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西日本城廻第6日目。

ついに最終日を迎えた。熊本城。

熊本城を訪れるのは2回目なのだが、
それは次々と城内の建造物が
復元されているから。

それもひとつや二つじゃない。
城内全域を復元してやろう、という
壮大な計画なのだ。

…と、その前にマンホールゲット。
肥後椿。

Kumamoto_manhole1

路面電車で熊本城前で下車すると、
すぐ櫓が見えてきた!
前来た時はなかったのに。

Iida_infront

これが2005年に完成した飯田丸五階櫓。
熊本城復元計画の一環で建造。

…そう、これが見たかったんだよ。

もっと、間近でいろんな角度で。
というわけで、足早に城内へ。

熊本城を築城した加藤清正。こんちは。

Kiyomasa

鹿児島で西郷隆盛の悪口が言えず、
山梨で武田信玄の悪口が言えない…
というように、地元に多大な功績を残した人物が
未だに慕われていることがある。
熊本では加藤清正、ということ。

清正が慕われている理由は、
ひとつには武田信玄と似ているところがあって、
信玄は、信玄堤を築き河川改修工事を行ったが、
清正もまた土木工事のエキスパートであった。

もうひとつは、加藤家改易のあと、
肥後国に入府した細川忠利が、
肥後人に慕われていた
清正人気を利用した、と言う点。

筑前・小倉城から肥後に入府するに当たり、
事前に調査をした結果、清正を尊ぶことが
肥後を治めるには、重要と判断したという説もある。

熊本城の大手門の前で、
清正に向かって忠利は
謹んで肥後五十四万石を拝領仕る…
と挨拶したと言い、歴代藩主に
清正を敬うべし、の製品が根付いたという。

そんな清正は、「せいしょこさん」と
熊本人から呼ばれている。
清正公(せいしょうこう)が
なまったものにさん付け。

…あくまで、せいしょこさんですからね。
せいしょこ「た」ん、じゃありません(笑)

加藤清正は、ギザカワユス、とか言いませんから!

さて、飯田丸五階櫓。
わたしが好みの非対称型櫓。
見る方向によって、いろいろなカタチが楽しめる。

南面。

South_iida

南東面。

Nantou_iida

東面。

Higashi_iida

北東面。

Hokutou_iida

北面。

Hokumen_iida

北西面。

Hokusei_iida

ね。見る方向によって、
ずいぶんと印象が違うでしょう?

小規模な城だと天守閣、といっても
いいくらいの5階の櫓。

非対称なほうがいろいろな表情があって
(建物に表情というのも変だけど)
千鳥破風も曲線的ではなく、
シャープな感じが、伝統の中にも現代的な
感覚が取り込まれているような気がする。

実際は、当時の復元をしているわけで、
当時から鋭角だったのだろうけどね。

もちろん、黒板ベースのカラーリングもGood。
それだけではなく、瓦と瓦の間を白漆喰に固める
瓦目地漆喰塗(かわらめじしっくいぬり)仕上げ。

台風で瓦で飛ばないようにしつつ、雨漏りを防ぎ、
なおかつ前面に白いではなく、カラーデザイン上も秀逸。

Kawara

見ているほうは、きれいとかなんとか、
言うのは簡単だけども、仕上げた職人さんは
大変だったことだろう。

櫓に上がって。

Kawara2

さて、熊本城の建造物は、
これだけではもちろんない。

他の建物を順を追って見ていこう。

●源之進櫓+十四間櫓。

熊本城は復元計画が進んでいるだけではなく、
江戸時代から現存する文化財も豊富。

そのひとつ、現存櫓の源之進櫓と
お隣の十四間櫓。

Gennnoshin

●平御櫓。

須戸口門前の平御櫓。

Hira

●不開門平櫓。

城内の鬼門に当たるため、
当時はほとんど開くことがなかった。

Noopen

●石垣群

熊本城は石垣の美しさもまた格別。
まずは、有名な二様の石垣。
右手が清正時代、左手が細川時代の石垣。

Niyou

時代の違う、また積み方の違う石垣を
同じ場所で見れるのは珍しい、
ということで、熊本城の名スポット。

それ以外でも、どこを見ても石垣。
奥に天守閣。

Ishigakis

城内は迷路のように入り組んでおり、
平和な今では、美しい石垣の競演、
というように見えるけれども。

だけど、戦時は押し寄せた敵軍を迷わせる
一大要塞になるわけだ。

●宇土櫓

飯田丸五階櫓が現代の職人技の賜物とするならば、
宇土櫓は、400年前の職人技の賜物。
創建当時から残る貴重な貴重な櫓であり、
熊本城内5つの五階櫓のうちのひとつ。

南東面。

Uto_nantou

東面。天守閣から撮影。

Uto_higashi

南西面。

Uto_nansei

北西面。

Uto_hokusei

…もう、どこから見ても天守閣です。
最上層には高欄もありますし。

他の櫓との建築様式の違いから、
熊本の南、宇土城(熊本県宇土市)の天守の
移築だとされてきたが、
近年熊本城で創建された、という説が有力。

400年前からの風雪に耐え、
その姿が今日、ここにあることが
とてもすばらしいとしかいえない。

●本丸御殿(工事中)

熊本城復元計画の一環で、
2007年完成予定の本丸御殿。

まさに職人技が発揮されている現場である。
完成が待ち遠しい。

Under_the_construction_1

ちょうど屋根工事の段階かな?

Yane

●未申櫓

当時は奉行所があった奉行丸。
その片隅にあるのが、未申櫓。

Hitujisaru

櫓だけではなく、城壁もすべて復元。
まだ瓦が新しい。

Hitujisaru2

今回の城廻で訪れた大洲城天守閣を手がけた
ハザマがこの未申櫓の復元を手がけているようだ。

●西大手門・南大手門

西、南からの城内への出入り口。
今は、出入口としての役割はないが、
これも城内復元計画の復元。

ぜーんぶ、木造の本格復元です!

西大手門。

Nishiotemon

南大手門。

Minamiotemon

●戌亥櫓

まだあるんですか…というくらい、
櫓いっぱいの熊本城。

これは、北西方面の戌亥櫓。

Inui

基本的なデザインは、未申櫓や飯田丸五階櫓
を踏襲したものとなっている。

●天守閣

本格復元がいい!

…とはいっても、天守閣は外せないでしょう。

Tenshukaku

さすが、デカさの規模が違います。
スケールの大きな城として、
大坂城や名古屋城、江戸城があるが、
熊本城もそれに匹敵する大城。
当然と言えば、当然。

ただ、戦後の城復元ブームの時期に
建てられたので、一部(最上層のガラス張りとか)
違うところがあるのが残念だ。

とはいえ、鉄筋コンクリート造りは、
ある意味、仕方がないのかも。

ここまで大きな天守閣を
現代の建築基準法に則って
建造することができるのか…という意味で。

そして、最後熊本城を後にするとき。
最後にもうひとつマンホールゲット。

Ichou

銀杏ですね。

熊本城は別名銀杏城といい、
城内に加藤清正が植えたという大銀杏があり。

この銀杏の木が天守閣と同じ高さになるとき、
熊本城に異変が起こるだろう、
と予言をして、清正は亡くなるが
それが、かの西南戦争であったと言われている。

* * * * * * * * * * * * * *

熊本城では、他では例のない
大規模な復元事業をしていることもあり、
市挙げての募金活動をしていて、
一万円以上の寄付者には、城主証が発行される。

熊本には縁もゆかりもないですが、
城好きとして、城とはこういうものだということを
城内まとめて復元してやろうとする、
熊本市の意気込みに賛同し、募金してきました。

実は、熊本城訪問の記事だけ、
少しずらしていたのは、城主証が送られてくるのを
待っていたんだよね。

ということで、昨日届いたよん。

Kumamoto_castle_owner

熊本城天守閣にもわたしの名前が、
掲示されることになります。ウレシイ。

ということで、6日にわたる城廻、
全日程、終了であります。

城好きでも、もうおなかいっぱいになるほど
見て見て見て見て、見まくってきましたからね。
いやー、楽しかったですよ。満足満足。

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コメント

一口馬主ならぬ、壱口城主ですか!
素敵ですね、こういう活動。
好きなものに対する、賛同のお気持ち、すごくわかります。
そして城廻、拝見していて気持ちがいいです。
たくさん廻りましたね~。

投稿: はるか | 2006.08.22 01:28

nikko81です。

●はるかさん

最近では、市民参加型の城郭復元が多く、
熊本城のほか、今回行った愛媛・大洲城や
栃木・宇都宮城、福井・小浜城などが、
いま、募金を募っています。

みんなで復興しよう、という意気込みがいいですね。

|城廻、拝見していて気持ちがいいです。
|たくさん廻りましたね~。

あはは。ありがとうございます。
見たいものを見ているだけなんですが、
なかなか団体で旅行に行くには、
難しい日程ですからね。

1日2城ペース、なかなかハードでした。

投稿: nikko81 | 2006.08.23 00:56

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