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ザ・ソサエティ セミナー in 東京大学「木の不思議」

続いて、東大にやってきました
考えてみれば、初東大かもしれませんねぇ。

母校の神戸大を中心に、憧れだった京大とか、
関西の大学はちょこちょこ行ったりしているのですけど。

東京メトロ・南北線の東大前で下車。
すぐ近くの農正門から入ります。

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会場は昨年完成したばかりだという、
弥生講堂・アネックスセイホクギャラリー。
近代的でありつつも、木を基調にした
あたたかみのある建物。

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会場内。樽熟成がキーワードのウイスキーセミナーには
ぴったりの場所かもしれませんね。

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今回のセミナーは、

東京大学大学院・農学生命科学研究科教授 安藤直人氏、
サントリー・チーフブレンダー 輿水精一氏
ニッカウヰスキー・チーフブレンダー 久光哲司氏

3名の予定だったのだけど、久光さんが体調を崩され、
急遽、ニッカのセミナーが中止。竹鶴35年イベントの前も
体調を崩されていたようですし…チョット心配です。
余市1989のイベントのときは、いらっしゃるといいな。

ということで、まず東大の安藤教授がご登壇。
ん?古畑任三郎のポーズ?(笑)

P1120980

最初のスライドには、「木樽熟成加工研究会」とあって、
大学構内の場所を使おうとするには、
学術っぽい名前を考えておかないと…と何とかひねり出したとか(笑)

はじめは、安藤教授の研究分野。

木は切ってはいけないものではなく、木を切って植えて、
また切って、そういう流れをつくることが大切
というのが基本的な考え方だそうで、切った木を活用する、
という観点から、木造建築もカバーされてるそう。

木に人の才をかければ、「材」となり、
木の力を尊べば、「樽」となる…なるほどです。
樽は、木の熟成力に頼るしかないものなぁ。

ということで、農学部の弥生講堂をはじめとして、
最近建った建物は、木造建築がいろいろあるみたいでした。

中でも今年ヒラリー・クリントン米国国務長官が
東大を訪れた際には、Greenという今にふさわしい
キーワードに即しているということで、安田講堂ではなく、
こちらの弥生講堂が選ばれたのだそうです。
# 前の部分の席を取り外したり、ウラカタさんは
# 大変だったみたいですけどね…

あと、今回の会場になったセイホクギャラリーでは、
結婚式も行われたことがあったとか。
いやいや、大学の一施設とは思えない活躍のしようです。

今年になって建った向ヶ岡ファカルティハウス。
一応、大学関係者の福利厚生施設ということなんだけど…
そこに「談話室」ってのがあるんですね。

談話室。あくまで、談話室。
でも、どう見てもBarにしかみえないんですけど…みたいな(笑)
それが今回オープンした、S University of Tokyo

東大関係者だけではなく、ビジターももちろんOK。
このあと、実は行くのですよ。。

行ったときには気づけませんでしたが、
木でつくった造花とか、これでもかというくらい、
木の魅力を押し出した調度品で、溢れてるとのこと。

最後に「木~ワード」として、木の価値が、
か=環境、き=教育、く=暮らし、け=健康、こ=こころ、
と人間生活の重要な部分に密接につながっている、という話。
やはり、木は奥深いですねぇ。

続いて、サントリーの輿水チーフのお話。

創業者・鳥居信次郎が、ウイスキー事業を
周囲の反対を押し切ってまではじめたのは、
「木の熟成」に魅せられたからだった、とか。

また、今でこそミズナラ樽はサントリーを特徴付ける
日本ならではの樽といわれているけど、
元は、望んで使ったものではなく、
戦時中の物不足のときに、ホワイトオークが調達できず…
といった苦労話もあったとか…

それだけ熟成にはこだわっているということで、
輿水氏自身が、かつて樽職人のカリスマが樽材となる
木をグレードに分けて選別しているのが、
どういう基準で分けているかわからなかったという。

ほんのわずかな差でも、見逃さず、
これとこれは一緒にしちゃだめだとか、
巧い組み合わせ方があるんだろうな。

今でも、樽材としてオーダーしたものが、
スペック(スペックという言葉が印象的)通りに
来ているかどうかをブレンダー自身がチェックするんだそう。

これからは、遺伝子レベルで熟成の違いや
メカニズムを科学的に分析し、資源としての木を絶やさない、
樽材として優良な木材となるような、木の育て方など
長いスパンでの研究がこれからの課題。
長過ぎて、一人できる範囲って短いよねぇ…

日本のウイスキーは単一の蒸留所であっても
原酒を造り分けていて、スコッチと比べて、
そのバリエーションの多様さは負けない自負を
持っておられましたね。

それは、日本の”木”がはぐくんでいるのだと。
直接の樽材になる木、という意味だけではなく、
水源を維持してくれるのも木、そして自然環境のひとつ、
として、木は欠かせないもの。

長い目で見て、環境を守る、森を守るということは、
ウイスキーを守るということなんだ。

温暖化して環境が変わっちゃうと、
たぶん、ウイスキーも造れない。
そう、ウイスキーは「森のめぐみ」なんですよね。

講演後は、一旦外に出て待機し、片付け後、
いよいよ今回のソサエティボトルのテイスティングー!
整然と並ぶテイスティンググラスがすごい!

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余市・山崎・白州がそれぞれ2種類ずつ。
このソサエティボトルというのには、蒸留所コード、
というのが振られていて、番号管理されてます。

たとえば、余市なら116。あと瓶詰めした樽ごと(?)に
番号が振られ、116.01、02、03…と続くっぽいです。
(まだまだ初心者なのでねー)

今回は、山崎だったら119.11。
一言コメントに「和三盆」ってあったけど、たしかにーっと。
甘さ控えめ山崎って感じ?ピート香もあって、
フィニッシュに線香花火のような心地よい煙さがあったな。

白州は、120.5かな。
白州のシェリーって、飲んだことなかったかも。
もうこれ、個人的にはブルーベリージャムですね。
どこまでいっても、果実系なのはやはり白州なのかな?

余市では、116.16がよかったですね。
で、今回一番好きだったのがコレ。

新樽20年を飲んでから、woody & Vanilic的なほうに
今流れてるんですけど…同じ熟成感でも余市1988のような、
濃い蜜のような甘さがあって、ナッツというよりは、
アーモンドのような香ばしさとバニラアイスが絡み合う感じ。

白州の120.4のあとに再度、口に含むと、
優しいメイプル的な感じも感じられて…

木が持ちうる甘みが幾層にも、時を経るごとに
違ったカタチで感じられる逸品でした。

簡単に言うと、美味い、以上なんだけど(笑)

テイスティングが終わったら、もう真っ暗です。
最近は日が落ちるのが、早くなりましたよね。。

P1130056

さっき書いた、S University of Tokyo、
このソサエティオリジナルボトリングが60種類もあり、
この日だけ&19時までは、なんと1杯500円の格安提供
こりゃ、行かない手はないわけですよ。

農学部の奥のほうに入ります。

P1130059

着きました。灯りがしゃれてますね~

P1130064

入る間際の棚に、アレコレボトルがあります。
ココのお店のラベルもありました。

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バックバー。こゆのつけてて、談話室って
言い張るのはナシだよねぇ(笑)

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結局、テイスティングで6杯、Sに来てから、
5杯の計11杯も飲んでしまいました。
が、ウイスキーのペースで飲んでる限りは、
グダグダになりにくいんだよね…ふしぎ。

ということで、怒涛のレポート一旦終了。
また、明日以降デザイン系のイベントが待ってますのでね…
もぅ、軍艦島はいつなのッ(爆笑)

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コメント


こんにちは。
今回のソサエティ発売予定のジャパニーズボトルは
6本全部買うと厳しいのでとても参考になります!!

120.5も良さそうですねー。
116.16は新樽?何年熟成だろう?
んー楽しみです!!

それにしても色んなトコに行かれてうらやましい限りです!!

今日の函館は雪が降っております…笑

投稿: じー | 2009.11.02 11:36

nikko81です。

●じーさん

全部買うとエラいことになっちゃいますよね!
そりゃ、ムリだー

120.5はなかなか新鮮でした。
サントリーでシェリーというと、山崎ばかりで
白州×シェリーもいいなーと。
116.16は25、6年だった気が…

函館はもう雪ですか…寒そうですが、
寒いところで頂くウイスキーで
暖まるのもいいですよね。

釧路湿原の極寒の中で、余市を頂いた
ことがあるのを思い出しました。

投稿: nikko81 | 2009.11.02 21:41

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