土曜日は、東京デザイナーズウイーク2005へ。
昨年はお台場だったが、今年は神宮外苑。

メインとなるのは、
広範な分野の企業が出展する「コンテナ展」、
インテリア見本市の「100%DESIGN」、
デザイナーを目指す学生さんたちの「学生作品展」。
まずは、「100%DESIGN」から。
【100%DESIGN】
●anddesigin

機能がそのままカタチになったデザイン。
電源スイッチなら、電源のマークになったスイッチ。

コンセントなら、差込口がコンセントの絵が描いてあり。
わかりやすいだけでなく、なかなか面白いデザイン。
●fuwa pica
早くも今回のイチオシか!?
と思わせてくれたのが、fuwa pica。

4つ展示してあったんのだが、
座ると青になったり、黄色になったり、
赤になったりそのイスごとに光る色が決まっていて。
たとえば、2人が赤と青に光るのに座ると、
残った2つのイスは、赤と青の混じった、
つまり紫色に光る仕組みに。
赤+黄なら、オレンジ。
黄+青なら、緑。
こんなイスがあったら、座るということ、
そこからコミュニケーションが生まれるような。
●RIDDLE DESIGN BANK
輸入家電が最近ではけっこう見かけるようになったが、
家電製品は単に輸入しても、プラグが違って
そのままでは使えない。
で、日本仕様にする際に回収・廃棄される
プラグを使ったストラップ。

日本で見ないプラグだけに、
珍しさもあって注目度バツグン。

こちらは、佐藤喜代松商店とのコラボで実現した
漆塗り紙コップや割り箸。
紙コップや割り箸など、使い捨てにされる
食器類にあえて漆を塗ることで、
もったいない=捨てるのやーめた、
という行動を狙ったモノ。
パーティなどで、出てきたら、
話題のひとつになりそう。
●イデアインターナショナル
新作の時計。

腕時計はしないくせに、置時計はかなり好き。
部屋にそんなにいくつも時計があっても
仕方がないのに、ロフトやハンズに行ったら、
必ず見てきてしまう。
また、ほしくなってきた…うぅ、買っちゃダメだ。
●laptop stand
ノートPCを立てる台。

NECのLavie AみたいにノートPCを立てる。
ウチのTC1100のためにも、1台あってもいいなー。
●電子キャンドルhono
グッドデザインプレゼンテーションでも見た、
電子キャンドル。
マッチでこすると光がともり、
もう一度こすったり、息を強く吹きかけると消える。
灯る明かりもろうそくのように
ゆらゆら~としてて、おもしろい。
商品化されているようで、1本約10,000円。
hhstyle.comのオンラインショップか青山店で
購入できるみたいだが、他にも売ってる店は、
いくつかあるらしいぞ。
●LAMP by SUGATSUNE
えー、10,000円なんて出せないーという人はこちら。

息を吹きかけて消したり、マッチでこするなどの
ギミックはなくて、乾電池or充電タイプだけど、
乾電池タイプ:1,000円、充電タイプ:1,500円。
これなら買えるでしょ。
●KURODENWA
今となっては、見ることが
ほとんどない黒電話。
自分だって、祖母の家にあったのを
見たことがあるくらいだ。
それをもう一度、デザインしなおす、と。

意外に黒電話というのも、
バリエーションを作れば、
洒落て見えるものだ。
【コンテナ展】
正直言ってかなりがっかり。
昨年よりも、企業系の力の入れは落ちてる気がする。
Panasonicなど、長蛇の列になってるところは
入っていないので、ひょっとすると
面白かったのかもしれないけど。
●NIKE
足型を測定してくれるというので、
やってみた。
予測できたことだが、
かなり左右の足の形は違うようだ。
それに、第一指側角度、つまり
親指の曲がり具合だけど、
かなり曲がっているようで、
外反母趾傾向が強いこともわかった。
うーん。困ったな。
ちなみに、nikefree.jpでは、
ナイキシューズの色をWebでカスタマイズして、
注文することが可能。
最近は、みんなWebカスタム品に
なっていくんだなぁ。
●リズム時計工業
いろんなカタチの時計。
まずは、窓に時計。

街行く人からも、おっ!
と目に留まること間違いなし。
むにゅむにゅ動く時計。
普段は、きちんと時を刻んでいるのだが、
あるところに立って見ると…
尺取虫のように針が動く動く!
動画はこちら。
1.43MB。
●その他
あとは、正直「?」なのが多かった。
auのケータイにしても、
一番興味のあったMEDIA SKINが
イマイチ感動が沸いてこない。
なんかpreminiみたいだった。
縦方向が小さすぎ。
デザインはいいと思うんだけど、
縦に小さい分、明らかにボタンが押しにくそう。
これだったら、今のtalbyのままでいいかな。
【学生作品展】
むしろ、コンテナ展よりも面白いのがあった。
●ゴミを捨てるの徐行(北海道東海大学)
ゴミ箱+徐行の道路標識。

そう、何でもかんでも速攻捨てずに
捨てるのを徐行してみよう、
捨てずに使えるんではないですか、
おそらくそういうメッセージだろう。
そういや、奥の展示は、
どういうメッセージだろう?
●ちゃりだーのつかぬ間の休息(北海道東海大学)
田舎は車がないととても移動できない
とよく言うが、都会もなんだかんだといって
車社会なのが実情である。
そんななか、自転車は意外と軽くあしらわれ。
で、そんな自転車乗り(ちゃりだー)のための
信号待ちのときにつかまれるものがあると
楽だよなぁ、たしかに。

道案内ついでにどこどこまで行くと、
カロリー消費どんくらいなんてことも
書いてあって、ダイエットのために
自転車通勤や自転車散歩(とは言わないか)のときに
こういう目安は、うれしいねぇ。
●雨が降っても、バス停では。(千葉大学)
雨が降る日はどうしても、外出が億劫だ。
ましてや、定刻から遅れがちなバスの場合、
バス停での待ち時間が退屈だし、テンションが下がる。
そのときに、こんな風に雨水を受ける仕組みがあったら。

上の窪んだところに雨水が溜まり、
糸を伝って、下へと落ちていく。
途中にビーズが仕込んであり、
きらきらっと輝いて見える。
つくった人に、
「雨が降ったほうがよかったですね」
というと、
「太陽の光を受けてもキレイですよ」
と。
たしかにそうだ。
つくるのには、お金がかからなそうだけど
これだけでも、ずいぶんと癒される。
●雨のあとのたのしみ(東京工芸大学)
今度は雨のあと。
たまった雨水を少しずつ水滴にして
水面に垂らすことで、
雨が上がったあと、いつも水面の波紋を
眺めることができる。

公園にこういうの、あるといいね。
●砂の伝言板(東京造形大学)
砂でつくった伝言板。

砂があったら文字書きたくなるよなー。
勝手に消されてて、あーってこともあるだろうけど、
海の家の横とかにあると面白いな。
●タバコを吸ったらこうなるんだぞ
(専門学校東京デザイナー学院)
灰皿、じゃなく肺皿。

自分のすった分の吸殻が、
からだの中にどんどん溜まっていく。
こうすると、気分的に吸いたくなくなるんだろうか。
自分の場合は、たまたま興味をもたなかったので、
生まれてこのかた、一度も吸ったことはない。
せっかくなんで、このまま吸わないように
しようかと。ニオイもくさいし。
●傘を返せば、緑が育つ(武蔵野美術大学)
傘立ての真下に、植物が。
傘から滴る雫で、植物が潤うという仕組み。

そういや駅で無料の傘の貸し出しをやったところ、
誰も返さなくなって、結局
やめてしまったところがあると聞く。
こんな仕組みにしておいたら、
ちょっとは返す人が出てくるんじゃないか…
なんて思ったりもする。
●ペットボトルの蓋を見て歩こう(東北芸術工科大学)
ペットボトルの蓋をつなげて、
舗装しちゃおうというアイデア。

水はけもいいし、見た目も華やか。
この通りは、ポカリスエットの蓋だから、
ポカリ通りとか、そんな名前が付いたりして。
●こういうときありますよね。(桑沢デザイン研究所)
気持ちよさそうで、座ることしか
考えていなかったので、
イスそのものの全体写真を撮り損ねたのだけど。
イスの背もたれ部分が、竹で作ってあって、
花のように広げて座った人の周りを
覆うことができる。
その竹の背もたれを伸ばして広げて、
ぶらーん、ぶらーん。
日によって、下げている人が多いときもあれば、
上げて広げている人が多いときもあって、
風景に変化が出るのでは、とは作者の談。
ふさぎこんだときでも、家に引きこもらずに
外に出て、でも外の景色をShutOutして、
空だけぼーっと眺める。

疲れるのが常態になってくると、
そんなことが贅沢なように思えてしまう。
…こういうときって、ありますよね?
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11/19 追記作者の方からご連絡頂き、
全体写真が東京デザイナーズウイークブログに
掲載されています。
上から二つ目。板橋さんの作品です。
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さて、これで土曜日は終わり。
今日(ていうかこの時間じゃ昨日)は、
幕張メッセで東京モーターショー。
もう時間が時間なんで、またの機会に。
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