« マイセン磁器の300年。 | トップページ | LZ10、無念のリタイヤ・・・ »

忍び寄るこころの闇に立ち向かう。

あの地震から、2週間が過ぎました。

・・・あの日。
あの日から確実に世界は変わってしまいました。
世界・・・というか、身近な世の中が。

史上最大級の大地震。止まない余震。
誰も見たことがないような、大津波。
そして、放射性物質の恐怖。

一方で、直後から海外から日本に対する暖かいメッセージが、
"#prayforjapan"のハッシュタグの盛り上がりとともに、
Twitterのタイムラインに溢れ、100ヶ国を超える多くの国々、
特に、かつて日本が支援した国々からの募金や支援。

メディアからもあのような大災害に遭っているにも
関わらず、日本人の秩序だった振る舞いが賞賛されました。

本当に日本国民として、そのニュースに
とてもうれしく感じました。日本に住んでてよかった、と。

デマをも拡散する危うさはありましたが、
安否確認に威力を発揮したTwitter。

首都圏でヤシマ作戦・ウエシマ作戦など、
ちょっとニヤッとする名前をつけ、みんなで一丸になって、
できることをやろう、とする善意の流れで
日本全体を包み込んだ・・・はずでした。

しかし。

実際の非被災地に住む人間はどうなのか。

政府の発表のたびに、モノが次々と買い占められる現実。
必要な人に届かず、ただ不安に駆り立てられて、
早く買いに走った人が貯めこむ。

安全が確認されていても注文がキャンセルされたり、
北関東産というだけで商品が撤去される風評被害。
それに、福島からというだけでタクシーの乗車拒否や宿泊拒否。

一方で、明確な理由も明らかにされず、
「自粛」の錦の御旗のもと、次々と中止されるイベント。

明確な理由があるかもしれないけど、地震の影響を考慮・・
とか、よくわからない理由なのがほとんど。
本気でやるための努力した?

あまつさえ、ブログを更新したり、外に飲みに行ったり、
いつもの活動に戻る、つまり楽しそうなことを
しようとすると「不謹慎」と叩きに走る。

・・・表面に出てくる事象は、同じではないように
見えるかもしれません。

しかし、どちらも漠然とした「不安」にこころの闇が
スッと忍び込んで、いつもの状態になれないままの人が多い
ような気がしています。

これは、やはり異常事態です。
そして、一旦拍車が掛かったら、日本人お得意の「右へ倣え」。
みんなが買ってるから、みんな止めてるからって。

・・・よく考えよう。みんながやってるからとか空気がどうとか、
そんなことを判断基準にしてはならない。

どうしたら、充実した生活に戻れるのか。
被災しなかったわれわれが、被災地にできることは何か。
そして、真実は何か。

間違いなく、われわれがいつもの生活、いつもの楽しみ、
なにより、いつもの精神状態を取り戻すことが一番大切なこと。
そうでなくっちゃ、分からないなりにも正しく情報を集め、
正しく状況判断することなんて、できやしない。

そして、いつものように経済を回し、被災地のために、
できることを確実に「しようとする」ことが大事なのに。

買い占めも自粛も、そんな暗く醜い非日常へ
安易に転がり込んだからといって、
どこまでやっても安心などできない無限ループに陥るだけ。

こんなときこそ、いつもの自分を力強く取り戻し、
得体の知れない「こころの闇」を撥ね退ける強さと
なんとなくではなく、本気で他人を思いやる優しさをもたねば。

・・・もし、自分が被災者だとして。
被害に遭わなかった地域の人が、なんだかんだと
自粛して何の得になると言うのか?

被災しなかった地域で買い占めが起きて、
物資が届かないなど、言語道断ではないか。

原発の風評被害も、何が危険で何が危険でないか、
分からないなりにも、分かる努力をしようとしてないのでは?
分かる努力もせず、被災地を見放すつもり?

秩序立ち、思いやりに溢れる日本人など、幻想。
このままだと、海外メディアから上がった賞賛など、
われわれ首都圏の人間は、返上しないといけない。

消費の自粛と無用な買い占めによる経済の混乱、
これこそ地震・津波・放射線に続く、
そして、東北・茨城という被災地とは別に、
首都・東京で発生している第4の災害。

地震と津波は、自然の猛威のもたらした災害。
放射線は、東電の管理体質や、政府・原子力安全委員会、
保安院など・・・がもたらした人災。

しかし、この第4の災害の原因は、各人各人の
こころの内にあります。

放射性物質に起因する問題は、喫緊の電力確保の問題しかり、
放射性物質の影響しかり、さまざまの情報が飛び交っています。

これはこれで、何を以って安全と判断するか、
リスクは何か。政府の発表をどう理解するべきか・・・
などなど、難しい問題です。

が、このような不安が先走っている状況下では、
安全だと思いたい人は、安全だという情報にだけしか、
耳を傾けないし、危険だ、避難しなくてはと思いたい人は、
危険だという情報しか、受け入れなくなっていることが怖いです。

安全と危険、ベクトルは逆方向を向いていますが、
どちらも自分の中での「結論ありき」なことは共通しています。

あれ?これって、「中止ありき」「不謹慎に決まってるだろう」
「福島だからとりあえず」「みんなが買ってるから」

・・・同じものがベースになっていませんか?

買い占めや無用な自粛をしているようだと、
刻々と出てくる放射線に関する情報に対してすら、
その情報の適切性を見極め、安全・危険をその場その場で、
適切に判断し、事態を乗り切っていくことも、
ままならないと思うのです。

この記事を書く前提として、日経ビジネスオンラインの
サービス業を破綻から救え 「消費の自粛」という第4の災害,
という記事がトリガーになっているのですが・・・

静かに、そして確実に広がっているというだけでなく、
この影響は、経済だけでなく実に広範囲なのではないか?
と思い至ったわけです。

自ら消費者の立場で、声を出して、風評被害を
止めようとされてる方
もいらっしゃいます。

ぜひ、いつもの賢明なはずの自分、に戻りましょう。
そして、できることを積極的に発信しましょう。
もちろん、自分にも言い聞かせています。

消費者が企業に与えるチカラをテーマにした
卒論を書いた者としては、ハッとすることばがありますので、
少し、引用させていただきます。

> 企業の行動を変えるのは、私たち消費者一人一人の声です。
> 消費者は、企業に対して、「モノを購買する」という形で、
> 直接の影響力を行使し、企業の行動を左右することができます。
>
> 例えてみれば、企業に対する購買行為が、政治家に対する
> 選挙による投票行為でもあります。
>
> いま、その消費者の力が試されていると思います。

あと、もう1点。わたしが一番好きなFFは、
FF6なんですけど、世界崩壊後に仲間を探して回るときの
テーマになんだか癒されています。
・・・なんだか、シチュエーションが似てるからでしょうか?

blogramに参加してます。
ボタンを押してもらえるとうれしいですぅ。
blogram投票ボタン

|

« マイセン磁器の300年。 | トップページ | LZ10、無念のリタイヤ・・・ »

「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

き、記事のペースが早いよnikko81さん(笑)。

最近はひととおり被害状況が分かってきて、物資もだいぶ行き届くようになり、釜石でも佐川急便が各自宅まで届けるようになって、私のとこでも叔父にタバコを大量に送りました(笑)。

関東地方も少なからず被害はあったし、今も節電で町は暗いし店は早めに閉まるし、いろんなものが平常時とは違ってて、なんとなく息苦しい雰囲気は続いています。
あれからもう20日、だんだんみんな不安がイライラに変わってきてるんだろうなという気はします。
ネットを見て回っても、ケンカでも売るようなすさんだ書き込みが増えてきたかな。

こういうのって、大きな災害にはつきものなんでしょうね。
あんな状態になって、あんな状態を見せられて平静でいろというのが無理なんだろうとは思います。
だからこそ、せめて被害のなかった私たちは勤めて平常通りの生活をして、経済をしっかり支えなくちゃいけないですね。
知り合いのお子さんは卒業式がやたら質素になったそうです。
それもなんだかかわいそうですよね。

投稿: しのぶ | 2011.03.30 00:27

nikko81です。

●しのぶさん

え、これでも書こうと思ってるネタの消化が
進まなくて、うぎゃーって思ってるんですが(笑)

そうですか、物流の復旧は地域の復旧の基礎ですから。
着実に復旧が始まってるんですね。

そう、雰囲気が重苦しいことで、
ここまで「非日常」が続くと、いつものように、
ってったって、そんな風になれるか!
と言うのはあるとは思うんですけどね・・・

でも、まだわたしたちのほうが、普段の自分、
普段の生活、普段の心境を取り戻すのに、
近い位置にいると思うんです。
助けるためには、自分がしっかりしなきゃ。

> 知り合いのお子さんは卒業式がやたら質素になったそうです。

中島みゆきじゃないですが、それこそ、
そんな時代もあったねと、いつか話せる日を夢見て、
前を向ける人から、前を向いて行きたいものです。

投稿: nikko81 | 2011.03.30 02:22

こんばんは。

震災から3週間・・
私自身はだいぶ落ち着いて、この状況に動揺することが
少なくなりました。

当初はやはり不安という目に見えない
圧迫感や自分の無力感に涙してしまうことが
毎日のようでしたが・・・

今は、とにかく日々の暮らしを大事に
することがよりよき後方支援につながるのだ!と
思っています。

FF6懐かしいですね~~私が最後まで終われせることのできたFFの最後の作品ですよ。

癒された音楽といえば・・【THE LORD OF THE RINGS】のサントラが私の寄り添いCDになっています。

投稿: pon | 2011.03.31 22:54

nikko81です。

●ponさん

そうですね、一時のことを思うと、
ずいぶん目立った非日常は少なくなったかもしれません。

が、一方で原発問題だったり、
風評被害、さらには福島県に対する差別など、
2次、3次といった被害が出始めていますので、
油断はなりませんが・・・

今、ponさんが圧迫感や無力感から
立ち直られたのであれば、ぜひ周りの方に、
まだ沈んだ気持ちのままでいる方がいたときに、
日々の暮らしを大事にできるように、
サポートしていただければ、と思います。
わたしも、そういう心持でいたいと思います。

FF6、ponさんもやったことあるんですね!?
かなりやりこんで思い出深い作品。
ティナちゃんが大好きです(笑)

投稿: nikko81 | 2011.04.02 19:16

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/16856/51225367

この記事へのトラックバック一覧です: 忍び寄るこころの闇に立ち向かう。:

« マイセン磁器の300年。 | トップページ | LZ10、無念のリタイヤ・・・ »