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伊達な休日 その1 政宗を知る。

あることに気づき…というの、実はですね、
鉄道の日きっぷの残りが2日もあり、
なおかつ、19日で期限切れということ。

これはどっかに行ってつかわな!
という至極、貧乏性な(笑)発想。

JRのポスターを見て、「そうだ 京都、行こう。」ならぬ、
そうだ 仙台、行こう。」となったわけ。

この突然に出かける発想、血は争えない気がします^^;

で、今回のミッションは…

(1)瑞鳳殿のライトアップを撮る。

瑞鳳殿は、仙台藩祖・伊達政宗の霊廟。
派手好きの政宗らしく、とれも鮮やかな色彩が特徴。

何度か行ったことはあるのだけれども、
それがライトアップされるということで、
うわ、めっちゃきれいやん~
(犬井ヒロシ的に発音すると感じ出ます)
とテンションが上がるも、なんと毎週金曜のみ。

うむむ…ということで断念。
思い立ったのが遅すぎる…
12月までにもう1回、仙台行こ。

(2)仙台限定のウイスキー「伊達」をGet。

まぐぽさんところで、シェリー系と聞いていて、
なかなかよさげな感じ、数量限定ということもあるし、
この機会に手に入れておくか!

(3)仙台市博物館で、「最後の戦国武将 伊達政宗」を観覧。

これ、11/3までなんですよね。
今回、行っとこうかと思った理由がコレ。

実は戦国を生きた人では、武田信玄に並ぶ、
興味深い人物が伊達政宗。
せっかくまとめて見せてくれるっていうんだから、
見ておきたいなーっと。

ということで、朝から速攻、仙台市博物館へ。

ここでももう、色づいてました。
けっこうきれいに赤く染まってましたよ。

P1110793

パンフを見るとなんと、太っ腹なことに、
フラッシュ焚かねば、写真撮影OKとのこと。ありがとう!

一般的な見所は、やはり伊達政宗のシンボル、
黒漆五枚胴具足。三日月の前立で有名。

P1110822

黒でまとめた中で、金の三日月が印象的。
黒×金って、相性がいい組み合わせですよね。

背景にある日の丸も伊達家の旗。父輝宗が政宗誕生に際し、
伊達家の旗と前立を日の丸と三日月に定めたそう。

実は、武田家も日の丸に縁が深く、
家宝である"御旗"とは、日の丸のこと。余談。

で、面白いのが家臣に譲ったと伝わる甲冑も
同じデザインなんだよね。見るだけで政宗にもらったと
箔がつくようなものか(笑)

同じく甲冑関係では、秀吉から送られたという甲冑。
以下にも秀吉らしい派手好みなもの。
同じ派手でも、政宗とはちょっと違うな。

P1110844

あと、古写真。
仙台は明治以降、軍都として栄えたこともあり、
空襲の被害が大きかった都市のひとつ。

残念ながら、政宗の霊廟瑞鳳殿や、
仙台城大手門・脇櫓など、幕末の戦火を逃れた建造物も、
戦災で焼失してしまっている。

その太平洋戦争以前の写真。

瑞鳳殿。

P1110804

これがあったから、復元できたんだろうな。
ちなみに、再建にあたり発掘調査が行われ、
政宗は身長159.4cmで、血液型B型、
であることが分かっている。

大手門・脇櫓。

P1110811

これが復元された脇櫓。

P1110859

大手門は、現在はちょうど車の通るところにあり、
復元が難しいようだ。だが、写真で見る限り、
秀吉の名護屋城(佐賀県)大手門を模したというだけあり、
立派な門構え。惜しいねぇ。

でも、やっぱりここの魅力は、豊富に残る
政宗の書状の数々。

18歳で伊達家を率いることになった政宗は、
わずか5年で南東北を制圧し、またこの頃の政宗には、
非情な一面も見られ、荒々しいイメージがあるのだけど。

実は、彼はとても筆まめな人であり、
だからこそ、彼の人となりが非常によく分かる。

政宗に興味を持ったのも、以前常設展で、
すこし手紙を読んで、新たな一面を見たからだ。

普通は、現在でいう政治的な外交文書や人事通達
に当たるようなものが多いが、彼の場合、
いわゆる、プライベートな手紙も多く残っている。

いくつかピックアップしてみよう。

●健康への関心

この時代に健康に気を配るといえば、徳川家康。
自分で薬草を調合するなど、かなりの健康オタクだが…

政宗も、自分が聞きつけた妙薬の製法を
自身の侍医につたえ、調合するよう指示を出したり、
薬箪笥を自らデザインするなど、負けず劣らずの
関心の高さが伝わってくる。

●音楽への関心

音楽も嗜むようで、「ほたるの尺八」という名尺八を
手に入れるの斡旋を依頼する手紙。

以前、頂いたものはどうも合わないから返したい、
とも書いてあり、並々ならぬこだわりが感じられる。

●文学への関心

将軍徳川家光に従って、京へ上る際に、
知己の公家への手紙で、かねてから調べていた、
とある草子の作者が分かったから、お伝えしたいと。
文学にも関心が高い様子が伺える。

また、飛騨の大名・金森重頼を藩邸に招き、
歌会を催したときのこと、その際に詠んだ歌が、
どうにも納得できず、あとから手を加えて、
重頼に送っていて、ここでもこだわり深い性格が、
垣間見えて、とても面白い。

●酒の嗜み

彼は、酒も好きだったようだが、
どうも、飲みすぎるくせがあるらしい。

家康の家臣への手紙で、宴会に付き添ってくれた
お礼と酔いすぎて失礼があったでしょう、と謝罪。

別の手紙では、重臣にあてた手紙で、
昨日飲みすぎたので、今日会うアポを腹痛だといって、
キャンセルしてほしいというもの。

これは以前来たときも見たが、ホント傑作。
酒は好きだけど、強くはなくて、
飲みすぎて、へたっている独眼竜政宗(笑)

●天下人、秀吉を前に興奮する政宗。

小田原に参陣し、秀吉の傘下に入ったときのこと、
茶の湯に招かれ、天下の名物茶器を見て…との経緯を。

面白いのが、自分のサインを間違っており、
間違っちゃった、と後で書き足している。
天下人・秀吉との対面で興奮していたのか、との解説。

●こんなものまで、残ってる?

明日の朝、誰と誰を朝食の場に呼び寄せるかを
わざわざ紙に書いて残していて、
こんなメモ書きまで残っているのは、珍しい。

●実は、いだて?

手紙ではないが、政宗がローマに派遣した
慶長遣欧使節の顛末をラテン語でまとめた
「伊達政宗遣使録」には、ローマ字でこのようにある。

 IDATE MASAMUNE

そう、実は「だて」ではなく「いだて」と
読んでいたんですね。

…といろいろ書いてきましたが、
幅広いことに関心をもち、ちょっと抜けたところも
あったりなんかして、ちょっと身近に感じませんか?

いや、面白かったですね。よかったです。
同じく「最後の戦国武将・伊達政宗」を
見に行かれた方にトラックバック!

さて、博物館を出た後、宮城県知事公館。
ここに、仙台城の遺構として数少ない当時の城門が
移築されているということで。

P1110871

小ぶりではあるけど、しっかりした門。
でも、伊達家の三引両紋や竹に雀紋、九曜紋といった
家紋の類はなく、あまり重要な場所の紋ではなかったのかも。
あるいは、その部分だけ取り外したのかな?

屋根には、鯱が。はじめはなかったもので、
1971年の解体修理の後に乗せられた。

P1110863

てか、目がまりもっこりに見えて仕方がない(笑)

もう1種類、ウサギかな?
躍動感があるが、後ろ足の曲がりっぷりがすごい!
また、目がリスみたいでかわいらしい。

P1110864

たまたまこの日は、ステンドグラスの展示会が、
知事公館で開催されていて、中に入れて。
ステンドグラスは撮禁だけど、知事公館を。

明治期によくある擬洋風建築

P1110867

こっちのむくりのある破風などは、
モロ和風!って感じではありますが。

P1110869

さて、このあと、もうひとつのミッション、
「伊達」を手にいれるべく、ある場所へ向かいます。

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コメント

サイン間違っちゃったってかわいらしいですね。
人間味モロだしの手紙といえば坂本龍馬が有名ですが、
それより300年も前の、遅かったとはいえ天下を狙った人のそんな手紙が残っているとは~。
ぜひ実物を見てみたいものです。
仙台の町に住んで今したが、
碁盤の目のはずれに寺町、それより外の道はぐっちゃぐちゃ、と、
もう戦国の世は終わっていたのに政宗の意気込みが感じられる、
とても好きな町でした。

投稿: micio | 2008.10.22 06:28

nikko81です。

●みちょさん

|サイン間違っちゃったってかわいらしいですね。

ねー、とってもlovelyですよね。
一般的には隙あらば天下を狙う戦略家なのですが、
そのイメージとのギャップが楽しめて、
とてもよかったですね。

|仙台の町に住んでいましたが、

そうでしたね~
その頃と比べると、寒さには弱くなってるのでは(笑)

投稿: nikko81 | 2008.10.23 01:54

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