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杜の都・仙台その2

うー、だいぶん時間が経ってしまったが
仙台の二日目(4/3)の話題を。

まず向かったのが、仙台城。
あまり有名ではないが、
奥州王・伊達政宗の築城した城だ。

家康に遠慮したともいわれるが、
もともと天守閣がないこともあって、
あまり有名ではないのかもしれない。

その仙台城の堀の近くに
日本フィギュアスケート発祥の地、
という碑があった。

figure_skating

明治後期にこのあたりでアメリカ人
ディブソンが子供たちに教えたのが、
始まりだとか。

今注目されているフィギュアスケートが
ここ仙台発祥とは、初めて知ったよ。

そこを通り過ぎると、大手門跡。
そばに隅櫓が復元されている。
仙台城に存在する城郭建築だ。

sendaijo_sumiyagura

ちなみに、ここからすぐの
二の丸跡は、東北大学のキャンパスになっていた。
ちょっと通うのにはしんどそう(笑)

しかし、本丸へ向かうのはさらにしんどい。
青葉山の上にあるため、
かなり坂道を登らなくてはいけない。
最近特に、運動不足ぎみな人間には厳しい。

途中で見た、仙台城城壁は圧巻。
ヨーロッパや中国の城壁を思わせるような
迫力があった。

jouheki

ちなみに雪もちょっと残ってた。
さすがは東北地方。

やっと仙台城本丸に着いたと思うと、
そこは、宮城県護国神社。
軍艦マーチがなっていたり、
かなり戦前的な感じがしたんだけど…

どうやら、明治期以降、
仙台は軍都として栄えたようで、
仙台城址も軍部が接収していたようだ。
だから、軍艦マーチが流れていたのか。

あまり伊達色が強くなかったが、
まず目に付くのが、伊達政宗銅像。

masamune

有名な話だが、政宗は幼いころに
疱瘡の毒で右目を失明した。
これを生涯苦にしていたようで、
木像や画像は、両眼備わった様子で
描かれている。

この銅像も同様で、きちんと
両眼備わっている。

no_dokugan

さて、そのあとは「青葉城資料展示館」。
青葉城とは、仙台城の俗称である。

ここでは、仙台城の在りし日の全貌を
コンピュータグラフィックスで見ることができる。

気になったのが、本丸御殿。
模型もあったので、その写真でもわかるのだが、
やたらと天皇家の菊の御紋が目立つのだ。

honmaeugoten

どうやら、この本丸御殿には、
天皇や将軍を迎える間があったそうで、
なんか政宗の意図があったのか…
今、この地に宮城県護国神社が建っているのも、
偶然ではない気がしてくる。

あと、気になった展示は
凹みのある鎧(具足)だ。

gusoku

これは、実弾を至近距離から発射して、
実際の戦場で銃弾を受けても、
貫通しない強度があるか、
テストをしたらしいのだ。

資料館では、家臣の生命を尊ぶ
政宗の一面として紹介していた。

あと政宗の作った和歌や銘文に書かれている
仙台の永遠の繁栄を祈りを紹介し、
伊達政宗は、一般的なイメージと違い、
単なる猛将ではなく、大いなる平和主義者であった
という紹介をしている。

…まぁ、そういう面もあるかな。
でもむしろ、伊達政宗と言えば、猛将とか平和主義者
といった戦争か平和か、みたいな側面よりも、
進取の気性にあふれた人物、というイメージがある。

慶長遣欧使節の派遣してみたり、、
独特のファッションセンスをもっていたり、
派手好きで、人を驚かせることが好きそうなイメージ。

今で言えば、日ハムの新庄選手のような
人間だったのではないかと思うんだよな。

まぁ、それはいいとして、牛タンを食べてから、
次は、青葉山を降り、仙台市博物館へ。

一番面白かったのは、彼の書いた手紙だ。

正直な話、博物館で歴史的な資料を
見るのは好きなのだが、
手紙の類はあまりしっかりは見てこなかった。

それは、歴史的には貴重な資料かもしれないが、
政治的な話が書かれてある手紙とか、
見てもそんなに面白いものではない。

…し・か・し。
ここにある政宗の手紙はとてもプライベートなもので、
初めて知る政宗の側面を知ることができる。

 ・酒を飲み過ぎて乱暴して配下に詫びる手紙。

 ・二日酔いで頭が痛く、配下に来客との
  面会を断ってくれ、と頼む手紙。

 ・酔いすぎたので失礼があったのでは…と案じる手紙。

 ・面白い場所があるから、と配下を遊びに誘う手紙

 ・家臣の未亡人を案じる手紙、などなど。

酒好きなのに強くはなく、みんなで酒を飲んでるのが楽しい。
部下には気さくで、面倒見がよさそう、など、
一私人としての政宗の性格がわかって面白い。

この手紙を見て、伊達政宗のイメージが相当変わった。
楽しそうなひとだなぁ。

という新しい一面を見た後は、政宗の霊屋「瑞鳳殿」へ。

zuihouden2

zuihouden3

これが…またド派手。
なんか日本人離れした感じで、
むしろ、中国の三国時代の武将・関羽を祭る
関帝廟(日本には横浜や神戸にある)
に似ている気がする。
あと、沖縄の首里城とか。

同じ敷地内に、2代目・伊達忠宗の「感仙殿」、
3代目・伊達綱宗の「善応殿」もあるが、
最初に、政宗のを見ると、ちょっと地味?
くらいに思ってしまうのが不思議だ。

■感仙殿
kansenden

■善応殿
zenouden

で、戻って瑞鳳殿の話だが、
また不思議なのが菊の御紋。
ここにもあった。なぜだろう??

kiku

近くに、資料館があったので
たずねてみる。

この「瑞鳳殿」は、惜しくも戦時中に焼失。
しばらくは、跡地に墓標が一本だけ
あるのみだったそうだ。

しかし、瑞鳳殿の発掘調査が行われたあと、
見事再建となったようだ。

その発掘調査の折、眠っていた政宗の遺骨も
出てきたようで、遺伝子解析をしたらしい。
歴史上の人物を遺伝子解析する、
とはあまりほかでは例がないと思うが。

それによれば、非常に現代的な顔立ちで
面長であったそうだ。
身長は、159.4cmで江戸初期成人男子の
平均的な身長らしい。血液型は、B型。

江戸時代の平均身長とはいえ、
現代的な感覚だと、小柄な印象を受けるが、
骨格からかなりの屈強な筋肉が想定され、
戦国末期を生き抜いた武人らしい体格のようだ。

さて、この後はどうしようか…
ということで本来なら、政宗の重臣・片倉景綱の居城
白石城の周辺で、片倉家と仙台真田家の関係を
じっくり探りたいと思ったのだが、
そんな時間もなく、白石城だけ見に行くことにした。
# 実は、真田幸村の長男大助は戦死したが、
# 次男は片倉家にかくまわれ、子孫が仙台真田家として、
# 生き残っていたらしいのだ。

ということで、JR東北本線で白石へ。
もう、午後5時だったので、閉館していたけど、
見るだけなら大丈夫。

siroisijo0

本丸跡には、景綱の大きな碑と小柄な天守閣。
ちょうど、天守閣前に着いたとき、
ライトが照らされ、ライトアップされたよ。

siroisijo2

というわけで、出張のついでの仙台探索は
これにて終了。このあと、出張を終わらせ、
東京に戻ったとさ。

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コメント

非常に面白く読ませていただきました。
 伊達政宗のことは歴史の教科書のことしか覚えていないので、このような記事を見ると親近感が沸いてきますね(笑)
 読み応えがあり、なんか自分が行って来たかのように感じました(笑)

投稿: golgo_jimmy | 2005.04.08 22:47

nikko81です。

お褒めのコメント、
ありがとうございます。

酔っ払って頭が痛くて苦しんでる
伊達政宗…教科書が教えてくれない
歴史ですよね(笑)

投稿: nikko81 | 2005.04.10 11:58

こんちゃ~(^^)

どっちの城(片方は櫓だが)も、黒漆喰が使われていないみたいなので、白いっすね。普通は、もうちょっと、黒部分あるような・・・。

いつも、綺麗に纏められていて、ほんと、行った気にさせてくれます(^^)ありがとう!

投稿: Suggy | 2005.04.10 16:23

nikko81です。
おそくなりました~。

確かに、白い城(…うっ、つまんね)ですよね。
色として黒が好きなもので、
どちらかというと、熊本城や岡山城のような
城郭が好きです。

確か岡山城は、別名「烏城」といった
ような気がします。

投稿: nikko81 | 2005.04.12 01:17

おぉ!ホントに同じポイントで!
急な坂道を一気に上って「おいおいここから東北大かよ」と思わず立ち止まる場所ですよね^^;
政宗の手紙、おもしろいですね〜。
ついつい、イメージは渡辺謙の顔になってしまいますが。

政宗の作り上げた仙台の町は、天然の山城・青葉城を中心に、
碁盤の目状の城下町、北端と東南端に寺町をそなえています。
あの時代にあっても戦国の町作りをしていてなかなかおもしろいです。

投稿: micio | 2005.06.06 12:43

nikko81です。

そうそう、東北大学ってすごいところにありますね。
坂道が急で。。。

ていうか、わたしの母校も坂道が急ですよ。
ひょっとしたら、神戸にお住まいのmicioさんなら、
ご存知かも。。。
http://www.econ.kobe-u.ac.jp/

政宗の手紙は必見です。
博物館に行って、くすっと笑えたのは
初めてでした。

投稿: nikko81 | 2005.06.07 00:30

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