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夏の西日本・城と酒に溺れる旅 … 呉

さて、二日目は呉からスタート。

まぁ・・・城でも酒(まだ出てきてない)
でもないのだけど。

呉に降り立ったことはけっこうあるのに、
一度も行かないのってのは・・
ということで、大和ミュージアムに少しだけ。

で、ここからはDMC-LX5での撮影になります。
やっぱり、画質はよくなった気がするなぁ。

P1000003

そばには、海上自衛隊呉史料館、
通称「てつのくじら館」。ちょっとこちらは、
時間がないので、パスしちゃいましたが、
これはこれで、おもしろそうです。

P1000005

さて、大和ミュージアム。
大和・・もちろん、戦艦大和です。
大和はここ、呉で造られたんですね。

大和の1/10模型。1/10とはいえ、
ものすごい精密に造られていて、ある意味こういうの、
日本的というか、日本人好みというか。

P1000044

そんなに興味の守備範囲としては、
カバーしてるわけではないつもりなんだけど、
その完成度の高さには、圧倒されます。

P1000009

少年工として海軍工廠で働き、
戦後は造船所で長らく造船業に携わってきた
棟梁が、木甲板のわずかな傾斜とうねりを
この1/10の模型で表現するのに、
苦労されて製造されたそうで・・

P1000011

匠の技と職人気質。日本人って、
こういうのが得意だし、また好きなんですよね。

こちらは戦艦長門の旭日旗。
なんでも鑑定団に出品され、石坂浩二が買い取り、
大和ミュージアムに寄贈されたそうな。

P1000013

呉の歴史は、海軍の歴史。
東の鎮守府は横浜、のち横須賀に置かれるが、
西の鎮守府として、静かな村だった呉が選ばれる。
これが、海軍の街・呉の始まり。

P1000017

それまで何もなかったところが、急速に大発展。
市電までできちゃった。

P1000018

戦艦金剛に搭載されたボイラ。
当時のものなのか、近代化産業遺産指定。

P1000015

戦艦大和の話。当時軍縮条約の期間が切れ、
軍縮からまた軍拡へ・・という兆しのある中、
米英に悟られぬよう、大和建造は超極秘に
進められたそうで・・

P1000022

建艦予算も全体像がわからないように
カモフラージュされ、名前も仮称のままだったり、
呉線に目隠し塀を設置、列車には憲兵が添乗・・
と機密保持が徹底されたとか。

却って怪しい気もしないでもないけど・・・

ここで培われた技術力は、戦後も無駄にはならず、
新幹線の研究や造船に活かされるんですね。

P1000023

小説で有名になったという、当時21歳の
臼淵大尉のことば。

P1000024

 進歩のない者は決して勝たない
 負けて目ざめることが最上の道だ

 日本は進歩ということを軽んじ過ぎた
 私的な潔癖や徳義にこだわって、
 本当の進歩を忘れていた

 敗れて目覚める、それ以外にどうして
 日本が救われるか 

 今目覚めずしていつ救われるか
 俺たちはその先導になるのだ

 日本の新生にさきがけて散る
 まさに本望じゃないか

実際、臼淵大尉のこの発言は、
有名となるきっかけになった小説の原作者が

「当時大和に乗り組んで戦死した有名・無名
(あるいは作者自身)の若者の意見や気持ちを、
作者と親交のあった臼淵大尉の口を通じて表現したかった」
 (Wikipedia

という想いで創作したのでは、という見方も
あるみたいなんですけどね。
でも、実際どうだったかではなくってさ・・・

これを読んだとき、どうしても
原発の暴走を防がんと作業に当たって下さってる
方々のことを思わずに入られなかった。

進歩だと思っていた、それは極私的なエゴや
虚栄心が生み出していた偽りの進歩。

最悪の事態に遭遇し、頭をぶつけないと
気づけない・・・そして、その先導となる覚悟。

日本は、一度頭をぶつけたはずだった、
そして、眼が覚めたはずだった・・

あれから、66年。戦争とは違うけど、
池上さんが「失敗の構造」と指摘しているような、
同じ過ちを繰り返していたなんて。

不覚にも、涙を零しそうになります。
申し訳なくってね。こんな覚悟を持って、
後世に託してくださったのに。

経済成長を成し遂げて、有頂天だったのか。
喉元過ぎれば、熱さを忘れてしまうのか、
二度も痛い目に遭わないとわからないのか・・・

私的な潔癖や徳義、今回の「人災」、
まさにこれですよね。つまらない虚栄心で
塗りかためられた神話。

そんな想いを載せた戦艦大和。
今は海底にこんな風に沈んでるそうです・・

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引き上げられた遺品の中に、
酒瓶やビール瓶。
そりゃ、飲みたいときもあるよね・・

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人間魚雷。いわば、海の神風特攻隊。
トップダウンじゃなく、ボトムアップなんだ・・

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そして、終戦。
最後の呉鎮守府司令長官・金澤正夫中将の
ことばも身に沁みる。

 前途洋々、精励辛苦されよ。
 日本は必ず再建発展する

戦後の、尼崎製鉄呉作業所のパンフ。

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呉海軍工廠の技術力の高さは、
その名前が技術力の証明になるほど、
高いものだったんですね。

呉には、戦後駐留軍による
軍政部が置かれ、占領政策を監視。

その軍人たちを相手にしたであろう
Barがたくさんできたのだとか・・

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今でもこういった老舗のBarが
残ってたりするのかな・・いずれ探してみよう。

最後に復元された、零戦の展示を見て回る。
純粋にカッコいいなーって思います。

P1000037

いろんな角度から撮れるのも、
けっこうウレシイポイントだったりしますね!

P1000039

でも、なんかトンボっぽいというか、
虫っぽい、もっと言うなら、
ゾイド(知らない?)っぽいね。コクピット。

P1000042

さて、1時間くらいで出てきて、
呉駅から呉線に乗車。東に向かい、竹原駅。

・・・そこは、もうひとつのニッカの聖地であり、
竹鶴イズムの原点。

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