もうひとつ、お台場で見てきたのが、
日本科学未来館の「PlayStationと科学」だ。
ちなみに、この日本科学未来館、
入館料は500円だが、年間フリーパスが1,000円。
家族全員の分をまとめると、2,000円と
年に2回以上行くなら、非常にお得だ。
その日から適用されるので、
あと1回くらいは行くだろう、と思えば、安いものだ。
たしかに、家族連れが多くて、
「お前はお呼びでない」感は確かにあるが、
人間は、仕事で頭を使っているつもりでも、
同じようなジャンルのことばっかりでは、
実際、頭はそんなにフル回転していないらしい。
いろんなところに興味を持つ意味でも、
こんなところへ行ってみるのもよいですぜ。
と、前フリはこれくらいにしておき、本題。
プレイステーションが世に出てから、ずいぶん経つ。
あれほど強盛を誇っていた任天堂の牙城を
打ち破り、ゲーム界最強のハードとして君臨している。
これをその科学的な(というより理科的な)
説明を交えて、わかりやすく内部のハードを解説している。
印象に残ったのは、開発者のコメントを
ビデオレターのようなカタチで、
会場で観ることができるところ。
確かに、細かい原理などは、
文型出身のわたしには、
わかったような、わからんような
そんな点もあるのだけれども、
どこが苦労したか、どんな点がうれしかったか、
同じ仕事をしたい、と思うヒトへのメッセージなど、
すごく分かりやすく、プライドを持って
ものづくりをしていることが
ストレートに伝わってくる。
実は、わたしはソニー、というメーカーそのものは、
あまり好きではない。
自社製品で固めようとするクローズドな雰囲気
(あくまで雰囲気。全部の製品についてそうだとは言わない)
は、あまり自分の肌身に合わない、
と思うからだ。
だが、そういうマーケティング的な部分はさておき、
ものづくりの面では、この展示会では
きっちりアピールされているように思う。
意外と、ユーザはつくったひとが語る、
ウチワの話を知りたがっているのではないだろうか。
誰しも、自分が愛着を持って使っているモノが、
どのような過程や議論を通じて生まれたのか、
もっというなら、その製品が生まれるまでに
どんな「ドラマ」があったのか、気になると思う。
そんな希望をかなえる展示会は、
マーケティング的な戦略以上に、
ユーザをリピーターにするような気がした。
あ、それと純粋に技術的におもしろい!
と思ったのが、リアルタイム画像入力&処理のコーナー。
今、「アイトーイ・プレイ」というタイトルが、
発売されているが、その基幹技術がこれだ。
要は、リアルタイムの画像と、1/60秒前の
映像を比較・処理することで、
画面に映った自分が動くことによって、
画面内の物を動かせたりする、というもの。
さらにこの会場では、
動くとハートマークが飛び出たり、
赤っぽいところがスケスケで透明人間になれたり、
開発中のおもしろい技術も実際に体験できる。
これは、ほんとにおもしろい。
ぜひぜひ、実際に体験してみることをオススメする。
P.S.
ITmediaにも簡単なレポートが出たようだ。
合わせてご参照いただければと思う。
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