さて、翌日。
タカムラさんとこが午後からですので、
午前中は・・ということで、大阪・池田にふらふら。
実は・・・チキンラーメン誕生の地が池田市。
そして、チキンラーメンの誕生日が
8月25日ということで、池田市にある
インスタントラーメン発明記念館や、
阪急池田駅前ではイベントをやってたんです。
駅前。まだ開催前なので準備中。

そういや、こうしてまじまじと池田の
マンホールを撮るのは初めてかも。

カラーも!

意外と近代的なつくりの建物。
そばには、創業者・安藤百福氏の銅像。

緑がいっぱいでオサレ感があります。

8月25日はラーメン記念日。

・・・でも、それだけじゃない。
わかってるわよね?今日はまだ8月。
つまり、夏休みなんです。
ちびっ子の皆さんにとってはね。てことは・・
こんな感じで、オリジナルのカップの
カップヌードルをつくれたりするのですが・・

え・・・行列?しかも・・・

えーっと。ここは万博会場でしょうか(爆)

だからといって、ひよこちゃんと記念写真を撮るのも
まぁ・・・アレなわけでして。

ということで、安藤百福氏の即席・・じゃなかった
足跡をたどる展示を見ていきます。
最初にチキンラーメンを開発したときの
母屋を再現。

インスタントラーメンの原点ともいうべき
瞬間油熱乾燥法もここで生まれて。
もともとは、天ぷらがヒントになったらしく、
麺を揚げることで、乾燥に使えないか?
とひらめいたのが最初とか。
揚げると、面に無数の穴が開き、
そこに湯を入れることで戻すときもやわらかく
仕上がるようにできたのだとか。
しかも、戻す方法はかんたん。
味付けは、はじめから麺にスープを練りこむと
ぼそぼそに切れてしまうので、
ジョウロでスープを振りかけて揉み解し、
均一に染みこませられたわけ。
麺も日本橋の道具屋筋で見つけてきた
中古の製麺機。理想の麺にありつくまで、
なんども原料の配合を試したそうですね・・・

スープもこうして、最初は手づくり。

こうしてできた初代チキンラーメン。

手作業でつくられたチキンラーメンも
爆発的な人気に支えられ、やがて大量生産の時代に。
製麺機。

袋詰め機。

大量生産するだけでなく、ちょうど普及しはじめてた
テレビに着目し、いち早くCMを。
このころは、まだひよこちゃんはいないのね。
これからは家庭にテレビが入り、みんなが
夢中になると感じ、チキンラーメンを広く知ってもらうため、
これをつかわなきゃ、と思ったそう。
さきほど袋詰め機があったけど、袋にチキンラーメン
をいれるというのも、スーパーができ始め、
流通革命が起きようしていたころ。
その買い物の仕方が変わる流れを読んで、
スーパーで並べやすく、手に取りやすく、
しかも、衛生的な袋詰めにしたわけですね。

チキンラーメンという食そのものだけでなく、
その周りを取り巻く環境にも、
ものすごく高いアンテナを張って、
チキンラーメンという商品に組み入れていったわけ。
・・・開発の情熱もさることながら、
やはり、マーケッターとしても一流なんですね。
百福語録。
|なにごとによらず、自分の周囲に
|好奇の目を向けるのを忘れてはならない。
|消費者のニーズや時代を読むヒントは、
|日常生活の至る所に、転がっているではないか。
うん、それは今も真実かもしれませんね。
さらに、安藤百福の目は世界に向けられます。
箸や丼で食事をする習慣のない外国人にも食べやすい
インスタントラーメンをつくろう、と思い立つ。
・・・これこそ、パッケージ・調理器具・食器の
三役をこなす器に入ったカップヌードル。
カップの入れ方にもこだわり、スポッと
入りやすい方法を考案。
上下逆にしたほうが、はまりやすいんですね。
具の乾燥にも工夫。今でこそ、ポピュラーになった
フリーズドライ製法(真空凍結乾燥法)を最初に
発明して用いた食品こそ、カップヌードル。
麺はカップの中間に浮いた格好で、
はまってあるんだね。知らなかった。

こうすることで麺やカップが傷まず、
さらに、麺のしたの空間にお湯が回り、
麺が均一に戻るようになるわけ。
アメリカ出張で飛行機の中でCAから
手渡されたマカダミアナッツの包装が
紙とアルミ箔を貼り合わせた上蓋が容器に
密着しているのを見て、それをカップヌードルに
応用をしたりもしたんですね。

カップ自体の包装も初。薄いポリプロピレンの
シートをかぶせて熱をかけて収縮させる
シュリンク包装を初めて実用化。

こうしてできたカップヌードル。
1971年(生まれてない・・)には、お湯の出る自販機を
日経東京本社に設置。夜勤の記者に大人気。

製造年月日の明記をはじめた(1965年)のも、
最初。のちに食品衛生法が成立・成功したんだってね。
そして、いまやとても身近なカップヌードルや
チキンラーメン。災害や食糧危機にも活躍してきました。
そうそう、阪神大震災のときにも活躍したとか。

そして、最近ではついに宇宙に旅立つ
インスタントラーメン。

世界中でカップヌードルが食べられている
わけですが、おのおのを見てみると地域差があって面白い。
アメリカは人種が多く、カップヌードルの味も多様だが
塩味や酸味が強く、セロリや胡椒、バジルなどの
ハーブや香辛料の効いたものが多いよう。
ブラジルでは、食感がパスタに近く、
トマトやチーズ味ベースが好まれ、
なんだかイタリアンっぽい感じ。
メキシコは、塩味や辛味に加え、
トマトなどの酸味を織り交ぜた味。
ヨーロッパでは、麺をすする習慣がないので、
麺が短めにしてあるとか。へぇ。
ヨーロッパ版のパッケージ。
「杯」「麺」の漢字がアジアをイメージさせる・・
んでしょうかね?

インドは変り種で、濃厚なスープを絡ませる
焼きそばタイプ!U.F.O.的な感じなのなぁ。
かき混ぜやすいよう、底が丸いのも、
細かい工夫ですねぇ・・・
イスラム教徒の多いインドネシアでは、豚肉を使わない
「ハラール食品」のマーク取得済み。

ラーメンの本場・中国では地域でテイストが
異なる様子。上海・北京の大都市では、
牛肉麺(ニュウロウメン)の味付け。
香菜(シャンツァイ・パクチー)が効いてるそう。

品名の「開杯楽」とは、カップを開けると楽しい麺、
という意味だそう。ネーミングがいいですね。
全世界で年間インスタントラーメン消費量は、
915億4,000万食。
トップは中国で408.6億食で、世界第4位の人口を擁する
インドネシアが次点139.3億食。日本は3位で53.4億食。
2位がインドネシアって意外。
ここまでくると、オリジナルカップ製作の
ちびっ子たちが思い思いのカップを手にするのが
見えました。長い間並んで・・お疲れさま(笑)

安藤百福氏の若さを示す一品。
96歳で亡くなるまで愛用していたというiPod nano。
デジタルグッズまで使いこなすとはさすが!

ここで、百福語録をいくつか。
成功した実業家らしいことばの数々です。
|自らの足で歩き、自らの目で確認しなさい。
|そうでなければ、あなたの話には
|重みも説得力もない
|時は命なり
|刻一刻ときざむ時間は
|確かに大切ではあるが、
|命がきざまれているのだ、
|と思っている人は少ない。
|そこまでの切迫感を持って、
|私は生きたい
|周りの人にもそうしてほしい。
|哲学をもっていなければ
|他人を説得することはできない。
|統治して治めずという。
|力で動かそうとするから
|人の心は離れていく。
|人のやらないことをやれ。
|やれそうもないことを成し遂げるのが
|仕事というものである。
|仕事を戯れ化せよ。
|一時的なヒット商品よりも、
|新しい市場を創造していく商品を作れ。
|人生にの遅すぎるということはない
|逆境にたって、すべての欲とこだわりとを
|捨て去ったとき、人は思わざる力を発揮できる。
|素人だからこそ、常識を超えた発想ができる。
2Fにはチキンラーメンそのものを
手づくりできる工房もあったりします。
平日なんかに参加できると、ゆっくりじっくりと
楽しめるかもしれませんね。

さて・・・そろそろ駅に戻ろう。
駅前ではもうすでに人だかり。
チキンラーメンなんて、みんな食べたことは
あるだろうに、暑い中並んで無料のチキンラーメンを
求めてます。もちろん・・ネタ的にわたしも。

団扇を頂き、扇ぎながら汗をかきかき、
並び続けます。

じゃーん。ミニなのですっごいちっさいですが
しっかりチキンラーメンです。

・・・でも、さすがにこれじゃ、お昼として
足りなさすぎるので、池田駅前CoCo壱限定のチキラカレー。
カツをチキンラーメンをまぶして揚げた、
という、ある種強引(笑)なカツが乗ってます。

カレーの味に負けず、揚げ麺のパリパリ感や
チキラの鶏がら味が効いていて、美味しかった。
カロリーたっぷりなのは・・ま、この日はしょうがない(笑)
さて、いよいよこれからタカムラさんの
イベントに参加するために、中ノ島・中央公会堂へ。
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