祝賀。
昨日12/23は、今上天皇陛下の誕生日。
ということで、一般参賀に参加してきましたよ。
そう、テレビで見る日の丸を振ってるアレです。
しかも、城好きとしては、1年のうちで今日しか
間近で見ることができない
伏見櫓・富士見櫓をしっかり見たい、と。
10時ごろ東京駅に到着して、
皇居正門に向かう。
みんなが振っている日の丸なんだけど、
あれって配ってるんだね。
どうやって用意してたのかと不思議ではあったのだが。
さて、入城するには昨今の物騒な事情もあってか、
ボディチェックや持ち物検査もかなり厳重。
持ち物持ってる人は、右手へ。
東京観光の名所である皇居二重橋を渡って、
普段は通れない皇居正門(江戸城西の丸大手門)から入城する。
かなりの人だかり。
あたりから英語や中国語が聞こえて、
意外なことに、外国人も結構いたようだ。
正門を潜るとすぐ、伏見櫓が見えてくる。
いつもは、二重橋の手前から、
こんな感じでしか見れないのだが。
こんな感じ。
かなり多門櫓(長い部分)の長さがあるなぁ。
チョット角度をつけて。
なかなか美しく見える角度で見えるように、
道ができていて、なおかつちょうどいい距離。
櫓は、名古屋城にも通じる典型的な
徳川デザインの櫓。
一度、関東大震災で倒壊したが、
修復されて再建されたらしい。
ところどころに皇宮警察本部の方々がいて、
立ち止まらないでください、と言ってくるので、
あまりゆったりと写真を撮っていられない。
ま、そりゃそうだ。
天皇陛下に参賀するために来ているわけで、
混雑の原因になっちゃうからね。
この2枚の写真も歩きながら撮影。
その割には、なかなかブレもなく。
ちょうど時間がよくって、
この後すぐに天皇陛下のお出ましの時間。
こんな感じで旗を振って、ご尊顔を拝謁してきました。
ニュースにも出ているように、
「来る年がみなさんにとり、
明るく幸せな年となることを期待しています」
とのコメントを残されて、すぐに奥に下がられた。
結構、出ておられる時間は、短いのね。
このあと、富士見櫓を見学。
基本的に逆行不可なので、
各角度でじっくり見ていく。
遠めに見えてきた、あれが富士見櫓。
江戸城天守炎上後は、
天守代用として用いられる。
江戸時代には、富士山もよく見えたことだろう。
近づいて。
これもどこか見たようなデザインなのは、
宇和島城や犬山城などと同様、
江戸城富士見櫓を参考にデザインされた
復興櫓が多いからだろう。
他の櫓や門と比べ、気のせいか
瓦の色が黒く、締まった印象。
角度をつけて、もう1枚。
3層目の三角の下がない千鳥破風。
関東に多いような気がするが、
模倣されたのが多いだけなのかも。
いや、デザイン的にもイイと思いますけどね。
また同じ面に唐破風と千鳥破風が
並存しているのも、結構レアかと。
明石城がそうですが。
また、よくよく瓦を見てみると、
瓦の家紋が菊の御紋に。
富士見櫓も、関東大震災で倒壊して、
修復の上、再建されている。
その際に、瓦が取り替えられたのだろう。
しっかし、天気がいい。
やはり城(にかぎらず屋外)の撮影は、
快晴だと本当にうれしい。
さて、富士見櫓沿いを抜け、皇居東外苑に。
せっかくだから、本丸を通り抜けて、
出城することにした。
忠臣蔵の発端となった、浅野内匠頭長矩が
吉良上野介義央を切りつけた松の廊下から、
富士見多聞あたりのところで、まだ紅葉が残っていた。
ここ最近、紅葉するのが遅い気がする。
見ごろが12月初旬とか普通にあるもんなぁ。
さすがに紅葉も終盤、といった感じで、
赤や黄色に染まったカエデの葉も、
ところどころでへたり気味だったが、
まだまだ十分イケるぞ。
さて、さらに進むと江戸城天守台。
往時はこういった好みの黒天守があったわけだが。
今ではこんな感じ。
天守があったらなぁと思うが、
空の青さが気持ちいいので、よしとするか。
帰りは、平川門から出城。
出た先に、日の丸の回収ボックス。
また、正月の参賀に使われるのだろう。
桜田二重櫓近くまで来ると、
参賀を終えた人たちの流れがすごい。
こんなに来てたのか…
なかなか貴重な江戸城見学を楽しみつつ、
天皇陛下の誕生日を祝ってきました。
…江戸城の話しかない、とか言わないように(笑)
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コメント
始めまして、蜻蛉切で検索してきました。
城や瓦の写真がたくさん載っていてとても素敵なブログですね。
皇居というか江戸城ですが、前日12/22に皇居の中に入って見学してきたのですが目が悪くよく見えなかったのと、天気も悪くて正直寒いだけだったのですが、写真を見るとこういうつくりになっていたのかとあらためて楽しめました。
岡崎市のものなので岡崎城の記事があるのも、少し嬉しかったりします。
投稿: fa_ckn | 2006.12.26 21:20
nikko81です。
●fa_cknさん
はじめまして。
蜻蛉切ですか。本多忠勝の大槍ですね。
|城や瓦の写真がたくさん載っていて
|とても素敵なブログですね。
お褒めの言葉、ありがとうございます。
|写真を見るとこういうつくりになっていた
なかなか見れないのですよ。
天皇誕生日に参賀する際に通る道でしか、
見ることができないようなのです。
正月参賀は別のルートで歩くらしく、
あまり櫓がよく見えないとか。
わたしは実家が大阪で、年末年始は
帰阪するので、どちらにしろ正月参賀は、
行くことはないのですが。
|岡崎城の記事
もうすこし、すっきりと天守がみえると
いいのですけどね。
中の展示品は蜻蛉切のレプリカ以外にも
興味深いものが多かったです。
投稿: nikko81 | 2006.12.27 00:34
うわー!!テレビでしか見たことないですよ。
そうか、一般参賀に参加すれば、江戸城が観れるわけですね!
さすがにっこーさんだなぁ。
写真もとってもきれいだし、なるほどこうなってるのかぁ、と感動。
いやぁ、いいものを観させていただきました!
投稿: はるか | 2006.12.27 13:46
nikko81です。
●はるかさん
一般参賀に参加すれば、
予約なしでみれますが、
その他の日でも、宮内庁に申し込めば、
見学はできるようです。
とってもよく晴れてて、城見日和でした。
投稿: nikko81 | 2006.12.27 23:44