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タブ争論。

かなり長いですが、ペンで操作できる
タブレットPCにご興味の方は、
ぜひぜひお付き合い頂きたく。

ここ最近タブレットPCの話題が多い。
記事にしていなかったが、
新しいタブレットPC用のツールも、
無償でダウンロードできるようだ。

さて、気になっているのは、
タブレットPCの今後。

新しいタブレットPCを発表した
日本HP富士通のインタビュー記事が
ITMediaに掲載されている。

日本HPは、わたしが使っているタブレットPC
TC1000/1100を開発したが、
ここにきて、TC4200という通常のノートPCを基本とした
コンバーチブルタイプのタブレットPCを発表。

記事の中で、TC1100が在庫限りで販売終了、
ということも明かされている。

HPの説明は要約するとこうなるだろうか。

 あくまで特定業務向けを想定してTC1000/1100を開発し、
 その方面でのニーズは高いものの、
 もっとマーケットを広げるためには、
 通常のノートPCとしても十分使えた上で、
 なおかつタブレットの機能を付加したタイプが不可欠。

 そこで、タブレットPCは高くて特殊、
 というイメージを払拭するべく、
 ノートPCとして妥当な価格でタブレットPCを投入する。

 すでに導入期を過ぎ、市場の拡大期に差し掛かった
 タブレットPCは、将来タブレットPCという言葉すら消え、
 ノートPCの1モデルとして販売するのがベスト。
 ノートPC市場活性化の一助ともなるだろう。

一方、富士通の説明の要約はこうかな。

 従来までピュアタブレット型を国内では推進したが、
 ユーザー要望により、コンバーチブル型を国内でも投入する。

 タブレットとキーボード、それぞれに利点があり、
 双方の利点を1台で満足するコンバーチブル型の投入で、
 従来の使い方もキープしつつ、タブレットPCの
 直接文書に書き込めるという利点をアピールしたい。

 ただ、利用想定がはっきりしている法人向けに
 アピールを注力し、コンシューマ向けには
 今後の市場動向を見極めたい。

両者の主張を見てみると、かなりキワモノ的な
扱いを受けていたタブレットPCが、
法人市場においては、「ユーザ要望」を汲み取れるまでに
国内においても浸透しているということだろう。

そして、法人向けからまず攻略すべき
という点も一致している。

違っているのは、モバイルPC市場に対し、
台数があまり見込めない、ニーズがシフトしている
という理由で、モバイルタブレットPC(TC1100)の提供を
一旦終了する日本HPと、8.9型コンバーチブルという
意欲的な製品の投入で、モバイル市場へも浸透を図る
富士通との違いであろう。

法人市場で12.1型程度のモバイル/据置兼用として、
コンバーチブルタイプを推進するのは、
理にかなっていると思われるという記事のシメ。

このように、両社ともコンシューマへのまなざしが
薄いように感じられ、少し前なら、
もっとお店で見れるようにしてくれ、
とでもぼやいていたことだろう。

しかし最近は、わたしのようなタブ命人間が
なんとかどこかで買えるようになってさえいれば、
企業戦略として、個人市場ではなく
法人市場中心でもいいのではないか、と思い始めてきた。

わたしは、日本HPのTC1000の発表以来、
それまでのLOOX TからTC1000に買い替え、
TC1000が故障した後も、ほとんどデザイン・機能が
変わらないTC1100にスイッチした。

ここまでタブレットPCにこだわっているのは、
明らかにペンで操作するほうが楽なシーンがあって、
それに慣れたら、キーボードの操作なんてと思うからだ。

家でゆったり、ウェブを巡回する。
デジタル地図を操作する。
旅先の電車のなかで、次の目的地について調べる。
こんなときは、迷わずペンだ。

とはいえ、タブレットだけではツライのも確かで、
TC1000なら、今書いているような
長文のブログ記事を書くときなど、
必要な際にはキーボードをつけられるということが
購入への大きなポイントになった。

とまぁ、いかにタブレットがいいか、
ということは、こちらこちらこちらを読んで頂きたいのだが。

だから、純粋に他の人にも使ってもらいたい
と思っている。

よく言われることだけど、
キーボードが苦手な中年以上の人々には、
けっこう受け入れられるのでは、と思っていて、
わたしは、モバイルシーンで使うけど、
据置でPCを使う人たちへも、
タブレットPCは有効なんじゃないかと。

そのためには、お店で見れる環境があったらなぁ、
と思っていたわけである。

しかし、家電量販店を主として販売の拠点とする
コンシューマ市場は、意外とマーケットの動きが
保守的ではないかということに、最近気づいた。

オーソドックスなものしか置いてない。置かない。
オーソドックスなものしか特価の対象になっていない。

つまり、売れるものしか売れない、
というか売らないような販売しか
していないような気がする。

新しいコンセプトのPCが非常に入っていきにくい。

逆にノートPCに変化が乏しいから、
そうなっているのかもしれない。
どちらが原因で、どちらが結果かは
わたしにはわからない。

ともかく、店頭にオーソドックスな
ノートPCしか置いていないということと
ノートPCの進化が止まっているということは、
現前たる事実である。

確かに、2,3年前に本格化したAV家電化への流れが
ますます強まり、その洗練はされているだろうが、
既存の進化のレールに乗っているだけで、
新しい潮流というものは、わたしには感じられない。

だったら、先にユーザがペンでPCを
操作することのなんたるかを知ってしまえば、
個人でもペンで操作できるPCをくれ、
という要求する声が大きくなるのでは、
という考え方も成り立つ。

つまり、PCを買うという場面ではなく、
違う場面で業務用の端末を一般ユーザが触れる機会で
こんな端末もあるんだ、ということを
知ってもらうというのも重要なんじゃないかと。

例えば、富士通の例にある化粧品メーカーの
店頭販売員用のツールとして、
タブレットPCを活用している事例にしても、
これがきっかけでペンで入力するPCがある
と認知してもらうことには、一役買っているかもしれない。

個人的には、観光地で地図や観光情報を
検索できるツールとして、
NECのピュアタブレットや、
今回発表された富士通のモバイルコンバーチブルを
レンタルできる仕組みがあると面白いのでは、
なんて思っている。

この機械なら、とても軽いし、
観光情報を調べる程度なら、
長文を書くわけではないので、
ペンで文字を入力しても、
苦にはならないだろう。

1kgを切っているので、持ち運びも楽だし。

ユーザの要望があれば、量販店だって、
メーカーだって動くだろう。

店に並べるだけが能じゃない。
ユーザが普通に体験できるところで、
ペンで操作するということが、
どのようなものであるかを
知ってもらうことが重要だと思う。

そこでユーザがどう判断するか。
やっぱり、いらないというなら仕方がないが、
かなりの人が操作の手軽さについて
悪くないと答えるのではないかと思う。

今、両社の分析では静かにタブレットPCが
法人向けで盛り上がってくるのでは、ということらしい。
どんなところへ両社のタブレットPCが納入され、
どう使われるなど、一般人のわたしには、
想像もできないことだけれど、
願わくば、一般人の目に触れる機会がある業界で
タブレットPCが使われていくことを希望したい。

もちろん、量販店でタブレットPCが並んでくれたら、
それはもう、歓迎したい。

これまでの状況から大手が一気に参入してくることは
これからも考えにくく、こちらのブログで紹介されている通り、
Windows XP Tablet PC Editionが
OS単体でも発売され、自作タブレットPCや
ショップブランドタブレットPCが可能になってくると、
店でよく見かけるという意味では、
こちらのほうから盛り上がってくるかもしれない。

いずれにしても、大手量販店でも
ユーザから問い合わせが多く、
お店でも取り扱いました、なんて
状況になってほしいよね。

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パソコン・インターネット」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。

タブレットPCは、ユニバーサルPC(用語が変
ですがイメージ)に最も近い存在だと思って
います。

ただ、一般への認知が現在は発展途上で
あるだけで、それをクリアできれば潜在的な
需要を掘り起こすことは十分可能なPCだと
思っています。

法人向けとして目にするのは、スーパーなどで
在庫管理を行っている人たちがタブレットPCを
使っているのを目にしますね。

簡単にどのような人でも、利用しやすいという
携帯の世界ではPRが進んでいる点をPC界にも
ぜひ、タブレットPCで取り入れて欲しいですね。

投稿: てぃー | 2005.11.24 13:16

トラックバッグありがとうございます。
最近、家電店のパソコン売り場を見ても、すべて同じにしか見えないんですよね。ノートパソコンも、無難なものしか触れない。特色のある、ユーザーニーズの少なそうな製品はネット販売とか、触れない世界にある。なんか悲しいですね。テレビCMの一本でも放送すれば、けっこう認知度高くなりそうですが。キムタクと岸部一徳でP8210のCMやらないかな〜。

投稿: astis | 2005.11.24 23:02

nikko81です。

●てぃーさん

いえ、Universalということばは、
かなりイメージに近いと思います。

ペンで操作できるというのは、
コンピュータを使わない人でも
今までやってきたことですから。

キーボードは、普通はPCだけの
ものですもんね。

●astisさん

こちらこそ、記事にしていただき
ありがとうございます。

無難なものしかないというのは、
販売側の問題もあるでしょうが、
買う側も、どうせPCってこんなもんでしょ
程度にしか見ていない証拠だとも思います。

ありふれたものしかないから、
こういうものという固定イメージができたのか、
固定イメージがあるから、
ありふれたものしか売れないのか。

この悪循環をぜひ、断ち切ってほしいものです。

投稿: nikko81 | 2005.11.25 01:08

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受信: 2005.11.24 22:58

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