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未来がかすんで見えるノートパソコンたちよ。

最新号のDIME No.12を見て。

いつも、ヒットした商品の開発秘話、
みたいな話が掲載されてあるのだが、
今回は、ソニーのノートパソコン「VAIO typeF
についてだった。

週刊アスキーの売れ筋パソコンにも出てきているので、
ヒットはヒットなのだろう。

ソニーの凋落が指摘されて久しい。
それは、VAIOについても同様だったようだ。

そこで、素直に作れば、ワイド液晶のコテコテの
AVノートになったはずのものを、
それをあえて、スリムで使い勝手のよいPCにすることで、
安くて売れる商品が作れました、そういう話である。

さらっと流せばそういう話なのだが、
どうもそれだけでは終わらないような気がしている。

ソニーマーケティング部門の女性が危惧したというところの
言葉にその一端が表れている。

「一歩間違えれば何の特徴もない商品」

そうなのだ。この特集記事から読めるのは、
あのブランド力をもって、高付加価値製品を
投入してきたソニーが、ワイドで薄い、
苦労はあったのだろうが、
それだけの安い商品が売れているという現実。

一消費者としては、喜ぶべきことだろう。
安くモノが買えるのに、文句を言うことはないだろう、と。
そして、ほかのものよりも薄くてスタイリッシュに
見えるんだったら。いいんじゃないの、と。

しかし、未来を見せてきたはずのパソコンが、
もう未来が見えなくなったただの機械、
になっていくような気がして…
それが、ちょっとさびしいのだ。

デスクトップのパソコンは、どのメーカーも
画面が大きくなって、テレビやDVDレコーダーの
置き換えにさせよう、というメーカーの意図が明白だ。
こいつとか、こいつとかね。

ある意味、テレビという家電をパソコンで動かすことによって、
パソコンという仕組みが、ウラカタ的な部分で生き残っていく
というのは、パソコンが生き残る手段の一つではあろう。

しかし、ノートパソコンなどの場合は、
本格的にテレビを見ようとすると画面は小さいし、
デスクトップとは違って、パソコンが前面に出た
進化をしていくはず、なのだ。

でも、どのメーカーを見ても、
これだ!という先手を取った一手が出てこない。
だから、消費者はノートパソコンんってこんなものだ、
と驚きのないものになっている。

そんなことはわかっている、
といわれてしまうのかもしれない。

メーカーのWebページを見て、
メーカーでさえも、どんなノートパソコンを
これから作っていけばいいのか、
考えあぐねているのではないか。

すくなくとも、このソニーの記事を見る限り、
そんな思いを強くしてしまう。

いま、タブレットPCを使っているのも、
そんなところが関係している。

パソコンは、未来を見せてくれるもの、
だったはずなんだ。
正直、未来が見えるのはコレぐらいしかない。

マイクロソフトはいろんなところから叩かれているけど、
マイクロソフトがわれわれに見せた、
ノートパソコンの進化形態としての
タブレットPCのコンセプトは、
間違っていないんじゃないか。

考えあぐねるくらいなら、
ぜひ東芝に続いて、直感的に操作できる
タブレットPCを出してみないか。
どうだろう、PCメーカーの方々。

むろん、解はそれだけではないだろう。
わくわくできるパソコンの登場を切望する。

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パソコン・インターネット」カテゴリの記事

コメント

 ホントにノートパソコン(デスクトップもですけど)は進化が
止まったように感じますね。

 私はノートパソコンの最終進化の形は「人間の脳をシームレスにサポートするもの」であると思います。たとえば脳波の動きを直接コマンドとして送り、パソコンは開く必要もなくその処理をしてくれると言うものです。(ここまで来るとちょっと非現実的ですけど(笑))

 ただ、ノートパソコンに自分の音楽ファイルを入れておいて、bluetoothヘッドセットでパソコンを開かずに聞けると言うのは簡単に出来るし、自分の声でコマンドを実行させることぐらいは出来るはずです。

 あ、すいませんでした。メーカーがノートパソコンに対するビジョンがないという話ですよね。関係ない仕事の私でさえいろいろ思うところがあるのに何でメーカーの人はしないんでしょう?ノートパソコンはOfficeソフトとWebとメールのためだけにあるのではないというところを具体的な形で見せて欲しいですね。

 長文失礼しました。今度はまとまりのある文でコメントします。

投稿: ごるご | 2005.06.06 21:31

nikko81です。

脳をシームレスにサポートしてくれるのは、
確かに夢ですけど、
一方で所有したい、という気持ちにこらえるのには、
ちょっと難しいかもしれません。

いろんな記事を読んでいると、
その行間からは、ノートパソコンの
新しいカタチを提案したい、
というメーカーサイドの気持ちは伝わってくるのですが、
当の本人たちが、どうしていいのか、
アイデアに詰まっている感がするのです。

20万(最近だと15万?)もするものですから、
OfficeとWeb/メールだけではなくて、
もうすこしわくわくしたいですよね。

投稿: nikko81 | 2005.06.07 00:35

私のおニューのPCがtypeFですがな~~っ(爆)。
やー、ワイド画面はいいですよ~。
画像加工とかするときは、広々画面がとても便利ですよ~。
画面もすごく明るくて目が疲れます(爆)。
すぐに壊れそうな怪しげな機能もないし(特にソニーは・・・)
TOYOTA車のようにソツなくまとめてきたな、という印象です。

それと、パソコンを買おうとして気が付いたんですが
typeFのような高解像度はもうノート型では流行らないみたいです。
解像度をあえて低くし、ツルピカ液晶を廃止することによって
バッテリーの保ちを優先するものが増えるみたい。
逆にツヤツヤの広々画面はデスクトップに任せろ、って感じで
デスクトップは巨大なディスプレイばっかになってますね~。
私のPCに求める条件が「高解像度のノート」だったので
選択肢はtypeFしかありませんでした。
・・・と、言い訳はここまでにして(笑)。

私的には少し前の異様な開発競争と、
買って半年も経たないうちに
遅くて使い物にならなくなるようなPC黎明期の方が
異常だったのでは、とも思っています。

今はPC業界も開発戦争がだいぶ落ち着いてきて
面白コンセプトの一発屋的なPCよりは
確実に売れるものを、という雰囲気になってきたのかなと。
ハードが売れてのソフト、でもありますしね。
今後は何かとんでもない技術革新でもない限り
あっと驚くPCはなかなか出てこないでしょうねえ。

もしかしてnikko81さんて、ギミック好きですね(笑)。

投稿: しのぶ | 2005.06.07 20:12

nikko81です。

たしかにワイド画面はいいときもありますね。
ちょうど4年ほど前、こんなPCを使っていたときに、
横が長いとウインドウがいっぱい出せるし、
メーラーや、いまならRSSリーダーも
みやすいかも、と思うこともあります。

基本的に高解像度は、あまり受け入れられないようです。
一般的には、字が大きくて見やすいほうが
よいようで(わたしの両親もそうでした)。

で、ちょっとこれからツッコんでいくので、
お気を悪くされないように。。。

ご指摘のように

|買って半年も経たないうちに
|遅くて使い物にならなくなるような

というのは、たしかに異常ともいうべき
進歩の早さだとは思います。

ただ、これは量的な性能のアップでして、

「何ができるのか」

という進歩とは少し違います。

個人的な感想ですが、世の中の
どんな商品についても、
開発競争は必要だと思っています。

開発に競争の原理が働かない、
ということは、消費者にそれほど
必要とされていないわけであって、
そのマーケットは、縮小していくと思います。

PCは、わたしが知っている限り
ワープロの代替として、
そして、ネット接続機として、
家庭に入ってきました。

どうやら、メーカーさん方は
その先にデジタル家電の世界に
入っていこうとしているようなのですが、
それがどうなのか、と。

でも、ネット接続という先に、
何か確固たる未来を見つけないと、
もうPCの未来はないと思っています。

もう成熟期に入っている家電でさえ、
たとえば、洗濯機でも、
全自動で洗えれば、いいやん
というこれ以上、開発の競争がいらないようなところへ、
ドラム式を、しかも日本のマーケットに
合うように開発して、成功をしています。

http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/mech/364869

こういうドラスティックな動きのある
市場であってほしい、と願うのです。

あ、ちなみに。。。
ギミック好きは。。。当たってますよぅ(笑)

投稿: nikko81 | 2005.06.08 01:37

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