのだそうで、
8割以上の木材が揃っているんだそうです。
これは・・・期待できますなぁ。

キレイに修理され、さらに復元整備も進む
そんな未来の二条城の思い描きながら、
スタッフの皆さまに感謝しつつ、二条城を後にします。

西南隅櫓もライトアップ中。

P1060306

二条城の関係者の皆さま、どうもありがとうございました。
非常に貴重な体験でした!

ちょうどタイミングよく、今日(12/26)、
二条城から記念写真が届きましたよ!

P1070662

ナカミ?だからアップしねーっての(笑)

さて、この後はおなかを満たしつつ、
ちょっと寄り道しますー。

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