« 上野・下野城廻。 | トップページ | 高松からスタート。 »

日光巡礼。

さて、城廻ではないのだが、
23日は宇都宮を出た後、日光に向かう。
日光は山手からか涼しく、
東照宮のあたりは22℃だった。

nikko81だけに日光…(笑)

実は、城郭ではないにしろ、
東照宮の建築物は、神社としてはかなり特異。

カラーリングやデザインの面で、
(城や神社にこういう言葉を使うのって新鮮ですよね)
いわゆる天下人の城郭である
安土城、豊臣大坂城、第2期江戸城に近いのでは、
と感じるところがあるのだ。

ということで、家康がどうのというより(失礼)
建築を見るために、日光に向かったといっていい。

まずは、神厩舎。
関が原合戦時に家康が跨った馬がいたらしい。
ここに有名な、「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿がいる。

Shinkyusha

これがその「見ざる・言わざる・聞かざる」。

3monkeys

ココに限らないが、東照宮の見所のひとつが彫刻。
とても表情が豊かで見ていて飽きない彫刻が、
建造物のいたるところに飾られている。

この前で、おばちゃんが「言わざる」のポーズで
写真を撮っていたぞ。誰かに言えない不満でも?(笑)

はじめこそ、質素なつくりだが
後は軒並み豪華絢爛。

さすがは天下を統べる大将軍の墓所。
いや、むしろ祖父・家康をこよなく敬愛した
徳川家光の敬愛ぶりが造営した東照宮に現れている、
といったほうがよいであろう。

造営にかかった費用は、
現在の貨幣価値にして約400億円。

まずは、手水舎(ちょうずや)。
いわゆる神社によくある手を清めるところ。
どこの神社でもあるのだが。

東照宮だとこんな感じ。
おっと、ここからすでに黄金たっぷり。

Chouzu

佐賀の鍋島勝茂の奉納だそう。

ここにも彫刻があるのだが、
なんだろう、これは。

Nanda

龍の頭をした鳥。
龍…にしては体が短すぎるし。
どなたかご存知でしょうか?

続いて内部。金をふんだんに
使うだけではなく、色彩が鮮やかである。

Chodu_naibu

神社はたしかに赤が鮮やかで
あることが多いが、なかなか蒼と金という
組み合わせは珍しいように思う。

次は、鼓楼。
鐘楼というのはよくあるが、
鐘を突く櫓ではなく、
太鼓を打ち鳴らすための櫓なのだろう。

Yagura

櫓造りというだけあって、
上部は天守閣の最上層に似ている。

滋賀県安土にある
安土城の最上層原寸復元がこれ。

Aduti

ね、似てるでしょ。

こういうところからも、東照宮がただの神社ではない
というところであるのだ。

それに、黒+金という組み合わせがいい。
単独だと下品になりがちな金色だが、
上手く黒と組み合わせることで、いい感じに。
そういや仏壇とかも金+黒の組み合わせだな。

そして、正面にあるのが陽明門。
御所の正門の名を賜ったという由緒ある門。
見事な建造であり、いくら見ていても飽きない、
というところから日暮門ともいうそうだ。

Youmei

額の文字は、時の天皇・後水尾帝の宸筆。

Sinpitu

多くの龍の彫刻が置かれていて、圧倒される。
その一つとして同じ表情をした龍はいない。

Joubu

壁面の鳳凰も迫力満点。

Hekimen

ちょっと興味を引くのが、碁を打つ図。

Shougi

これは、碁でも打って遊べるような
平和な世の中になったことを象徴している彫刻。

その他遊びの彫刻の意味するところは同じ、
戦国時代の終焉である。

戦のない時代の到来を示す彫刻。
世界遺産となった東照宮に、
このような意図の図案があることは、
戦火の絶えない現代に、意義深いメッセージ。

さて、徳川家康の棺が安置されている
奥宮に行くまでのところに、
これまた有名な彫刻、眠猫がいる。

Sleeping_kitten

猫は魔物として考えられていたため、
神社に描かれたり、彫刻となることは珍しいらしい。

ただ、眠っている猫が、日の光が照る様子を想起させ、
地名である日光を象徴しつつ、
ネズミ一匹たりとも、神域には入れさせぬ、
という意味でもあったようだ。

実際、耳は立ち、目をつぶってはいるが
いつでも飛びかかれる体勢ではある。

江戸時代は、陽明門から先は、
一般人は進入禁止。眠猫より先は、将軍家のみ。
さらに奥宮にて昇殿して礼拝できるのは、
ただひとり、将軍のみとされた。

いまや門番は犬がセオリーだが、
ここでは猫が門番、というわけか。

次に祈祷殿。さきほどの鼓楼よりも、
こちらのほうが、安土城最上層に似ているかな。

Kitouden_1

ちょっとアングルがよろしくないですな。
でも、いい場所の写真は色が白ぼけてるんだよね。
写真ってのは、難しいもんだねぇ。

ひとつ、なにやら神社に
似つかわしくないもの、発見。

What

お、ウイスキー樽だ!
ニッカも、サントリーも。
サントリーはあの、京都・山崎蒸留所の樽だな。

Taru1

こちらは、山梨県の白州蒸留所と
最近ウイスキー市場に参入した
キリンの富士御殿場蒸留所の樽。

Taru2

お神酒にウイスキー。

こんなところで和洋折衷、だけれども、
ウイスキーは生命の水、ともいう神秘的な酒。
そういう意味では、似つかわしいのかも。

このあと、撮影禁止の本殿へと昇殿し、
お参りを済ませる。

なぜか本殿には、家康のほか源頼朝、豊臣秀吉も
併せて祭られていた。

頼朝については、鎌倉時代の史書「吾妻鏡」を
家康が愛読していたこともあり分かるのだが、
どうして秀吉がいるのだろう?

豊臣色のあるものは徹底的に破壊した
徳川家であったはずなのだが。

さて、帰り。

行きは、バスで向かったのだが
帰りは、徒歩で日光駅まで。

あっ!こんなところにnikko81が!

Nikko81

…アホじゃないかって?

ふふふ、いままでアホだということに
気づきませんでしたか(笑)

あと、黄金色の擬宝珠。
和風の橋によくあるものだが、
いつもスライムに見えて仕方がない(笑)
…これはゴールドスライム?

Gold_slime

こちらは明治期の政治家、板垣退助像。

Itagaki

江戸幕府が倒れる際、佐幕派の一部が
東照宮に篭城としたところを説得し、
戦火から日光を守った、とある。

今日のすばらしい建築は、彼によって守られたのか。
感謝、感謝。

もうひとりは、天海大僧正。
家康の信頼厚い、日光山輪王寺の管主。
一説に、明智光秀が本能寺の変で討たれず、
天海大僧正になった、という説もある。

Tenkai

さらに日光駅に向かうと、
途中に日光庁舎。市役所の分舎だ。

Nikochosha

戦前ホテルだったようだが、
戦後に庁舎として使われたようだ。
…やっぱり城郭風建築には目が行くなぁ(笑)

で、最後JR日光駅。18きっぷでの遠出なので
東武ではなくJRで帰京。

Nikko_station

これを城郭風…というのは…
西洋の城っぽく見えなくはないけど…キツイか。

|

« 上野・下野城廻。 | トップページ | 高松からスタート。 »

「旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/16856/11112629

この記事へのトラックバック一覧です: 日光巡礼。 :

« 上野・下野城廻。 | トップページ | 高松からスタート。 »