紫陽花を愛でに・・鎌倉・明月院。
明月院。一般に紫陽花の寺として知られているが、
北条時頼の建てた最明寺跡に、子の時宗が
禅興寺を建立し、その塔頭が明月院。
明治期の廃仏毀釈の折に禅興寺は廃され、
塔頭である明月院だけが残ったそうな。
実は、歴史的に有名な建長寺や円覚寺は
よく知っていたのだけど、明月院はナニモノ?
というのをよく知らなかったですよね。
円覚寺から5分ほど歩きます。
途中いろいろ立ち寄りたくなるところがある・・確かに。
が、時間も時間なんで。
鎌倉らしいマンホール。市章かと思ったら、
そうでもないらしい。
こちらが市章。笹竜胆(ささりんどう)の家紋は、
一般に清和源氏の家紋と理解され
源頼朝を思わせますが、実は俗説だったりします・・・
疎水に紫陽花。撮り甲斐があります(笑)
明月院にたどり着きました。
禅興仰聖禅寺跡、とあります。
こちらの紫陽花は日本古来の姫紫陽花がほとんどで、
青く育つように徹底管理されてるようです。
ひょっとしてpH管理か(笑)
元は北条時頼が建てた最明寺跡ということもあり、
北条時頼の墓がありました。墓前に紫陽花が
活けられているのが、にくい演出。
そばには時頼廟もありました。
茶室・月笑軒。
早めに来てここでゆったりもいいでしょうが・・
なにぶんこの時期には人出も多いし。
かといって、こう遅く来るとゆったりもしてられないし。
いたしかゆし、ってところでしょうか。
95%が青い姫紫陽花だっちゅーのに、
違うのを見つけて、これは撮っとかないと!と、
慌ててカメラを向ける・・これはこれで、
キレイでしょう?
宗猷堂(開山堂)をバックに。
堂内には開基・密室守厳の木造が安置されている。
そばには、明月院やぐら。「やぐら」とは、
鎌倉時代特有の洞窟墳墓。
室町時代初期の武将・上杉憲方とかかわりが深く、
自ら生前に建立させたという墓塔がある。
憲方の10代後が上杉憲政。
長尾景虎に上杉家の家督を譲って、
上杉政虎(後の謙信)となったのは有名な話。
方丈の丸窓。奥に庭園が見えます。
みんなこれが撮りたいがために、並ぶんです(笑)
丸窓は「己の心を写す、悟りの窓」とのこと。
撮るのに必死なみなさん、そのカメラの奥には
何をみたんでしょうか。
# あ、わたしもその必死なひとりです(笑)
向かいには、枯山水がありました。
写真には収められませんでしたが、
あっちでもこっちでもリスが樹上をうろちょろ。
カメラ片手に追いかけっこしてる人もいましたが・・
なかなかジッとはしてくれないようで。
竹林のほうから抜けていきます。
竹林に雑然と置かれた瓦。「福源山」とは、
旧・禅興寺の山号。廃仏毀釈の際に破壊された
伽藍の跡でしょうか・・・・
天女が巧く造られていますねぇ。
さて、ここでまた1時間。
合わせて2時間ちょいの散歩道。
よくばらずにちょこっとだけでも、
ずいぶん楽しめますね、鎌倉。
最後にちょっと2つほど。
鎌倉市なのに、なぜか「横須賀市」のマンホール。
なんで???
北鎌倉駅にて。今回は時間的に微妙だったんで、
いきませんでしたが、去来庵というシチューのお店。
秋口に来る頃にまた訪ねてみるか。
という、日曜日も午後でした。
ものの数時間というのに、撮った写真の数がハンパない・・・
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コメント
鎌倉行かれたのですね!
円覚寺、素晴らしいとは聞いているのですが、すごい人出だろうと一度も訪れたことがなく。。。
写真を拝見していると、紫陽花を見に行きたくなってたまらなく、今週末、他のお寺でも、とりあえず鎌倉に紫陽花を見に行きたいとは思ってしまいました。。。
投稿: kaiko | 2010.06.29 23:36
nikko81です。
●kaikoさん
円覚寺、実に趣のあるお寺です。
朝から気合入れまくりで行ってしまうと、
同じような人がたくさんで混み合う様子。
少し時間をずらすのが吉かもしれませんよ。
まぁ、柄にもないですが季節の花を愛でるくらいの
心の余裕は持っておきたいもの。
ぜひ、kaikoさんも鎌倉へ・・・
投稿: nikko81 | 2010.06.30 00:53