薩摩切子…美しすぎるその輝き。
さて。もう風邪も退散してくれたようです。
ということで、行けなかった「まぼろしの薩摩切子」を
じっくり鑑賞しに、東京ミッドタウンの
サントリー美術館に出かけてきました。
日曜はすっごい晴れてて、屋内イベントには
もったいないくらいの快晴だったんだけれども、
逆にだからこそ、混んでないかな~という算段。
ま、基本的に撮禁なので、写真はないんだけれども。
これはね…絶対行っておくべき!めちゃめちゃきれいです。
以前、鹿児島で復刻版を見たことがあるんですが、
オリジナルは、いろいろとデザインが多彩でした。
こんな薩摩切子が・・・?というものも。
江戸切子に比べ、赤いガラスに精緻な細工、
切込みがざっくりと深いのが特徴…程度の予備知識。
如何に知識がないかがわかりましたorz
よく見る八角形の中に細かい装飾が施されているのは、
「八角籠目紋に魚子(ななこ)紋」。
もとはアイルランドやイギリスのカットグラスの
ストロベリーダイヤモンドカットに影響を受けたとか。
これ以外にも、染織に使われていたデザインを転用した
「薩摩縞(さつましま)」やぼかしを入れたデザインなど、
かなり豊富なデザインを持っていたことがわかる。
いずれもその精緻なカット技術と絶妙の照明テクで、
ちょっと大き目の皿など、白い床に映った影までが、
とても美しく、なかなか行列が進まない^^;
もう一点、惹かれたのが篤姫の婚礼品として、
徳川宗家に伝わったという栓付瓶。
中央には典型的な薩摩切子のデザインである
蜘蛛の巣状に魚子紋、その上部下部には、
やさしくグラデーションがかかった亀甲紋。
シャープなところに柔和なデザインをミックスして
よりその印象に幅を持たせている感じ。
色も赤や青だけではなく、紫や緑ってのもあったみたい。
一番きれいだったのがエメラルドグリーンかな~
デザイン上も、本物の宝石が埋め込んであるが如く。
あと、面白かったのが、これも徳川家に伝わる
11cm×3cmほどの香水瓶。
なんかね、かたちからしてUSBメモリみたいで…
薩摩切子のUSBメモリ、お値段いくらだよ(爆)
例の如くポストカードと図録は必須。
これないと、絶対後悔する…はず。
わたしの中に「薩摩」の血が流れていることも、
「薩摩」切子を意識する理由だったりするんですけどね。
これ、5月17日まで開催中。GWは混むでしょうが…必見!
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コメント
いえいえ、私も薩摩切子だ~い好きです♪
キラキラ光るカッティングは宝石を思わせ、
深いブル-&赤がステキですよね~。
いまひとつ江戸切子との違いがわかりませんが切子大好き!
投稿: あやのすけ | 2009.04.27 08:45
nikko81です。
●あやのすけさん
いいですよね、薩摩切子。
カッティングの複雑さ、美しさは江戸切子じゃ
かないませんねぇ。
でも、カッティングだけではなく、
色づけもすばらしいんだなと感心させられました。
いい具合に照らされたお皿が白い壁に
映し出されるのも、いいもんです。
エメラルドグリーンのなんて、
ほんと、エメラルドみたいで!
1985年から復刻された薩摩切子を鹿児島で
売っていますが、安いものでも3万以上と
なかなか庶民には手が出ない(笑)
投稿: nikko81 | 2009.04.29 13:54