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ブレンダーの秘密@東京ミッドタウン d-labo vol.2。

さて、後半は受賞暦と最近また受賞した
竹鶴21年の話。これはついこないだのスライドと
同じですね・・ニヤニヤ(ヤな客だ・・)

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ティスティングの方法、なんていう
スライドがあるのは逆に新鮮な感じだねぇ。

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日本人向けにつくってるの?とか、
余市も宮城峡もどちらも21年ものをつかってるの?
とか、まぁ基本的な質問もちらほら。

今後の話、どんな銘柄をリリースするの?
という興味深い質問も。今後は数ある樽から、
どうリリースするか、練っていくわけだけど、
ニッカで保有する一番古い樽は、
1945年蒸留の余市原酒の樽なんですってね。

ごくわずかで、これはニッカの宝として、
リリースしない・・・や、そこをなんとか!!

で、ニッカも最初の頃はミズナラを
使ってたんですってね。漏れやすいけど・・・
ってことは、1945年の樽はミズナラなのかも。

サントリーだって、戦時にホワイトオークを
輸入するのが厳しくなったことで、
ミズナラに切り替えざるを得なかったんだったものね。

あと、ざーっと(笑)ウイスキーの製造工程のお話。
それ自体は知っているわけですが、
スコッチのほかの蒸留所の様子で説明されていたのが
おもしろかったですねぇ。

伝統的なフロアモルティング@ボウモア蒸留所。

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石狩平野でのピートの採掘。
主に今では、デモンストレーション用なんだけど。
掘ったときには生チョコみたいな感覚なんですってよ。

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すごい、辺鄙なところらしく、
ケータイの電波すら入らないとか(><)

粉砕。フラワー・グリッツ・ハスクに。
肥土さんところで習ったなぁ。

ハスク:グリッツ:フラワー=2:7:1ってのも、
習った通りでした。

糖化。ブナハーブンでのマッシュタンの様子。

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マッカランの木桶。

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蒸留工程でも、スチームを流す中の部分の写真。
なんだかボウモアといい、マッカランといい、
サントリーに縁のある蒸留所が続くのはなぜ(笑)

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できたてのニューポット。
日本の蒸留所では見たことないが、盗飲を防ぐため、
鍵がかかってるんですね・・w

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そしてできたニューポットは樽詰め。
これ、余市のマイウイスキーでもやったよなぁ!

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樽はもちろん、中をチャーしますが、
出来立ての樽の内面はこんな風になってるわけですが・・

P1250052

チャーした表面。蒸留所で見ても、チャーの香りに気を取られ、
じっくり見ることはないのですが・・・

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チャーは、生木の香りや原酒の不快な成分を
除去することと、樽と液体の接触面積を
増やすのが目的なんですね。

ちなみに、先ほど話に登場した1945年の樽は、
今ほどはチャーされておらず、
軽く炙る程度だったのだそうです。

さて・・・ここからは、ブレンダーの日常生活と
心構えについて。

ブレンダーの「あ」「ゆ」「み」。
あれ、これ綿貫さんの資料、まんま??

P1250059

ちょっと、でも久光さんの説明は違ってて、
安心の「あ」という意味では、製品の安定性、
つまり、毎年出来が違う原酒をどう一定の品質に保つか、
銘柄への安心感を出していくか、という話をされていました。

去年のスーパーニッカと今年のスーパーニッカ、
違うと思わせない・・・そこが安心感だと。

夢づくりの「ゆ」。次世代にこんな原酒があったらいいな、
という夢づくりを今やっているのだと。

今ブレンドできているのは、先人が夢づくりを
してくれたおかげ。過去に感謝しつつ、将来の夢をつくる。
ステキなことじゃないですか。

カフェモルトも、連続式蒸留でモルトを
蒸留するとどうなるのかな、という夢づくりの
ひとつなのでは、とも言えるわけです。

魅力づくりの「み」。今ある原酒を使って
どう新しい商品に仕立てて魅力を発信するか、
また機会があれば、セミナー等で魅力を伝えていく、
ということも大事な魅力づくり。

で、ここからはブレンダーの日常。
多いときには120~150種のティスティング。
これに会議なども加わって・・・

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ティスティングは朝すぐ・・・というわけではなく、
少し経ってからはじめるそうですね。
夕方に皆でティスティングコメントを確認しあいます。

こういうブレンダー、好きな人がなるのか?
それとも社命で決まるのか・・・久光さんの持論は、
好きでないと人には勧められないとのことでした。

香りを感じるのが大きな仕事のブレンダー。
平日は、香りの強いものや刺激物はダメなんですよね・・・

P1250063

365日、食べちゃダメ!というと、
どうにかなっちゃいますよね!というのは、
激しく同意します!食べたいものは食べたい☆

もちろん、タバコもダメだし、
香水もダメ。ティスティングする空間に、
違った香りを持ち込んではいけないのです・・・・

それから、ブレンダーがティスティングする
トワイスアップや、ウイスキーフロートなどのご紹介。

ブレンドの神秘として、久光さんが語られたこと。
久光さんはブレンドを花束に喩えられます。

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ニッカを飲み続けると、これは○○ブレンダーの作品
というのが分かってきたりするものですが、
久光さんがブレンドを花束に喩えられるあたり、
久光さんらしい華やかさを体現するご説明だったように、
感じた次第であります・・・ってここで。

花束になでしこがないなーっと客席から。
うーん、確かに^^;

ニッカのブレンダーの心構え。
竹鶴政孝が目指した「本物の」ウイスキーを継承しつつ、
時代時代で求められるウイスキーづくりに挑戦すること。

昔をただなぞるだけでは成長はありません。
伝統を継承することとは、同じことの繰り返しではなく、
その心意気を受け継ぎつつ、常に前へ前へと
せり出す気持ちに他なりません。
職業は違えど、この心意気は見習いたいものですね。

最後に・・熟成年数の割には
お求め安い価格で・・これね、ホントそう思うよ。
竹鶴21年も10,000円だしね・・

ニッカさんは美味しくかつreasonableな価格で・・・
助かっておりまする^^

ニッカ魂のおさらいとして、そして、
竹鶴21年をオトクに味わえる場として、
非常に貴重な講演会でした☆

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コメント

ニッカのピートは横に掘ってゆくんですね! 
アイラ島では縦に掘っていましたよ。 横の方が腰に来そうですが、大量に掘らないなら、横の方がいいんでしょうね。

投稿: ウイスキーねこ | 2011.08.17 07:04

nikko81です。

●ウイスキーねこさん

さすが、ねこさん・・お詳しい。
アイラと掘り方が違うんですねぇ・・・

実際に使う量にもよるってことですね。
ニッカの場合は、デモだけですしね。

投稿: nikko81 | 2011.08.18 01:59

あらためてウイスキーって素晴らしいと思った一夜でした。本当に勉強になりました。
教えていただき、改めてありがとうございます!

投稿: kaiko | 2011.08.23 06:19

nikko81です。

●kaikoさん

いえいえ、お役に立てたのなら、
何よりですよ。ウイスキー人を増やす伝道師活動、
これからも続けていきたいですね。

投稿: nikko81 | 2011.08.24 02:01

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