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軽井沢蒸留所の最期 その2。

見学予定は13:30。まだ少しあるので・・・
蒸留所付近を少し散策。

最初のポットスチル。これが造られた頃には、
こうして終焉を迎える日が来るなんて、
想像もしてなかったんだろうな。

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相変わらずの天使号泣中。
あたりの木々が赤く華やかなだけに、
なんだかミスマッチ・・

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雨に打たれる有様、たぶん普段なら
なんとも思わなかったでしょう。
でも・・最後だと思うと・・・ね。

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雨に打たれる樽の中には・・・

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Glengrant蒸留所の樽もあって。
はるばるスコットランドから来たのにね。

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こうして紅葉の紅い葉と写す写真は趣がありますが・・

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この凸凹は何なんでしょうねぇ。
もう少し見栄えを考えて、
置き直しできないもんでしょかね?

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そろそろ時間だね・・・と集合場所に戻ると!
なんと!なんと!!なんとーーーーーー!!!

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なんでやねん!今日最後やろ、中止とかありえへん!
なんで中止なのか、次はあるのか、
どんな基準で実施可否判断するのか・・・

かなり詰め寄って聞いたのですが、
なんだかね、対応が淡々としてるんですよね。
残務処理ってか?

よくよく問い詰めると、足元が滑りやすく、
雨のとき転倒事故防止のために控えていると・・・

今日、最終日ですよね?
それわかってゆってんの???

もうね・・扱いがひどいもんですよ。
とある方から、仮に転んでも責任を問うたりしない、
自己責任だって一筆書いても、ポットスチルに
最後の別れをしたいんだ・・・ってツイート。

本当にその通り。どんな気持ちで、
この日を選んだと思ってるんだ???

東京ディズニーランドのお客さまを楽しませる
徹底した人材教育に比べれば、まぁなんとマニュアル通りか。

もういいよ・・ということで、
立入禁止のところ以外で見れるところは、
全部観て回ることにしました。

事務所を横目に・・・

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ここにも樽材が・・・

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こうした姿を見るのは今日が最後。
ウイスキー好きとしては、つらい・・つらい光景。
でも、ちゃんと焼き付けなきゃ。

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ここにもGlengrant蒸留所の樽が。

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てかさ、こういうのなんでそのままにしとくの?
いちいちツッコミたくなって仕方がなくってさ・・・

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さっき見た樽材。気付いたら裏門のほうに
来てしまっていました。

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樽に溜まった水面に、雨がぽとり・・・

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雨は容赦なくたるに降り注ぎます。

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んーっと・・なんて書いてるんだろ。

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てかさ、どんだけ放置してんの?
放置してきた年月を感じざるを得ないのです。

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もう・・何年もこのままなんだろうな。
樽として使う気さらさらなし。うぅ。

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ホントね、こんな姿を撮りに来たんじゃないんだけどね・・

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もういいや・・少し奥に行って、
持参したモルトを頂くとしますか・・・

記念に赤く色づいた葉を持って帰ろう。

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さて・・・屋根のあるところで、
天使たちと飲りますか。
1979年蒸留、30年熟成の軽井沢VINTAGEから。

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これは試飲して買った1本。今となっては、
どれだけお金を積んででも、フルボトルを買っておけばよかった
というくらい・・・。

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カカオ分の高いチョコレートや、レーズン。
焼けた香ばしさに包まれながら、このすばらしいモルトを
育んでくれた天使と甘いときを過ごします。
すごいね、傑作だよ。

こんなすばらしいウイスキーができるのにね。
もったいないよね・・・

続いては、1990年蒸留 19年熟成。

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軽井沢というとシェリーのイメージなんだけど、
こちらは、ちょっとシェリーっぽさは控えめで
新樽のナッツやバニラの香り、微かにピールの苦みを感じ。

これもまた、好みだったりするのですよね。
これはホント、試飲もせずに買った1本(700ml)なので、
出会いの相性のよさに、びっくりしたっけ。

ちょくちょく人が来たりもしていて、
え?あの人飲んでるけど・・・という視線も感じつつ。
いーの、今日は最終日。そんなこと、気にしちゃおれません。

で・・そろそろ、天使に最敬礼して、
お暇するか・・というとき、なにやら人だかりが・・
え!!!見学やってるの!ちょ、ちょ・・きーてねーよ!

確かに雨は上がっていたのだけど、
ツアーやるよーというお知らせもなく、
そろそろ帰ろっかと思わなければ、
気付かなかったかもしれないな、という雰囲気。

んだよそれ、と思いつつ、・・・人間、何事も
焦ってはいけませんね、と悟る。
急ぐときは急がないといけないのですが、
焦りはいいことを生みません。

で、慌てた結果、INFOBARがかっつーーーーーん。
けっこう目立つ傷が・・ま、これからは
望んでも軽井沢で傷を付けることはないんだ、
と意味のわからない納得をしながら、
最後の、ほんとに最後の見学ツアーに。

普段、おねーさんの案内だと写真を撮るなと
ブーブー言われるんですが、この日は試飲コーナーの
詳しめのおじさんがトリを務めで、黙認状態。
おっしゃぁ、撮りまくりだぁ。

発酵槽(ウォッシュバック)。軽井沢のは、
みんな木製なんだよね。蒸留をやめて、
もうずいぶんと経つわけで・・・
お役御免の発酵槽。

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小ぶりなポットスチル。
もう使われなくなって・・5,6年というところか。

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なんか、説明は詳しいのだけど、
自虐的というか、ウイスキー熱を感じさせない、
微妙な説明だったな・・・そりゃそうか、
もう閉じちゃうんだもんね。

貯蔵庫。見学できるのは手前の貯蔵庫。

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以前来た時もそうだったのだけど、
貯蔵庫で感じるアルコール感、呼吸の息吹を感じず・・
ここにある樽は、原酒はないんでしょうかね。
もう、秩父に移動してしまったんでしょうか??

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秩父で引き続き原酒が眠りにつくことは、
ある意味安心する一方で、ある意味では残念だったり。

軽井沢の原酒は、軽井沢で育まれ、
軽井沢として世に出るはず・・・だった。

吉と出るか凶と出るか分からないけど、
伝うべき道筋とは、違った人生ならぬ酒生を
生きざるを得ないんだよね、この原酒たちは・・・

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もう少しゆっくり見たかったのだけど、
足早に説明は終了。もう眼にすることはない光景。
しっかり、しっかり眼に焼き付ける。

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さて・・・もう蒸留所を離れますよ。
こんなに紅葉がキレイなのに、
こんなに気持ちが沈む・・・なかなかないことです。

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しなの鉄道の時刻表を見ると、ちょうど
電車が出てしまったところ。
もう少し・・・美術館でも見てみるか。

ミュージアムショップも、ほとんどすっからかん。
なーんもありませんぜ。

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最後。蒸留所を離れる際に、
ポットスチルと貯蔵庫のある方角に向かって、
おのずと最敬礼。これまで軽井沢の原酒を
つくり、育んできた天使たちへ。

ありがとう、いままでよくがんばってくれたね。

軽井沢の原酒に触れた時は、わたしは短いけど、
国内外の多くのウイスキーファンは、
あなたの作品を永く愛していたし、
今後も愛していくと思います。ありがとう・・・

わたしなんて、ほんとウイスキー歴で言うと、
浅いもんなんですよ。軽井沢の原酒を知ったのも、
そう昔のことでもないんです。

ですが、こんなすばらしい原酒をつくってきた
蒸留所なのに、引き際にちゃんと向き合っていない、
扱いがぞんざい・・・それがなにより哀しくてね。

物事には始まりがあれば、終わりもある。
であるからこそ、どう終わりを迎えるかって、
ものすごく大事なはず・・・なのにね。

メルシャンは買収でウイスキー事業を買い取った。
メルシャンは買収されて、キリンの傘下へ・・・

サントリーやニッカと違い、事業の中核をなし、
つくり始めた方の息吹が見えにくくなっているという、
そんなことも、残念な引き際の一因かもしれませんね。

ま、いろいろあったけど、最終日に来て
いろいろ発見はあったかな。
そんなかけがえのない日曜日。

◆11/10 追記◆

軽井沢蒸留所のWeb、キレイさっぱりなくなってますね。
そういうとこだけ、やること早いんですね。

ま・・そうなるだろうと思って、
ローカルに全部落としたので、わたしは
見ることができますけどね・・・

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コメント

本当になんだか寂しい最後の一日でしたね。 
去年訪問した時は貯蔵庫はなんともいえないいい香りがしていたのですが、先月訪問した時はカビ臭いような香りしかしませんでした・・・(;_;)
 外にルージュカスクが入っていたと思われるワイン樽が1個だけころがっていて、とてもさびしい思いがしました・・・。 

投稿: ウイスキーねこ | 2011.11.09 00:26

nikko81さんまいどー
私が今年6月に軽井沢蒸留所を訪れた時も雨天でした。
そんな訳で…最期の日のレポート、とても興味深く拝見いたしました。
軽井沢スタッフからの最期の挨拶…など期待していたのですが、意外とサバサバしていたようですね。
それにしても美味しいモルトを生み出す所が消えてしまうのは悲しい事です

投稿: ウイスキーオヤジ | 2011.11.09 23:31

nikko81です。

●ウイスキーねこさん

軽井沢・・帰ってからも、この言葉を聴くたびに
ちょっと寂しい気分になりそうです。

蒸留所訪問は、貯蔵庫の香りが一番好きなのですが、
やはり、あまり原酒の雰囲気は感じられませんでしたね。

> 外にルージュカスクが入っていたと
> 思われるワイン樽が1個だけ

それも寂しいですね・・・

●ウイスキーオヤジさん

最後の日のレポ、お役にたてれば幸いです。
あまりにもサバサバしすぎて・・ちょっと、ちょっと!
という感じでございました。

軽井沢、いい原酒がある蒸留所だけに
誠にもったいない限りです・・・

投稿: nikko81 | 2011.11.10 02:19

自分も最終日の最終ツアーに参加した一人です。
ショップの女性従業員の方が『もう売るものないんですよ・・・』と涙声で云ってたのが印象的でした。
8月の夏休みにはふんだんにあったモルトも底を付き手元には十数本の原酒と同じ数程度のオフィシャルしか残っていませんね。
これから長い生涯を共にするには少ない本数です。。。

が。
非公式の情報ですが、来年軽井沢についていいニュースがあるらしいですよ。
内容についてはまだ未公表とのことですが、とても楽しみにしています。

投稿: くれいじぃうぃすきー | 2011.11.23 22:31

nikko81です。

●くれいじぃうぃすきーさん

はじめまして。ようこそお越しくださいました。
お返事、遅くなってすみません・・・

そうですか、ではご一緒したのですね。
軽井沢のいいニュース、ぜひ心待ちにしたいです。

しかし・・・手元に十数本の原酒。
うらやましい限りです。

投稿: nikko81 | 2011.11.29 01:49

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