潮の香る城々。
また行ってきました。週末の飛行機の旅。
今回は、瀬戸内の城を見て回る。
2日間で5城。かなり疲れた。
岡山に入り、高松から帰京。
岡山城→福山城→今治城→丸亀城→高松城、
と見尽くしてきやした。
わけあって、まず高松城・今治城から。
■海水を掘にひいた水城~その1・高松城
この二つの城の共通点は、「水城」であること。
日本三大水城、というと
「高松城」「今治城」「中津城」を言うらしい。
中津城は大分だが、今回訪れた高松・今治両城は、
それぞれ香川県・愛媛県であり、どちらも四国。
その他、海沿いにあるという意味では、
仙台伊達家の宇和島城も、
水城といっていいのかもしれない。
とにかく九州・四国は水際の城が多いのだ。
というわけで、高松城から。
別名を玉藻城という高松城は、
かの謀略に長けた黒田如水の設計。
この写真だけ見ると、石垣の周りの堀にしか見えないが、
今、陸地になっている部分は、
すべて江戸時代にはなく、埋め立ててできたもの。
往時には、海に囲まれていたわけだ。
この月見櫓の脇の門は、舟から直接
出入りできるようになっていたらしく、
もし現代に残っていたなら、
日本のヴェネツィアのような、
風景をみることができたであろうに。
当時は、どのような仕組みで
あったのかはわからないらしいが、
今ではこのような海水導入門から、
海水を引き入れている。
このような珍しい仕組みを持った
高松城だが、残念ながら天守閣は
明治時代に取り壊されている。
老朽化のためというが、
どうも明治時代というのは、
古きを捨てて新しさへ、という流れの中で
古城がずいぶんと手荒に扱われた。
ホント、もったいない。
とはいえ、この艮櫓(うしとらやぐら)からある程度、
往時の天守閣の姿が想像できる。
そばを通る琴電(ことでん)と。
現代的な電車と城郭、というのも
なかなか悪くない組み合わせだ。
ちなみに、高松市のマンホールは、
源平合戦の屋島の戦いで、
那須与一が扇を射るところ。
屋島は、高松市街からすぐだ。
天守はないものの、
なかなか見ごたえのある城郭だ。
■海水を掘にひいた水城~その2・今治城
高松城が、謀略の士・黒田如水の作なら、
今治城は、築城の名手・藤堂高虎の作。
天守閣はあったらしいが、
のちに丹波亀山城に移築され、
長く天守閣がなかった。
その天守閣は、層塔型という後の
大坂城や名古屋城のような大城郭につながる、
近代城郭の走りとなったそうだ。
藤堂高虎像と今治城天守閣。
とは言うものの、全体はとても
こじんまりとした感じ。
ただ、シンプルでスリムなデザインは、なかなかいい。
高松城のように、海から直接行き来できる
仕組みはなかったようだが、
堀からの距離が近いためか、堀の海水から
潮の香りが漂ってきて、水城であることを
感じさせてくれた。
ちなみに港町ならでは、ということで、
今治市のマンホールは、船。
なんか、宝船にみえるな。
ということで、次は丸亀城と福山城。
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コメント
おっはよ(^^)
5城っすか!お疲れ様です。
後で、じっくりと読ませて頂きますぅ~。
#結構、何処もマンホール凝ってるのね。
投稿: Suggy | 2005.06.14 08:17
nikko81です。
ぜひ、岡山城の項をご覧ください。
わたしとしては、岡山城がNo.1と思っとります。
投稿: nikko81 | 2005.06.15 02:42