さて、やっとこさ先週のWPC EXPOのレポートである。
■三洋電機
つべこべ言わず早速、三洋電機から。
本社が地元のすぐそばということもあり、
すごく親近感のある企業だ。
コンパニオンのお姉さんは違うけど、
説明に立っている人は、ほとんど大阪の本社から、
WPCのために東京に来ている、という人が多いみたい。
だから話していても、こちらも素になれて
とても話がしやすい。
# これは、Panasonicにもいえるんだけれど。
そんな三洋電機の最近のイメージは、
動画に強いデジカメのXacti。
で、そのXactiなんだけど、
640×480の解像度で、30fpsのムービーを撮れるみたい。
しかも、手ブレ補正つき。
PanasonicのLUMIXを買ってから、
手ブレ補正の威力は実感するところだが、
ムービーを手軽に撮るなら、Xactiなのかな。
でも、どうせデジカメと別に持つなら、
DVカメラのほうがいい気がするしねぇ…
難しいところ。
さてもうひとつは、地デジケータイ。
もう技術的には、OKなんだそうで。
視聴できる範囲が非常に狭い気もするが、
映像自体はとても鮮明だ。

■シャープ
次は、シャープ。
まずは、AVセンターパソコンという大画面の液晶テレビと
HDD/DVDレコーダみたいなパソコンとのセット。

液晶TV20万、HDD/DVDレコーダ15万という計算だろうか。
ま、安いーという感覚はないけれども、
よくできてるので、どっちも持ってない人には
選択肢には入るだろうな。
パソコン本体もHDD/DVDレコーダ
みたいにしか見えないしねー。

パソコンとしてはどう使うんだろうか。
ここまできたら、そんなことは考えなくてもよいのかな。
でも、リモコンでの操作が意外と分かりにくかった。
上下左右ボタンの真ん中が「決定」じゃないし。
途中で動きが止まって、シャープの人があたふたしてるし。
だいじょうぶ?
実は、この液晶だけを別売りしてたりもする。
なんか「液晶IT-TV」とか名前つけちゃって。
で、これがけっこういい訳さ。
モバイルノートをこいつに
つなげちゃったりしたりすると、
でかい画面で隅にテレビを写しながら、
デスクトップPCとしてつかったり。

ていう、デモがこれ。
意外とありな気がするよ。
■KDDI
で、KDDI。
もちろんお目当ては…そう、「Talby」。
ぃやー、やっぱいいっすよ。

実は、ボタンの押し具合に不安があった。
ボタンの表面がフラットであり、
押しやすさがデザインにも出ている
INFOBARと比べてどうかな、と思った。
でも、触ってみると、そんなに気にならなかった。
よかった、よかった。
やはり、画面がQVGAになったのは素直に見やすい。
いつも見る画面だから、特に写真が
きれいに写るとかよりも、
見やすいというだけで十分だ。
さらに持ち歩くときのスタイルの提案として、
こんな専用ストラップも。

おそらく、首から掛けるんだろうな。
一緒に写っているケースとともに
標準添付だったら、うれしいんだけど。
更にもうひとつ、こちらは目立ってはいなかったけど、
ケータイからPCを操作する、というデモ。
デモでは、DVDの操作をやっていた。


いま、テレビパソコンには、
リモコンがついているのが多いけど、
ケータイでできたらというのはおもしろい。
今回はNTTドコモがWPC不参加だったけれども、
auだけじゃなく、ドコモはすでに対応している機種が
があったような気がするなぁ。
そうすると、たとえばソニーの携帯を買ったら、
もうすでにVAIOを操作できるリモコンアプリが
インストールされていたりするのかな。
今のテレビパソコンのリモコンって、
他のリモコンで代替しようがないからなぁ。
ほっておくと、リモコンだらけになるので、
ケータイなどで代替できると、いいなぁ。
■NEC
NECからは、燃料電池PCを。


ここ何回か展示会では恒例の燃料電池PC。
しかし、まだまだモバイルPCにできそうではない。
このPCで、やっと10時間持つそうだ。
で、話を聞いていると、
駆動時間が延びるという以外に、
充電時間がないということを聞いた。
そりゃそうだ。燃料を交換するだけだから。
最終的には駆動時間でメリットが出て来るんだろうけど、
それまではこういう時間以外のメリットが
燃料電池の強みになるような予感。
あと、軽いとかさ。バッテリよりは軽くできそうなんだと。
なんと言っても、燃料部分は軽いでしょ。
■a4Tech
どこやねんそれ、というメーカであるが、
世界初の電池が要らないワイヤレス光学式マウス。

専用のマウスパッドへPC本体からUSB経由で
電源を供給。そのマウスパッドの接触面を通じ
マウスへ電源供給。
電池がない分、マウスは相当軽い。
そして、電池が要らないから、
電池のもちを気にすることもない、と。
もうすぐ日本でも売り出すらしい。
ポインティングデバイスコレクター(笑)
としては、絶対ゲットなシロモノかな。
■エプソン
プリンタのエプソンからは、PS2につなげられる
プリンタの紹介。

えー、なにすんのーというなかれ。
デモではグランツーリスモの画面を
印刷するようになっており、
たとえば、ベストタイムを取ったときの
走りっぷりを印刷したりするわけだ。
これもちょっとおもしろい気がする。
でも、プリンタが何かにつながっているときは、
PCということが多いから、
PS2も含めたネットワークで
印刷できるようにならないとつらい。
PS2だけのためにつなげたりはしないだろう。
自分だったら…ドラクエ5ではぐれメタルが
仲間になった瞬間、とかか(笑)
■みらいのいえ
今回のWPCには「みらいのいえ」という
ITをバリバリ駆使した展示がある。
申込にえらい時間がかかったが、
「みらい」をちょっと体験してきた。
(1)モバイルヒューマノイド「nuvo」
コイツのために、登録に時間が掛かったわけであるが(笑)

玄関に入ってきたひとの顔を見分け、
あらかじめ登録してあると、
あいさつをしてくれる、というもの。
しかし、3人やって1人しか判別できなかった。
認証率は33%。イイのか!?
(2)みらいのキッチン
未来には、キッチンにもPCがあるらしく。


食材につけられたICタグから生産者の情報が一目で分かったり、
冷蔵庫の中にある食材から、作れるレシピを検索。
さらに、ここ1週間でつくった食事から、
栄養バランスなんかも考えてレシピを考えてくれる、と。
いいのかな、こういうの。
自分で食事作らんから分からんねー。
レシピを考えてくれるなんてのは、
夕飯どうしよう、なんて考えなくていいわけだから、
主婦ウケはいいのかな?
■モバイル放送
自分もWPCで説明を受けるまではよく知らなかったのだが、
一言で言えば、BS/CSをモバイルで見ちゃおう、
というもので、今のTVケータイや地デジケータイとは、
考え方そのものが違う。
一応は、PCでも見られるようになってはいるものの、
基本はこの間CEATECで紹介したような、
専用端末で見るのが、筋なようだ。
なぜPCでの視聴を「一応」としたかというと、
元の画像がQVGAしかないからだ。
パソコンでQVGAの映像を見続けるのは、ちょっとつらい。
しかも、拡大するときにはスムーズな拡大ではなく、
かなりジャギー(ギザギザ)が目立って、
とても見られたもんじゃないし、
BSみたいなものとはいえ、立ち上がったばかりで
まだまだ放送タイトルは充実しているとは言いがたい。
で、例えば音声・音楽チャンネルなしで、
映像チャンネルを見るだけと考えて、
必要な投資を見てみると…
(1)モバイル放送PCカードチューナ(9,800円)
(2)加入料金(2,500円、加入時のみ)
(3)基本料金(400円)
(4)視聴料(2,080円、映像チャンネルのみ)
でしめて、14,780円。
うーん、微妙。衛星放送だから、ビルの合間など以外では、
全国どこでも視聴できるとはいえ…
旅行の時くらいかな、使えるのは。
とすると、臨時で数日だけ使うとか、
そういう使い方くらいしか思いつかない。
■DDIポケット
AirH"の256Kbpsのデモをやっていた。
いろんなひとに、どのくらいの価格だったら
256Kbpsにしますかと聞いていた。

nikko81的には、5,000円/月までだな。
確かにデモの通信スピードは速くて、
移行する価値は見出せるんだけどさ。
ホントは、もっといろいろみたんだけども…
やはりCEATECなどと違って、
WPCはすでにある商品をアピールする場となっていて、
業界のこれからがなかなか見えにくくなっているのも確か。
これはこれでいいんですけどね。
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