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軍艦島上陸作戦 vol.3(軍艦島前編)

さて、いよいよお待ちかね!の軍艦島。
軍艦島へはやまさ海運のマルベージャ号で。

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分かる人には分かると思うのだが、
船首に翻る旗が、竹雀紋なわけですよ。

アレ…竹雀紋といえば伊達…そう、
やまさ海運の社長は、伊達さんなんですね。

しかし、竹雀紋とはいえ、仙台笹ではなく、
むしろ、竹雀紋の本家・上杉家の紋に近い…
ということで、この竹雀紋がいずこのものかは分からず。。

土曜日でしたが、人はさほどと思いきや、
しばらくすると団体さんがすごい勢い!
どうりで、チケットを取るのが難しいはず。

団体さんは、乗車前に揃って記念撮影。
そんな間に出航の準備。

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長崎港を出航すると、三菱重工の工場群が見え、
停泊中の自動車運搬船の姿が。

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護衛艦しまかぜも停泊中。

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ちょうど製造中でしょうか?
ドックがすっぽりと覆われてます。

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隣には、これも自動車運搬船と思しき巨大船舶。
完成後はこのくらいの規模の船舶に?

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何の変哲もない船のように見えますが、
実は…海底ケーブル敷設するための特殊船舶・すばる。

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長崎半島の両岸を結ぶ女神大橋。
通称・ヴィーナスウイング。

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世界最大級の客船も入港できるよう、
高さは65mもあります。かなりの迫力。

女神大橋を過ぎて右手には、神の島。

藩政時代、鍋島藩が治めていたらしいが、
天領たる長崎よりも、キリシタン弾圧がゆるかったらしく、
格好の潜伏先になったそうな。

開国後、大浦天主堂の次にこの神の島教会が
立てられたということだ。遠くから見てもその美しい姿を
しっかりと確認することができる。

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これで、1897年の創建。
つまり今年で112年になる歴史的な建物。

最近はすぐ西日がきつくなるよねー…

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高島にある風車。
かなり調子よくクルクル回ってました。

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高島を越えたあたりから、ようやく軍艦島こと、端島が
ゆっくりとその姿を現してきます。

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もうみんな、撮りたくてうずうず。
そんなに乗り出しちゃ、あぶないよーー!

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まだ上陸したわけでもないのに、
もうシャッター押しまくりですよぉ(笑)

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こちらは、端島小中学校跡。
1F~4Fが小学校、5F・7Fが中学校、
6Fが講堂・図書館・音楽室。

少し緑が見えているのは、「元の」端島。
明治から昭和初期につれて、何度も埋め立てられ拡張を
繰り返し、「軍艦」のような島へと変貌。

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さて、ゆっくり接岸していきますよー。

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小さく見える祠は、端島神社跡。
当時は木造の社殿があったそうだが、木造建築は
ものの見事に風雨にさらされ、あえなく倒壊。

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いよいよ、上陸間近!

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見学者は、このような見学者証をもらって、
色ごとにグループになって、団体行動。
なかなかしっかりと撮影できませんが、そこはガマン。

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頂上に聳えるのが、管理職用の3号棟。
水が貴重で、基本的に公衆浴場しかなかった軍艦島に唯一、
室内風呂があったのだという。

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貯炭ベルトコンベア跡。これに載せて石炭を
石炭運搬船に積み込み。今見られるのはその支柱のみ。

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露出している赤っぽい土は、天川(あまかわ)といい、
赤土・セメント・石炭・水をそばのように捏ねてつくり、
接着剤の役割を果たすもの。水にめっぽう強く、
今でも軍艦島を風雨から護っているとか。

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護岸のほうは、しっかり天川で固められた石垣。

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石垣の形状としては、城郭のそれと比べると、
非常に単調で脆い印象があるのだけど、
天川がしっかり活きているんでしょう。

ブロワー室跡。こういうの、すごく入りたいのですが、
見学通路以外は一切立ち入り厳禁!

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さて、このあたりが第一見学広場。
見学広場は三つあり、三人のガイドさん(当時の住人)が
写真も添えつつ、解説してくれます。

1810年に端島でも石炭が発掘されてから、
鍋島藩の運営で、伊万里や有田の窯業用の燃料として、
小規模な採掘が始められたのが最初。

1890年、三菱が鍋島家から10万円で買収。
10万円と言っても、現在の貨幣価値にして15億円以上。
それでもエネルギー源を15億で買い取れるとは、
企業経営の観点では、現在から見ても安いものだろう。

これが、官営八幡製鉄所などにも投入され、
繁栄を築くが、昭和30年代のエネルギー革命で、
石油に取って代わられると、徐々に使命を終え、
1974年1月閉山、同年4月無人島化。

建物群の中には、1945年築のものもあるといい、
太平洋戦争末期、深刻な物不足な中でも、
資材を投入するほど、重要性が高かった証左でもある。

何かよく分からない錆びた鉄の塊。
そのフォルムに思わずカメラを向ける。

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ベルトコンベア跡、再び。

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赤煉瓦の建造物は、総合事務所跡。

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コンクリート造りの建物が立ち並ぶなか、
唯一、人目を惹く鮮やかな建物だっただろう。
が、損傷と倒壊も激しい。

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この中には海底炭鉱で石炭を採掘した鉱員が戻った際に
使ったという公衆浴場があったそうで、
下から3段に分かれて、下と中の湯は海水を沸かしたもの。

まず、下の湯に衣服を身に着けたまま浸かり、
次に中の湯に衣服を脱いで浸かり、
やっと、上の湯で真水を沸かした湯に入れたのだそう。

それもそのはず、坑道は石炭が粉塵となって舞い、
勾配はきつく、気温は30度、湿度は95%という劣悪な条件。
しかも、地下600m、総坑道長2,500m以上と広大。

今残っている坑道の入り口は、第二竪坑坑口桟橋跡だけ。
ここから真っ黒な坑道へ向かっていったわけだ。

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当時の坑口桟橋。

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総合事務所の奥に見える高台は、貯水槽。
その脇には、端島灯台が見えます。コチラは現役の灯台。

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貯水槽から赤茶色の管が見える。これは、給水船から
水を汲み上げ、貯水槽まで運んだ水道管。

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飲料水は、開山当時は海水を蒸留、のちに給水船で
運ばれてきていたらしいが、その頃は真水は配給制だったとか。

1957年に対岸から海底送水管が整備されて、
ようやく配給制がなくなったんだとか。大変な暮らしだ。

海底水道の引き込み口。

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しかしまぁ…よくこんな放置したもんだわね。
この廃墟っぷりが趣を添えているのは確かだけど、
なぜ放置したままだったのかね。

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工場の瓦礫の向こうに見えるのが、30号アパート。
通称、グラバーハウス。

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左手が31号アパート、右手が30号アパート。
1916年に建造された日本最古の鉄筋コンクリート住宅。
今年で93年だが、屋台骨はしっかりしている。

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30号アパートは、上から見るとロの字型をして、
日がよく当たるように工夫されていたが、
住宅のあるのは西側、よく台風などで大時化になると、
高潮が家の中まで降りかかり、ずぶぬれになったとか。
それでも、屋外で大波見物する人もいたらしい!?

そもそも、軍艦島は石炭を産出してナンボの島。
石炭を搬出する接岸エリアは、時化の影響が少ない東側。
生活よりも石炭。それが軍艦島。

よく見ると、底が抜けた階がある。
これ、最近抜けたばかりだとか…数年来てまた再訪すると、
もっと抜けてるかもよ…ってどうなんだその案内(笑)

P1110784

ということで、長くなってきたので、
一旦切ります。後編に続くよん。

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コメント

おー!軍艦島!行ってこられたんですね。
見学証とかあるんですね。私は釣り船で行きました。

10年前の話ですが、あまり大きく変わっているところはないですね。今にも崩れそうなのに、、けっこう頑丈なのでしょうか。

投稿: オレンジスカイ | 2009.11.12 02:31

うわー
すごいですね。
廃墟ーーーー!!!
赤レンガの建物の崩れっぷりが惹かれます。
団体行動ですか・・・
しょうがないですよね。団体行動がまだ我慢できるオイラはいいですが、相方は完全にアウトだ(笑)
でもでもやっぱり一度行っておきたい!

投稿: はっち | 2009.11.12 07:11

nikko81です。

●オレンジスカイさん

10年も前に!その頃は自力上陸ですよね。
今年から気軽に見学できるようになりましたが、
団体が多くて、一長一短ですね。

今のも崩れそうに見えて、さすが鉄筋コンクリートは
崩壊するまでには至っていないようです。

●はっちさん

ねー、すごいでしょ。見甲斐があります。
当時住んでいた人にとっては、いい気はしないのでしょうが、
この惹かれ方には、かなりの凄みがあります。

一般公開以前は、自力上陸する人も
いたようですけどね…団体行動、ガマンです。

なごみさんをしっかりコントロールして(笑)
ぜひ、行ってみてください!

投稿: nikko81 | 2009.11.12 21:53

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