キーボード、マウス、そしてリモコン。
WPCのネタについてだが、どうにも資料が多すぎだ。
整理してから書くことになりそうで、
今しばらく、時間をいただきたい。
というわけで、書きたい他の記事をば。
最近、連載が始まった「山田祥平のRe:config.sys」。
この中でリモコンについて書かれていて、
ちょっと興味をそそった。
詳細は、記事を読んでいただきたいのだが、
要約すれば、こんなところだろうか。
昨今は、PCの操作デバイスの1つに
リモコンが加わろうとしているが、どうにも納得ができない。
最近のリモコンは、ダイレクトに機能を割り当てたボタンも多いが、
リモコンの基本は、上下左右の方向ボタンに代表される、
メニューによる操作だ。この方式は、わかりやすいが面倒である。
家電とPCはそれぞれの世界で進化してきたわけだから、
オブジェクト指向の操作で進化してきたPCに、
メニュー操作は不必要であり、操作方法の退化である、らしい。
これは、なかなかおもしろい指摘をしている。
しかし、結論はどうにも納得できない。
いわゆるマウス式がよいなのか、メニュー式がよいのか、
その条件を探ることが重要である。
そのためには、選択に関する両方式の
利点・欠点を明らかにしておく必要がある。
【1】マウス
利点:
多機能な機械を操作する場合でも、操作手順が短い。
欠点:
(1)採用している機械がPCくらいしかないので、不慣れな人が出てくる。
(2)マウスの動きとポインタの動きをアタマで
同期させる作業が必要でなため、直感的な操作ではない。
【2】メニュー
利点:
(1)単純な操作の繰り返しで操作を完結することができる。
(2)採用している機械が多く、世間一般で認知度が高い。
欠点:
選択項目が多いと、繰り返し回数が増えて面倒。
このようにまとめてみると、どの方式を採用するかの基準が見えてくる。
それは、機能の多さである。そもそもPCは汎用機である。それを反映し、
さまざまな機能があるのどれもが、短い手順で完結させられるべきだ。
しかも、PCの歴史を紐解けば、趣味で気軽に使うのではなく、
ビジネスで使われるという「効率性」ありきの世界で、
進化してきたことは、自明のことだろう。
だからこそ、マウスが採用されている。
逆に、本来はデジタル家電は機械ごとにできる機能が分かれている「専用機」だ。
したがって、できることが限られているし、
家庭において趣味で使われるということを考えると、
「効率性」よりも「わかりやすさ」が重視される世界で進化してきた。
だからこそ、メニューなのだ。
その原則が破られているのは、まさに両者の融合が始まっていて、
互いが今まで使われなかった利用が
できるようになってきたからからである。
PCに「メニュー」の考え方を取り入れているのは、
離れた場所で使うとき、PCはこれまでの汎用性を捨て、
音楽を聴いたり、録画番組を見たりする「ビューワ専用機」に変身する。
項目の選択方式は、機械ごとに決めるべきではなく、
その機械の使われ方によって、変わるべきなはずである。
逆に、インターネットができる「Tナビ」等を装備した
テレビの場合などは、数多くのリンクからジャンプしたい
項目をすぐに、効率的に選ばないと、
使用上ストレスが出てくる。
だから、ポインティングデバイスがリモコンに
装備されててもまったく不思議ではないのだ。
現にわたしは、PCをかなりの割合リモコンで操作している。
しかし、かなり便利に使っている。
今のPCの流れは、間違ってるとは思わないなぁ。
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