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仙台宮城峡・マイウイスキー塾2011 (3)

さて・・・ポットスチルによる蒸留工程。

いつものように下から眺めるのではなく、
スチルのそばに近づけるところまで
上がることができるんですよ。

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基本的な蒸留の知識を教えていただいた後・・・
初留釜には窓があっても、再留釜には窓がないのは、
なんでだろう?

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これ、もろみを蒸留させると泡がもくもく出てしまって、
ある一定のところ以上まで泡が吹き零れると、
故障の原因になることから、その泡レベルを
確認するのだとか。

その他、初留釜には消泡剤を注入する管も
ありました。なるほどぅ。

あとそうなんだ!と思ったこととして、
ポットスチルの耐久性。釜の中の圧力が上がっても
けっこう耐えられるそうなんですが、
急激に減圧することに弱いんだそうです。

冷たい水を一気にかけたりすると、
中の圧力が急激に落ち、どかーんという音と共に
スチルが凹むんだって!えー!

冷やす前にはバルブをちゃんと開けて・・
を絶対、守らないと!

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続いては、貯蔵庫。
もちろん、温度管理なしの電気なし、
ダンネージスタイルの貯蔵庫。

ちょうど、窓から幻想的に陽が差し、
天使が舞い降りるかのようなすばらしい光。
宮城峡の天使がちょうど降りてきて、
わけまえを飲みに来たところ、だったりして(笑)

P1030470

明日、ココまで転がして長き熟成の
スタートさせるんです♪

P1030474

普段は大樽を3段、小樽をその上に1段・・
くらいが最大なんですが、かなり払い出されたのか
貯蔵されている数は少なめ。

樽って480ℓのパンチョン樽だと、空樽で100kg超、
ウイスキーを詰めると600kg近くなるわけですが、
これを3段にも詰み、何十年の寝かせてもビクともしない・・・
頑丈な容器ですよね・・あの地震でも損傷受けなかったし。

伊藤先生にいろいろ興味深いお話を頂いたのですが、
個人的に「ほぅ」と思ったのが、早期熟成の話。

まぁ、ウイスキーづくりはとかく時間がかかるもの。
なんとか短い間で熟成できないものか…誰しも
考えることですよね。

実際、熟成期間が1/3になれば・・・・
樽の数は1/3で済み、貯蔵スペースも1/3。
天使のわけまえも1/3・・・さらに、
資本の回転は3倍・・いいことづくめ。

科学者がいろいろ考え、熟成のメカニズムを
人工的にやろうとしているそうなのですが、
結局、美味しくする化学反応「だけ」を人工的に
起こすのが難しいみたいなんですよ。

こういう反応で(たとえばエステル化、とか)
美味しくなるんだとわかっても、本来は起きない、
そして、起きちゃ困る反応も一緒に起きたりして、
結果的にひねた香りになっちゃったり…するんですね。

天使にわけまえをあげずに美味しくさせられる日が
くるのでしょうかね?来てほしいような、
やっぱり、来てほしくないような…

さ、見学はこのくらいにしてもうひとつの
ビッグイベント、ブレンド教室です。

P1030476

実は、NIKKA BLENDERS BARでも
ブレンド教室をやっているのですが、法律の関係で
BARでやった場合は、持って帰れないのです。

で、1度参加した後も2回3回と参加して、
いつか宮城峡でやることを考えていたのです。
てことで、そのときのレシピを持っていたのです。
気に入った香りができたのがあってですね。

・・・で、席を見てビックリ。Woody & Vanillicが
ねーじゃんかぁ!えぇ!これを中核にして、
ブレンド組んでいたのに・・なんと!

ってことで、めっちゃ動揺しながらはじめます。
うーん、どんなコンセプトでつくるか・・
ってことで、急遽つくったのがこちら!

P1070702

エルモアさん(とはもう言わないのかな?)にも
お味見いただきましたが、ずいぶんとツンデレちゃんに
仕上がってしまったみたいです(笑)

香りはシェリー主体にしたので、
プリンのような香りもあるんですが、
後味が・・・ドライすぎる(><)
動揺しながらつくったブレンドは・・イカンですなぁ。

ブレンド教室の終わりの伊藤先生のコメントが
いろいろ考えることが多かったです。

伊藤先生がご入社された当時は、
300~400種類くらいのウイスキーの香味成分が
分かっていたそうですが、今やその数1,200種類以上。

それでも、未知の成分があるとも言われているそうですが、
ニッカではかなり分析的にものづくりができるように
なった・・と言われていました。

その背景にあるのが、分析機器の発達。
今までの官能的な判断ではわからなかった原因と
結果が少しずつ紐付けられるように
なってきたのだそうです。

ということは、今のモルトのものづくりは、
明確にこういうタイプの原酒をつくる、という意図があり、
それに向かって原料選びだったり、糖化・発酵・蒸留の
条件を決めたり、樽種を決めたり…できるように
なっているんだそうです。

これ、けっこう衝撃的でしてね。
ニッカってけっこう素朴なところがあると
思ってたんですが、こんなに科学的なんだ、と。
もちろん、ある程度ではありますが。

こうなると、年度の計画も立てやすい。
今年はこういう種類の原酒をどれだけ造って…
ということを考えられるようになりますからね。

そして、これはニッカだけじゃなく、
サントリーやキリンも含め、これくらいのことができる
ジャパニーズウイスキーの実力があるんだ、
ということだ、と伊藤先生は力説されていました。

だから、美味しいウイスキーを飲もうと思うなら、
ジャパニーズも飲んでほしいと。そして、よかったら、
ニッカも飲んでほしい、と。

そして、最後にこの講座で少しでもウイスキーの奥深さを
感じることができたなら、まわりの人にウイスキーのよさを
伝えるウイスキーメッセンジャーになってほしい。

伊藤先生がご入社される頃の入門酒。
飲みたいなとあこがれる酒、それがウイスキー。
あの頃の盛り上がりが再来するのでは・・・
という感覚がおありなようでした。

・・・ふふ、まさに今こうしてblogを書いているのも
そのウイスキーのよさを広めたいという思いが
あるからなんですけどね♪

さぁ…ブレンドが終わったら、お夕食!
懇親会会場兼宿泊地のホテルに移動!

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飲み物は、ビール等もありますが、
ここは・・・やはりウイスキーでしょう☆
鶴17年、宮城峡10年、そして竹鶴21年。
好きなだけ、好きなように自由に飲んじゃいます!

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あっちゅう間に、ウイスキーがなくなるなくなる・・
会が終わる前に3本とも空いちゃいました。はやっ。

ご飯の内容は・・・まぁ、美味しかったのですが、
余市が余りにも素晴らしかったため、
若干、見劣りする気もしないではない・・・

このあと、宮城峡10年がもう1つプレゼントされ、
わたしの部屋を開放!他の参加者の皆さまをお呼びして、
二次会スタート♪まぁ、飲みましたよ・・
もちろん、宮城峡10年もう1本あっさりと飲み干し・・・

てことで、翌朝。リチャー見学と樽のタガ締めや
ガマの葉入れ、樽詰め、樽ころがし・・・に入ります♪

よっしゃー・・・あとちょっと。
宮城峡を終わらせて、気持ちよく2011年に
さよならするぜ!

blogramに参加してます。
ボタンを押してもらえるとうれしいですぅ。
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